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人生でかけがえのない宝物になりました『絶狼』最終話上映会が開催

TVシリーズとして描かれてきた『絶狼<ZERO> -DRAGON BLOOD-』が3月31日の放送で最終回を迎えました。涼邑零役の藤田玲さんが「あっという間だった」と振り返る全13話の絶狼の物語の完結にあたり、雨宮監督&キャストが参加し、放送直前となる3月31日19:30から最終話プレミアム上映イベントが新宿バルト9で開催されました。

このイベントでは最終話上映の前に、雨宮監督とキャストによる生コメンタリー付き第11話と第12話の上映も行われました。

この後は最終話鑑賞後の話となりますので、最終話を観終わった後の閲覧をオススメします。

絶狼<ZERO> -DRAGON BLOOD-

●最終話プレミアム上映イベント
日時:3月31日19:30~
場所:新宿バルト9 シアター9
登壇者:雨宮慶太監督、藤田玲、青島心、松山メアリ、弓削智久

最終話上映前に行われた第11話・第12話生コメンタリー上映。大スクリーンに映し出される『絶狼<ZERO> -DRAGON BLOOD-』に、雨宮監督・キャストの方々が裏話などを交えながらの贅沢な時間。

第11話といえばなんといっても衝撃の零と烈花のキスシーンがある話。「まさかこのシーンを、こんなに大勢で観るとは思わなかった」という松山さん。後ろのほうの座席に座っていたので表情は伺えませんでしたが、ちょっと照れたような口調でした。

このシーンが近づくに連れて「変な空気になってきた」と雨宮監督がつぶやきます。その後、「実はこのシーンの写真を小西(遼生さん)と肘井(美佳さん)に送ったんだよ。なんのコメントも付けずに。そうしたらすごくくいついてきて、そうとう驚いていた」と裏話を披露。

絶狼<ZERO> -DRAGON BLOOD-

また、零がアリスに渡したカメラは、実は『牙狼<GARO>~MAKAISENKI~』のエンディングでカオルが使っていたものであることが監督から明かされます。松山さんが「確認します」というと、藤田さんは「知らなくてよかった。もし知ってたらなんかしら(演技で)やろうとしちゃってました」と、キャスト陣も知らない話だった様子。

コメンタリー上映の中では、説明はしていないけどと、エデルが竜騎士になれる回数が決まっていたことなどの裏設定も披露されました。

その後、キャストも初めて完成した映像を観るという最終話を上映。「終」の文字が映し出されると会場は盛大な拍手に包まれました。藤田さんは「自分ではないみたいでした。すごい!って感動してしまいました」とその余韻にひたります。

絶狼<ZERO> -DRAGON BLOOD-

烈花を演じた松山さんは「絶狼シリーズに出ると決まったとき、ほんとに烈花でいいのか悩み、最後まで考えていました。でも最終回を撮り終わったとき、観終わったとき、烈花はこれでよかったんだというシーンが撮れました」と、絶狼に出演できたことを喜んでいました。

絶狼<ZERO> -DRAGON BLOOD-

アクションについては弓削さんが「藤田玲というすごい壁が、こうか!っていくときちんと受け止めてくれる」と藤田さんとの戦いについて語ると、藤田さんは「牙狼や絶狼で十数年やってきて、本気でぶつかったら刀が折れてしまうしというような感じになってきていたところに、弓削さんが本気できてくれるのがうれしかった。最初の頃、鋼牙と戦っていたころを思い出しました。大切なものを思い出させてもらいました」と弓削さんへの感謝を語りました。

そして、藤田さんが「ほんとに報われないキャラクター」と評した、今回のキーパーソンの一人である竜騎士エデルについては「できあがってから、エデルってこんなに哀れだったんだと気がついた」という弓削さん。「誰も僕のことを劇中でエデルって呼んでないので、あぁ、名前も呼ばれないんだと(笑) でもすごくやりがいのある役で、こんな役に出会わせてくれてありがとうございます」と監督への感謝を伝えながら「これからも絶狼があるかと思いますが、私のことも忘れないでください」と締めました。

絶狼<ZERO> -DRAGON BLOOD-

また、藤田さんが最終話について「怪獣映画感」があったと語ると、雨宮監督も「俺も観てて、あぁ、怪獣映画撮りたかったんだなと思った」と受けます。このシーンについては「元々、竜がいて、馬にまたがった絶狼と向かい合っているという絵からスタートした。竜に対峙するのは牙狼ではなくて絶狼だなというのがあった」と、本作のイメージの始まりであったことを披露。

雨宮監督は「今回やりたいことは全部入れました。アリスはヒロインと言われているけど、僕はずっとラスボスと言っていました。これまでの牙狼でやったことのないラスボスにしようと思い、人間のラスボス、滔星(『闇を照らす者』の登場人物)のようなビジョンのある悪ではなく、無邪気な悪にしました」と、ヒロインでありラスボスでもあったアリスについて解説。藤田さんは「アリスによって、零が大きな十字架をまた背負った」と評していました。

最終話の撮影では、青島さんが「最後の涙を流すところ、監督からいきなり泣けるか?と聞いてきたので、泣けないよ!って思いながら泣いた」というエピソードを披露すると、雨宮監督が「昔、『RED REQUIEM』という作品を撮ったとき、そのとき出てた子に「泣ける?」って聞いたら「うん」って言ったのに泣けてなくて……」と、そのとき出てた子(松山さん)の顔をしげしげと眺め、笑いを誘います。それを受け、松山さんは「泣けてなかったですね(汗) すごいよココちゃん」と青島さんの演技を褒めていました。

絶狼<ZERO> -DRAGON BLOOD-

その、本作でもっとも重要なアリス役を演じた青島さんは「今日は、絶対泣かないぞって思ってきたんですけど」といいながらも感激の涙々。「2年前は中学3年生で、1年前は北九州で撮影中でした。いま、こんな素敵な景色を見てるとか、この作品に携われるとは思っていませんでした」と振り返りながら、「こんな何も知らない私を最後まで撮ってくださった監督やスタッフ、何もできなかった私と一緒に演じてくださったキャストのみなさん、何かしら感じるものがあると思ってくださったファンのみなさんに心からお礼を言いたいと思います」と感謝の念を述べます。

松山さんから「歴代の17歳(藤田さんも松山さんも17歳で牙狼デビュー)の中でいちばんしっかりしてますよね」、藤田さんから「こんなこと絶対言えなかった」とほめられた青島さん。雨宮監督からは「ココでよかったなと思っている。ココがいたんでがんばれたというのがある」という言葉をかけられ、ますます感激の涙を流す青島さんに、会場からも盛大な拍手が贈られました。

絶狼<ZERO> -DRAGON BLOOD-

最後に藤田さんから「こうやって最終話をみんなでドキドキしながら観るというこの瞬間が、人生でかけがえのない宝物になりました」と今日のイベントについての感想が述べられ、雨宮監督から「この後、牙狼がどのようになっていくのかわかりませんが、いつも1本1本全部出し切る気持ちでやってきました。今回の絶狼はその中でもそうとうしんどかった作品です。それでも自分なりにいちばん観たかった風景がきちんと最終回にできたのでよかったです。みなさんと観られてよかった」と締めくくられ、イベントは終了しました。

なお、『絶狼<ZERO> -DRAGON BLOOD-』のBlu-ray&DVD BOXは、7月5日から発売されます。
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『絶狼<ZERO> -DRAGON BLOOD-』公式サイト:garo-project.jp/ZERO_DRAGONBLOOD/

©2016「絶狼」雨宮慶太/東北新社

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