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吉瀬美智子、阿部寛がエレベーターから登場!『死刑台のエレベーター』完成報告

吉瀬美智子、阿部寛がエレベーターから登場!
『死刑台のエレベーター』完成報告会見のご報告
あの人を殺して、私を奪いなさい。
愛のための完全犯罪。それは15分で終わるはずだった。
日本映画界で今、最高に旬な2人、吉瀬美智子と阿部寛が贈る、大人のための極上のミステリー『死刑台のエレベーター』。
10月9日(土)より全国公開する運びとなりました。
7月8日(木)、本作品の完成報告記者会見がグランドプリンスホテル赤坂にて開催され、吉瀬美智子さん、阿部寛さん、緒方明監督、小椋悟プロデューサーが登壇しました。
また、本作品のオリジナル版の監督ルイ・マルさんのご子息マニュエル・マルさんからのメッセージが紹介されました。


●『死刑台のエレベーター』完成報告記者会見
日時:7月8日(木)
場所:グランドプリンスホテル赤坂 五色2F「橙光」
登壇者:吉瀬美智子、阿部寛、緒方明監督、小椋悟プロデューサー
『死刑台のエレベーター』に因み、会場に特設されたエレベーターから吉瀬美智子さんと阿部寛さんが登場しました。吉瀬さんは、劇中でも印象的な赤の衣装を着てのご登場でした。
また、会見場に本作品の音楽を担当された山本友樹さんも駆けつけました。
ご挨拶
吉瀬:たくさんの方にいらっしゃっていただき、嬉しいです。
悪女役を演じ、楽しませていただきました。
阿部:皆さん本当にありがとうございます。
悪女に振り回される弱い男の役を演じました。
今までになく、新鮮で楽しかったです。
小椋:お忙しい中ありがとうございます。
大人の映画で、こびない感じの成熟した映画が作れたと思います。
楽しみにしてください。
緒方:皆さんありがとうございます。
映画人として『死刑台のエレベーター』をリメイクすることは、とんでもないということは百も承知です。
キャストに美男美女を向かえ、実験的な試みが出来たことを誇りに思います。
●マニュエル・マルさんメッセージ(小椋プロデューサーによる代読)
ずっと、父のデビュー作『死刑台のエレベーター』のリメイク化を望んでいました。
そして、それは、どの国のオファーも差し置いて、日本で実現されることになりました。
運命的な縁でした。
今回、日本でのリメイクをサポートさせて頂き、大変光栄に思っております。
また、作品の出来映えにもとても満足しております。
父が作った時代から50年以上経った今でも、この作品のテーマは少しも色あせず、この日本を舞台に鮮やかに蘇りました。
この力強く、感動的な作品に貢献したプロデューサー、監督と素晴らしいキャストの皆さん、本当におめでとうございます。Bravo!
●質疑応答
Q:なぜ、今、およそ50年前の名作のリメイクを企画されたのでしょうか?
小椋:大変な仕事は何で企画したか忘れちゃうんですよね(笑)。
7年前、『下妻物語』を撮り終わったころの手帳を見返すと『死刑台のエレベーター』のような映画が撮りたいと書いてありました。
じゃあ、撮ってしまえばいいと思ったんですね。
各国からもリメイクのオファーがあったのにも関わらず、ルイ・マル家の人達が、日本でぜひリメイクをやりたいと望んでくれて、それが励みになりました。
Q:愛のための完全犯罪を企てる魔性の女をどう演じられたのでしょうか?
吉瀬:台詞で「あの人を殺して、私を奪いなさい」と、この素敵な阿部さんに言うんですが、この台詞は仕事だから言えるので、楽しんで演じました。
監督からも凛とした強い女性を演じて欲しいと言われていたので、それを念頭に置いて演じました。
非日常なのは、映画ならではだと思います。
Q:日本版『死刑台のエレベーター』では、極限状態に陥る男性を演じ、撮影も過酷だったかと思います。演じられていかがでしたか?
阿部:理想を持った真面目な男なのですが、それが崩れていきます。
人間臭さがある役はあまり演じたことがなかったので、楽しんで演じさせていただきました。
エレベーターに閉じ込められるという状況では人間性が出るので、現場でも自分だったらどうするだろうと考えたりして、楽しませてもらいました。
Q:ルイ・マル監督が撮った『死刑台のエレベーター』をおよそ50年後の今、リメイクすることになりましたが、どういう風に作品と向き合われましたか?
緒方:最初に聞いたときは、なんて事を考える人がいるんだろうと驚きました。
小椋プロデューサーの頼み方がうまくて、「興味ある?」と聞かれたんですよ。
映画人として「興味がない」とは言えないじゃないですか(笑)。快挙は暴挙から生まれると思ってお受けしました。
ルイ・マル監督が25歳の時に本作を撮って、50年後に50歳の私が、旬な俳優を使って撮ったらどうなるんだろうという思いが、支えになっていました。
Q:吉瀬さんと阿部さんの演出に心がけた点と実際の印象は?
緒方:お二人は美男美女ですが、そこに人間の弱さ、傲慢さをどうやって出すのかを心がけました。
阿部さんは、実際にエレベーターに閉じ込めて撮影しました。
そこに人間性や人間臭さ、弱さやプライドを表現するのが、チャレンジであり楽しかったです。
吉瀬さんは、謎があるからこそ美女なんです。
現場でセッションしていても楽しかったです。
Q:キャスティングの理由は?
小椋:美男美女で華がなくてはならないのと、現代性を持った今を代表する2人をキャスティングしたいと思いました。
Q:魔性の女を演じましたが、役の見所は?
吉瀬:人間の様々な欲望や感情の変化です。また、北川景子さんや、玉山鉄二さんなど他のシーンも面白い要素があるので、そこも見所です。
リメイクですが、原作を知っている人も知らない人も楽しんでいただけると思います。
Q:役柄と共感するところはありますか?
吉瀬:男性を翻弄してみたいですよね(笑)。
そこまで思える男性がいるというのはうらやましいです。
阿部:自分は強い人間ではないので、今回の役はあっていると思います。ここまでじゃないですが、こういう恋愛をしたことありますよ。
●『死刑台のエレベーター』作品情報
ヌーベルバーグの鬼才ルイ・マルの鮮烈なデビュー作にして最高傑作と謳われる『死刑台のエレベーター』。
その映画のリメイクが、世界で初めて日本で実現しました。
主演は今最高に旬な2人、吉瀬美智子と阿部寛。
愛の欲望に運命を狂わせ、もがき、さまよう男女の姿を、身もだえするほどの心理描写で熱演。
さらに、若手演技派の玉山鉄二、そして人気急上昇の北川景子が、もうひとつの殺人事件に手を染めるカップルを鮮烈に演じます。
監督は「独立少年合唱団」や「いつか読書する日」など国際的に評価の高い緒方明。
哀感漂う映像美、クールな音楽、スリリングなストーリー、そしてエキゾチックな都市の息づかい・・・。
それらがスクリーンの緊張を高め、予期せぬ衝撃の結末へと観客を誘っていく。
愛のための完全犯罪、そして、破滅に向かう愛の行方を描いた極上のミステリーが、ついに幕を開ける!!
●ストーリー
「もう離れない。だからやるのよ。
 終わったら車で来て。私は隣に乗る。
 そしてずっと一緒。ずっと一緒。」
医療グループの社長夫人・手都芽衣子(吉瀬美智子)は若く魅力的な医師・時籐(阿部寛)と不倫関係に落ち、年の離れた夫を自殺に見せかけ殺害し、二人での逃亡を企てていた。
芽衣子は計画に必要なものをすべて手配し、後は時籐が実行するだけ。
当日、芽衣子は、約束のカフェで時籐を待っていた。
しかしいつまでたっても彼は現れない。携帯も通じず、苛立ち始める芽衣子の目の前を通り過ぎたものとは、信じられない光景だった。
すべてが順調に進み、完全犯罪となるはずだった彼女を待ち受ける運命は?
キャスト:吉瀬美智子 阿部寛 玉山鉄二 北川景子 平泉成 りょう/津川雅彦/柄本明
監督:緒方明(『独立少年合唱団』<第50回ベルリン国際映画祭アルフレート・バウアー賞>、『いつか読書する日』<第29回モントリオール世界映画祭審査員特別賞>他受賞多数)
音楽:Youki Yamamoto/ギター演奏:渡辺香津美
主題歌:「ベッドタイムストーリー」Jazztronik feat. YUKI(Knife Edge / PONY CANYON)
配給:角川映画
オリジナル作品:フランス映画「死刑台のエレベーター」(ルイ・マル)
©2010「死刑台のエレベーター」製作委員会
『死刑台のエレベーター』
10月9日(土)より角川シネマ新宿ほか全国ロードショー!!
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