Extra 『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』第一章 嚆矢篇
新宿ピカデリーにて『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』第一章 嚆矢篇を鑑賞。『宇宙戦艦ヤマト2199』の続編となる作品の2週間限定でのイベント上映。
イスカンダルへの航海からヤマトが帰還して3年。「コスモリバースシステム」によってかつての姿を取り戻した地球は着々と復興を進め、戦艦アンドロメダの建造など、軍拡の道を進み始める。そして、新たなる脅威であるガトランティスに対しては、和平条約を結んだかつての敵・ガミラスと共闘していた。ヤマトがもたらしたいまの地球の姿に疑問を持つ、古代たちヤマトクルー。そのヤマトクルーに謎のメッセージがもたらされる。

イスカンダルへの旅の後は、当然ガトランティスとの死闘である続編につながっていくと思っていましたが、ようやくそのスタートですね。『さらば宇宙戦艦ヤマト』をモチーフにした作品と発表されているように、本作では地球を救ったヤマトが再び宇宙へ旅立ち、ガトランティスの脅威に立ち向かいます。
今回の第一章は、第1話と第2話で構成された物語です。ストーリー自体はガミラスとの連合軍によるガトランティスとの戦闘、地球の様子、謎のメッセージとそれにまつわるガミラスの動き、そして月面のガミラス大使館へとテンポ良く進んでいきますが、個人的にはまどろっこしく感じました。

『宇宙戦艦ヤマト2199』で、旧作を踏まえながらも新しい物語が作られたのに対し、今作ではその2199を引きずりつつ、『さらば宇宙戦艦ヤマト』の物語に入らないといけないために、新しい設定などの解説や動きが必要となり、話の核心部分がなかなか進まないというイメージです。
『宇宙戦艦ヤマト2』も、2時間強の映画をTVシリーズにしたために冗長な感じになりましたが、今作の場合、2199や『さらば宇宙戦艦ヤマト』の要素を使って、こねくり回しているように感じてなりません。
そして、21世紀のヤマトが観たいのに、変に旧作を引きずるようなシーンも気になりました。英雄の丘のシーンなどはほとんどそのままでしたね。40年も前の作品なわけですから、カット割りなども古く感じます。古代と島が再会したときにがしっと腕をつかんだりしますが、いまどきそんなことしないですよねぇ。70年代のスポ根アニメじゃないんだから……。アンドロメダの電飾もえぇ?って感じでしたし……。


白色彗星の描写も少々不満です。『さらば宇宙戦艦ヤマト』のときには、冒頭から圧倒的な力を感じる不気味さがありましたが、今回はその脅威をあまり感じない。白色彗星の画自体も40年前の画みたいでした。これだけビジュアルが進化しているのに、この画でいいんでしょうか。

また、エンディングテーマに「ヤマトより愛を込めて」を使っているのも少々疑問。あれは、すべて終わった後に流れる曲であって、こんな、ヤマトがまだ発進もしていないときに聞いてもうーんという感じ。旧作の要素を使うのはいいのですが、何か使い方がしっくりきてないような。
旧作はもちろん好きですが、『宇宙戦艦ヤマト2202』に望むものは、新しいヤマトの物語であり、決してノスタルジーではないということを、本作を観て改めて思いました。私は21世紀の『宇宙戦艦ヤマト』が観たいのであって、昔の作品を懐かしむための作品を望みません。
まあ、まだ2話だけですし、ヤマトが発進しないことには何も始まらないですね。『宇宙戦艦ヤマト2』も、4話になってやっとヤマトが飛び立ちましたが、本作も出発までをひっぱるんでしょうかね。第一章のポスターが発進シーンなので、『さらば宇宙戦艦ヤマト』のように、とんとんと旅立つのだと期待していたのですが……。

全七章とされている本作。全体の感想はすべて観終わった後になると思いますが、先はまだまだ長いですし、この先どのように展開していくのかに期待しつつ、第二章を待つことにしましょう。
『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』第一章 嚆矢篇は、2週間限定でイベント上映中です。
©西﨑義展/宇宙戦艦ヤマト2202 製作委員会
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