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『黒く濁る村』東京国際映画祭 舞台挨拶

カン・ウソク監督(『シルミド/SILMIDO』)&パク・ヘイル(『殺人の追憶』
『黒く濁る村』東京国際映画祭 舞台挨拶のご報告
韓国で340万人動員の大ヒットを記録
した韓国映画『黒く濁る村』が、第23回東京国際映画祭の「アジアの風」部門にて、招待上映作品に選ばれ、11月20日の公開に先立ち、韓国の巨匠カン・ウソク監督と、主人公のヘグクを演じた『殺人の追憶』、『グエムル─漢江の怪物─』などで知られるパク・ヘイルを迎え、盛大な舞台挨拶が行われました。
この作品は日本アカデミー賞に値する、韓国最大のの映画賞、「大鐘(テジョン)映画賞」に作品賞、監督賞、主演俳優賞(パク・ヘイル、チョン・ジェヨンの2人)でノミネートされていますが、本日10月29日、20時50分からの授賞式の前に、急遽この舞台挨拶に駆けつけ、登壇いたしました。
挨拶が終わればトンボ帰りの超強行スケジュール。
そんな中駆けつけた二人に会場が湧きました。


20年間、音信不通だった父の死の知らせを受け、ヘグク(パク・ヘイル)は、父が暮らしていた山奥の村を訪れる。村長(チョン・ジェヨン)の手伝いで葬儀をすませたものの、父の死因は明かされない。
村長の一言で態度が変わる村人たちは、よそ者のヘグクをあからさまに警戒する。村の様子がおかしい事に気付き始めたヘグクは父の死因を探り始める。やがて浮かび上がる村の秘密。
父の素顔、村長の正体、30年前に起こった祈祷院での集団殺人事件。
秘密の鍵を握るのは村長と3人の村人、そしてひとりの女。
果たして父の死の真相は。
30年前の事件との関係は・・・。
原作は韓国で3,600万閲覧を記録した大ヒットウェブコミック。
作品に惚れこんだカン・ウソク監督が自ら映画化を希望し、メガホンを取りました。今までオリジナル作品だけを撮ってきた監督にとって、原作の映画化は初の試み。
しかも初のミステリー作品です。主演は原作のファン投票において、「主人公ヘグクに最もふさわしい俳優」と言わしめたパク・ヘイル。
父の死の謎を執拗なまでに追求する青年を熱演しています。
●『黒く濁る村』舞台挨拶
登壇者:パク・ヘイル(ヘグク役)、カン・ウソク監督
カン・ウソク監督
『シルミド』以来6年振りの来日となります。本作は7本目の作品です。最も苦労した作品です。
Q:演出において難しかった点はありますか?
この作品は普通のスリラーと違って、暗闇でドキッとさせるような恐怖ではなく、白昼に静かな中で迫ってくるような恐怖を描いています。そういう緊張感を持たせるような演出をすることが大変でした。
Q:出てくる村のセットが非常にリアルですが、どういった指示を出して作ったのですか?
村の雰囲気が上手く出せないと映画を撮れないと思っていたので、とにかく村を作ることにはお金をかけて、山を一つ削ったほどでした。
Q:この作品の見どころは?
この作品は2時間41分あるのですが、1時間半ぐらいに感じると皆さんに言ってもらえます。それが私にとって最大の褒め言葉です。
日本の皆さんにはゲームを楽しむように、心から楽しんで頂きたいです。
パク・ヘイルさん
東京国際映画祭で『黒く濁る村』を上映していただいて、非常にうれしいです。
日本の皆さんにこの日初めて作品を見て頂くことに興奮、緊張しています。
Q:この作品へのオファーが来た時どう思いましたか?
個人的に原作のコミックを読んでいました。それが映画化されると聞いた矢先に監督自らオファーしてくださったので、断る理由は無いと思いました。
Q:原作のヘグクがパク・ヘイルさんご自身にとてもよく似ていますが、実際自分に似ていると思う部分はありますか?
似ているというより、似ざるを得ない状況でした。
原作者の方に一度お会いした時、ヘグクは僕をイメージして描いたと仰っていましたから。
最後に、作品賞、監督賞、主演俳優賞(パク・ヘイ ル、チョン・ジェヨンの2人)で ノミネートされている「大鐘映画賞」については、カン・ウソク監督が
私自身よりは出演した俳優が受賞してくれると嬉しい。ただ、パク ・ヘイル君は
演技力がまだ及ばないから、無理かもね・・・。
と主演俳優に厳しい言葉を向け笑いを誘い、それに対し、
「精進します・・・。」
とパク・ヘイルがつぶやくなど、会場を笑いを誘った。
原題:「苔」/2010年/韓国/161分/カラー/シネマスコープ/ドルビーSRD
監督:カン・ウソク(『シルミド/SILMIDO』)、
原作:ユン・テホ、脚本:チョン・ジウ
出演:パク・ヘイル(『殺人の追憶』、『グエムル-漢江の怪物-』)、
チョン・ジェヨン(『トンマッコルへようこそ』『彼とわたしの漂流日記』
『黒く濁る村』
11月20日(土)より、丸の内TOEI、シネマスクエアとうきゅう、シアターN渋谷他全国ロードショー!
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