MOVIEW SNS:Bluesky Threads Twitter Instagram YouTube

『有頂天家族』最終話先行&全話オールナイト上映イベント開催

7月から放送が始まったTVアニメ『有頂天家族』が、9月28日(土)TOHOシネマズ六本木ヒルズにて、最終話の放送に先駆け先行上映会を行いました。
舞台挨拶には原作者・森見登美彦や、監督の吉原正行、アニメ制作会社P.A.WORKSの代表・堀川憲司、シリーズ構成の菅正太郎が登場。さらに下鴨矢四郎役の中原麻衣、海星役の佐倉綾音も出演しました。最終話の先行上映、キャスト、スタッフトークが行われ、その後改めて、最終話を加えた全話オールナイト上映を行いました。

ucyotenkazoku29.jpg


●最終話先行&全話オールナイト上映イベント
開催日:2013年9月28日(土)
時間:22:00~開演 / 29:50 終了
会場:TOHO シネマズ 六本木ヒルズ スクリーン7
出演:森見登美彦(原作者)、吉原正行(監督)、堀川憲司(P.A.WORKS プロデューサー)、菅正太郎(シリーズ構成)、中原麻衣(下鴨矢四郎役)、佐倉綾音(海星役)、内容 キャストトーク
第十三話(最終話)先行上映
スタッフトーク
第一~十三話一挙オールナイト上映
入場者プレゼント 描き下ろしイラストを使用した「クリアファイル」をプレゼント!

ucyotenkazoku37.jpg

9月28日、TOHO シネマズ六本木ヒルズ『有頂天家族』最終話先行&全話オールナイト上映が開催された。イベントはスタッフ・キャストのトークと最終話の上映を行った後、改めて全話を通してオールナイト上映するという構成。会場を埋めたファンは、翌日の最終話放送よりも一足先に、ついに完結を迎えた狸の下鴨家の物語を堪能した。
スタッフ・キャストのトークは、最終回上映前後の2回にわけて行われた。上映前にまず登壇したのは、中原麻衣(下鴨矢四郎役)、佐倉綾音(海星役)、森見登美彦(原作者)の3人。
「アフレコ現場に最初に行った時は、プロデューサーとか偉そうな人が真剣な顔でアフレコを聞いているので、すごく緊張した」という森見。中原が演じた矢四郎の印象を聞かれると「矢四郎は、最初声だけを聞いた時は『かわいすぎるんじゃないかな?』とも思ったんですが、実際に映像が完成してみると『これが矢四郎なんだな』と納得がいきました」とコメント。

ucyotenkazoku42.jpg

レギュラーで男の子を演じたのが初めてという中原は「長男しっかりしているし、次男はアレ(カエル)ですけれど、三男は要領がいいし、そういう兄弟の中で、どうやったら矢四郎の魅力が生きてくるかを考えた時に、四男はやっぱりかわいさだろうと考えました」と、矢四郎を演じるにあたっての狙いを説明した。
一方、なかなか姿を現さない海星について佐倉は「声だけが先行して登場しているので、私の声が第一印象を決めてしまうんです。だから海星が実際に姿を見せた時に、視聴者の方に違和感を感じさせてはいけないというところがプレッシャーでした」と苦労を語った。佐倉が森見に「どうだったでしょうか」と感想を尋ねると、森見は「海星だったと思いますよ」と応えた。

ucyotenkazoku38.jpg

そして、最終話上映を挟んだ後に登壇したのは吉原正行(監督)、堀川憲司(P.A.WORKS プロデューサー)、菅正太郎(シリーズ構成・脚本)、森見の4人。
「原作を読んで自分が感動した部分をそのままアニメにしたかった」という吉原監督は最終回の感想を聞かれて「人の多さですね。もともと京都が舞台ということで、シリーズを通じて、街をゆく人など多く描いてきましたが、最後の最後で正月(の初詣)かよ、と(笑)。なんてところで物語を終わらせてくれたんだと思いました(笑)。作画枚数も相当いってしまいましたが、アニメの醍醐味はいっぱいあったのかな」と裏話を打ち明けた。
この制作上の苦労話を受けて、菅は「原作を読んで(制作上大変そうな場面も多いが)『本当にやるんですか?』と聞いたら、吉原監督や堀川さんが『本当にやるんだ』ということで、その覚悟は最初から聞かされていました」と、企画スタート時からスタッフは覚悟を決めて本作に取りかかっていたことを明かした。
基本的にアニメ化はスタッフにお任せしたという森見は、最終話の感想を聞かれると、仙酔楼が壊れるシーンについて「モデルになった建物は江戸時代からの貴重なもの。小説で壊した時は、特になにも思わなかったんですが、映像で見ると『うわ、(貴重なものを)壊してる』と思いますね(笑)」と話し、「金曜倶楽部と狸たちと赤玉先生が入り乱れるところは、本当にぐちゃぐちゃになるようになるように書いたところなので、それが本当に画面でもぐちゃぐちゃに描かれていて非常に楽しみました」と語った。
堀川は「第十二話で偽叡山電車が走るところで、吉原監督は3DCGを使わず手描きにこだわってた。あれはどういう理由だったのか気になっている」と吉原監督への突如の公開質問。吉原監督は「あなたが枚数使えっていうから(笑)」と冗談で応じつつ、「ものではなく、キャラクターとして描きたかったから」とその理由を明かした。

ucyotenkazoku39.jpg

続いて会場が盛り上がったのは、公式サイトで募集したスタッフへの質問の中から「何に化けて、誰を驚かせたいですか」という質問が紹介された時。
森見の回答は、「強いていうなら」ということで、散歩で訪れる近所の神社の池にいる「亀」。そこを訪れた、妻を驚かせてみたいという。
菅は、『有頂天家族』本編で銀閣がそば屋に化けていたシーンが、どういう仕組み・構造になっているのかずっと気になっているということ。だから、銀閣に化けてその仕組を知りたいとのこと。
堀川は、なかなか理解できなかったキャラクターが弁天なので、弁天に化けて森見の心の中をのぞいてみたい、との回答。面白い作品を生み出す森見宇宙をのぞいてみたいのだという。堀川はさらに森見に「弁天は好みのキャラクターですか?」と直球で質問。その無茶ぶりに森見は「遠くから見ている分には好きは好きですけど、直接関わりになりたい人ではないですね(笑)」と答えた。
吉原監督は「矢四郎になってみなさんの携帯を充電したいです。一日中やっていたいですね(笑)」と会場を沸かせた。
最後のあいさつで吉原監督は「通してみるとまた見えてくるものがあると思います。一人一人自分たちで感じられる何かがある作品だと思うので、最後まで楽しんでいただければ」とトークを締めくくった。

ucyotenkazoku40.jpg

●有頂天音楽感謝祭 開催決定!
日時:2013年12月1日(日)
※詳細は公式サイトにて随時公開します。
●TVアニメ『有頂天家族』再放送スタート!
キッズステーションにて10月7日(月) 午後9時26分~ 日替り放送開始!!
※詳しくはキッズステーション公式HPにて公開しています。

ucyotenkazoku41.jpg

『有頂天家族』公式サイト:uchoten-anime.com
公式Twitter:@UchotenAnime 推奨ハッシュタグ:#有頂天
©森見登美彦・幻冬舎/「有頂天家族」製作委員会
→2013年7月アニメ新番組特設ページ
→『有頂天家族』の記事を探す
→アニメニュースはこちら