Vol.262 『劇場版 魔法科高校の劣等生 星を呼ぶ少女』
マスコミ試写にて『劇場版 魔法科高校の劣等生 星を呼ぶ少女』を鑑賞。原作者・佐島勤さん書き下ろしのオリジナルストーリーによる劇場版アニメ。
魔法科高校の一学年目を終え、春休みを迎えた司波達也と深雪は、クラスメイトたちと小笠原諸島の別荘で休暇を楽しんでいた。そんな彼らの前に、国防海軍基地から脱走してきたという九亜と名乗る少女が現れ、達也たちに助けを求めるのだった……。
TVシリーズから3年を経て、いよいよ『魔法科高校の劣等生』がスクリーンに登場。物語としては一学年目と二学年目の間の春休み。TVシリーズが一学年目入学から2学期を描いていたので、アニメとしては少し間が開いた形となります。
本作で登場するリーナは、そのTVシリーズと本作の間のエピソードである「来訪者編」に登場するキャラクターのため、本作の中ではすでに司波兄妹との関係ができている形となり、アニメだけを観ている人には少々説明不足な感じもあります。とはいえ、その説明を入れるのもわざとらしいので致し方ないというところでしょうか。回想のような形でまだ描かれていないエピソードが入るのもテンポが悪くなりますし、そこはあえて触れないという選択をしたのかなと思います。
このリーナも、USNAの魔法部隊「スターズ」を率いる総隊長として、きちんと物語にからんできます。よくありがちな、サービスで出演させたキャラクターとは違います。彼女の戦略級魔法「ヘビィ・メタル・バースト」の威力もしっかり確認できますよ。
物語の鍵となるのは九亜という少女なわけですが、これがどういうキャラクターなのかについてはネタバレになってしまうので触れられません。本作の場合、冒頭から物語の核心について描かれているので、書くに書けないことが多く……。現在公開されているあらすじなどもとっかかりに過ぎず、そこから大きなスケールの話が展開される、ということだけ書いておきましょう。
もちろんアクションシーンなどは大スクリーンにふさわしいスケールになっています。そんな中で達也はもう「さすがですわ、お兄様!」という活躍を見せてくれます。深雪や他のメンバーにもきちんと見せ場が作られていて、この映画のために書かれたストーリーとして過不足ないイメージでしょうか。
話としては複雑な伏線などはなく、素直に入ってくる感じです。特に考えながら観なくてもいい物語で、原作やTVシリーズについての説明はほとんどありませんが、知らなくても理解できる話になっています。知らない分、没入感は少なくなってしまうとは思いますが必須ではありません。当然、原作やTVシリーズを観てきた人なら、それぞれのキャラクターへの理解などがある分、楽しめるでしょう。
『劇場版 魔法科高校の劣等生 星を呼ぶ少女』は、6月17日から全国ロードショーです。
©2016 佐島 勤/KADOKAWA アスキー・メディアワークス刊/劇場版魔法科高校製作委員会
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