Vol.235 『HERO』
TOHOシネマズ錦糸町にて『HERO』を鑑賞。2シーズンにわたって月9ドラマとして放送され、スペシャル、さらに映画にもなった木村拓哉さん主演のドラマの最新作。ちょっと違うのはわかっていますけど「刑事・警察映画」に分類しときます。
確信を持って被疑者を起訴するために、あらゆる方法で徹底的な調査を行う型破りな検事・久利生公平が担当するのは交通事故。その被害者は、暴力団がらみの事件の重要な証人だった。そしてその事件を担当していたのは、久利生の事務官を務めた後、検事となった雨宮舞子だった。2人は事件の調査を始めるが、交通事故が起きた地点にあるネウストリア大使館の治外法権の壁に阻まれてしまう……。
久利生というキャラクターが完成している分、崩しようがないというところでしょうか。劇場版だからといって張り切りすぎて、そのドラマの世界観を壊してしまったり、まったく畑違いの要素が加わったりといったことはなく、『HERO』シリーズの1エピソードとして描かれています。
その分、映画版だからという特別感がないとも言えるわけですが、それを補うための雨宮の登場なのかなと思います。テレビシリーズ第1期から劇場版第1作まで、いい雰囲気だった久利生と雨宮なわけですが、テレビシリーズ第2期には登場しなかったことで、2人の関係がどうなったのかが不明のままでした。その決着をつけようというのが本作なわけですね。
そうすると割を食うのは、現在の事務官である麻木千佳になります。今回の物語では、久利生と麻木のコンビの描き方が少し希薄な気がしました。もちろん、雨宮と麻木のからみなども盛り込まれているんですけど、久利生・雨宮コンビと久利生・麻木コンビの距離感とか空気とかがもう一つ表現されていないなと感じました。
別に対比させる必要はありませんし、対決的な図式にするのも変だと思いますが、阿吽の呼吸が取れるベテランと、いま一番近い距離にいる現在のコンビの温度差、そしてそれをうまく活用したシナリオが観られるのだと思っていただけに、その点は少し肩すかしでしたね。
物語としては、もう安心のブランドですね。テレビシリーズのおもしろさそのまま。テレビシリーズ第1期が15年も前になるわけですが、まったくブレのない久利生の物語です。ある種、寅さんとか水戸黄門といった雰囲気すら漂う感じ。このまま年1回、定番作品として続いてもいいんじゃないでしょうか。
そういえば、テレビシリーズ第2期の放映中から言ってたんですけど、牛丸次席にそっくりな娘はやはりあの人でしたねw こんなところまで裏切らないとはw
『HERO』は全国公開中です。
©2015フジテレビジョン ジェイ・ドリーム 東宝 FNS27社
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