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『バレエボーイズ』“踊る王子”宮尾俊太郎がバレエボーイズにエール!

8月29日(土)より公開となった北欧はノルウェーを舞台に、プロのバレエダンサーを目指す3人の少年の4年間を追った青春ドキュメンタリー映画『バレエボーイズ』の公開初日イベントが開催され、バレエダンサー宮尾俊太郎氏が登壇しました。

宮尾俊太郎

日時:8月29日(土)
場所:ヒューマントラストシネマ有楽町
ゲスト:宮尾俊太郎(バレエダンサー/BalletGents・座長)

プロのバレエダンサーを目指す少年たちの姿に肉迫した北欧発の青春ドキュメンタリー映画『バレエボーイズ』の公開初日イベントが29日、都内・ヒューマントラストシネマ有楽町にて行われ、本作のオフィシャルサポーターを務めるバレエダンサー宮尾俊太郎氏が登壇。

14歳でバレエを始めた宮尾氏は、夢と挫折を味わった自身の少年時代と重ね合わせながら映画の魅力、徐々に盛り上がりを見せる“バレエ男子ブーム”について存分に語りました。

本作は、北欧・ノルウェーの首都オスロを舞台に、プロのバレエダンサーを目指すルーカス、トルゲール、シーヴェルトの “バレエ男子3人組”の姿を4年間に渡り追い続けた青春の記録。時にはふざけ合いながらも、互いに切磋琢磨し、厳しいレッスンに打ち込む日々を、ドキュメンタリー映画の俊英ケネス・エルヴェバック監督が躍動感あふれる映像で刻み込んでいきます。

バレエボーイズ

熊川哲也氏率いるK-BALLET COMPANY 屈指の実力派男性ユニット「BalletGents(バレエジェンツ)」で座長を務める宮尾氏は、自身がバレエを始めた頃を回想しながら、「学業と両立しながらバレエに打ち込む姿が懐かしかったですね。同時に、バレエのシビアな世界もしっかり描かれていて、運命に翻弄されていく3人の姿が感慨深かった」としみじみ。

その一方で、「名門スクール(英国ロイヤル・バレエ学校)のオーデションから帰ってきたルーカスが、新たな世界を見て、刺激を受けて、また一段と大きくなっているところが非常に印象的でした」と目を輝かせました。

主人公3人とほぼ同年代の14歳からバレエを始めたという宮尾氏ですが、きっかけは熊川氏への憧れだったという。「テレビで熊川さんが踊っている姿を見て、『バレエってこんなにかっこいいんだ!』って衝撃を受けて。当時、僕の学校でやっている人が誰もいなかったので、挑戦してみようという気持ちになりました」と述懐。ところがスクールを終えてからプロになるまでに、いばらの道が宮尾氏を待ち構えていました。

「海外のバレエ団のオーデションをたくさん受けましたが、ことごとく落ちまして。帰国して1度バレエを辞めたりもしているんです」と告白。「バレエダンサーは、自分の居場所がないと、自分の存在価値を失うような気持ちになるので、全てを注いできた分、そこが通用しないとなると本当につらい」と当時を振り返ります。

実はノルウェーでもオーデション経験もあるという宮尾氏は、「芸術監督に気に入っていただいて、いいお話をいただいていたんですが、ビザの関係で実現しなかった。もし、そこに受かっていたら、僕がこの映画に出ていたかもしれない」とジョークを飛ばし会場の笑いを誘いました。

バレエボーイズ

奇しくも、K-BALLET COMPANYでは、今年からボーイズのためのサマースクールが開催され、時代はバレエ男子ブームの兆し。これについて宮尾氏は、「バレエ人口が増えればレベルが底上げされるので期待できますね。(会場を見渡しながら)今日も小さい男の子がチラホラ見られますが、こういった映画や僕たちダンサーを通してバレエをより身近に知ることで、どんどん増えていくんだろうなと思います」と期待に胸を膨らませます。

映画の中の3人はそれぞれの道を歩んでいたが、宮尾氏は「多感な時期に1つのことに熱中して得た経験、そこで養った精神力や体力は、今後の人生で必ず生きてくる」と熱弁。「バレエは、生まれ持った条件とビジュアル的な要素によって役も変わる残酷な世界。それでもがんばっていればいつか花開くこともある。だからめげずに情熱を忘れず努力してほしい」とエールを贈りました。

『バレエボーイズ』
ヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷アップリンク、名古屋名演小劇場ほか絶賛公開中
公式Twitter:@balletboys_jp
公式Facebook:https://www.facebook.com/balletboys.jp/

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