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奥田瑛二の長女・安藤モモ子初監督作品『カケラ』

奥田瑛二の長女の長編デビュー作『カケラ』
世界一パンクな映画祭、ロンドン・レインダンス映画祭でワールドプレミア!
『長い散歩』で昨年のモントリオール映画祭で三冠を果たした俳優、映画監督の奥田瑛二の長女、安藤モモ子が初めてメガホンを取ったデビュー作『カケラ』(主演:満島ひかり、中村映里子)が、開催中のロンドン・レインダンス映画祭でワールドプレミア上映される。
安藤モモ子は、学生時代の8年間をロンドンで過ごし、大学を次席の成績で卒業後、奥田組、行定組の助監督として映画の現場を経験してきた実力派。また映画監督として世界の映画祭からひっぱりだこの奥田作品では、父のアシスタント兼通訳として世界各国の映画祭を回ってきた経験も持つ。流暢な英語力、映画の現場を知る経験値、そして映画の国際舞台を知る人物として、今回、世界一パンクな映画祭と言われるロンドンのレインダンス映画祭で、審査員として大抜擢され、ジム・ジャームッシュやフランシス・F・コッポラ、キース・リチャーズなどから敬愛されてやまない伝説のミュージシャン、トム・ウェイツや、英国アカデミー賞受賞女優のケリー・フォックスなどと肩を並べている。今回のワールドプレミア上映には、本作のサントラを担当した元スマッシング・パンプキンズのジェームス・イハも現地に駆けつける。


8月に行われたモントリオール映画祭では、父・奥田瑛二もメインコンペの審査員を務めており、親子で国際映画祭の審査員抜擢となったことや、その生い立ち、独特のガーリーな世界観から、早くも海外の映画界からは、日本のソフィア・コッポラとして注目を集めている。また妹の安藤サクラは、『俺たちに明日はないっス』『愛のむきだし』などで同じく海外から高く評価されており、奥田姉妹の国際舞台への進出が注目されている。
レインダンス映画祭はイギリスで最も熱いインディペンデント映画祭で、主催はレインダンス・インスティチュート。1992年の創設以来、ガイ・リッチーやクリストファー・ノーランなども監督コースに出席し、インディ映画シーンを牽引してきた。本年の映画祭では、【日本の女性映画監督特集】という特別セクションが設けられ、河瀬直美監督や、タナダユキ監督らの作品がラインナップされている。
映画祭ディレクターのジャスパー・シャープ氏は、「モモ子監督の『カケラ』はまぎれもなく今年最大の【発見】であり、才能ある監督が芽生える瞬間を目撃できることはこのうえない喜びだ。彼女の眼の前には、計り知れないキャリアが開けている」と絶賛している。日本公開は2010年春を予定。製作ゼロ・ピクチュアズ、配給はピクチャーズ・デプト、配給協力ピックス。海外セールスは、ピクチャーズデプトと安藤モモ子監督の所属エージェントである鈍牛倶楽部が共同で手掛けている。
『カケラ』はこのほか、11月におこなわれる、フランス・パリのキノタヨ映画祭、スウェーデン・ストックホルム映画祭への出品も決定している。
●イントロダクション
26歳 安藤モモコが放つ、 ココロのスキマとワタシのカケラ。
同世代の女性監督、安藤モモコが、驚くほど素直に、いまどきの女子の心のヒダを抉り、心の奥底に潜む「フィロソフィー」を描く、正統派ドラマ、なのにオフビート、かなりアンビバレントなデビュー作『カケラ』
オンナノコからオンナへ成長する彼女たちの、隙間だらけの毎日。
この映画を観た大人は黙る。
残酷で繊細なオンナノコたちの日常には、大人はいつでも目をつぶりたいものだから。
この映画を観た若いコたちは、憧れる。
モモコの描く世界が、あまりにも、いまの自分と寄り添っているから。
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