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Vol.259 『劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-』

マスコミ試写にて『劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-』を鑑賞。TVアニメが2期作られた『ソードアート・オンライン』の劇場版作品。原作者の川原礫さんが脚本を手掛けた完全オリジナルストーリーです。

2026年。AR機能を使用し、覚醒状態のまま視覚・聴覚・触覚などに情報を送り込むことができるAR型情報端末オーグマーが、その利便性や安全性から人々に受け入れられていた。そのオーグマーを使ったARMMO RPG「オーディナル・スケール」は瞬く間に人気となり、SAOサバイバーたちも多く参加していた。しかし、オーグマーにはある陰謀が隠されていた……。

劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-

キリトたちの今回の活躍の舞台は、現実空間をフィールドとした「オーディナル・スケール」。ARでの戦闘になじめないキリトをよそに、「オーディナル・スケール」にのめりこんでいくアスナやクラインたちSAOサバイバー。そして、かつての仲間たちに危機が訪れたとき、黒の剣士キリトが再び立ち上がります。

本作は完全オリジナル作品ということで、映画を観るまで誰もその内容を知らないわけですが、これまでに公開されたストーリーや予告などは本作のほんの一部分でしかありません。これまでの情報で想像していた内容をはるかに上回る物語が2時間という尺の中にギュッと詰め込まれており、公式以上の情報には触れないで、本作を観ることをオススメします。

原作者が書き下ろした脚本ということで、世界観のつながりやキャラクターたちにブレはまったくなく、さらに、最初から映画の尺を前提とした物語になっているので、全体に過不足のない作品になっています。もう2時間があっという間でした。

とはいっても、単なるジェットコースタームービーではなく、きちんと緩急をつけ、物語にメリハリを作りながらのストーリー展開となっているのに中だるみするようなこともなく、とてもうまい構成だと感じました。

劇場版 ソードアート・オンライン

新しいテクノロジーを物語に活用すると、その説明などに時間が割かれてしまったり、不要な解説が盛り込まれたりすることが往々にしてありますが、本作ではそれがとても自然に行われ、まさに視覚から情報を吸収するように作られているので、専門用語で辟易してしまうということもないでしょう。

新キャラクターとして発表されている歌姫ユナや、「オーディナル・スケール」ランキング上位の剣士エイジの二人も世界観から外れることなく、非常になじんでいましたし、オーグマー開発者の重村教授の存在も、物語の厚みを増すキャラとしてとてもいいキーパーソンになっていました。

劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-

また、音がすごかったです。重低音の使い方は迫力満点ですし、音が置かれた位置もかなりの臨場感があり、まさに劇場版という感じ。爆音上映があったらすごそうですが、これはぜひ、音のいい劇場で観るべき作品だと思いました。

物語としてはこれまでの『ソードアート・オンライン』とリンケージする部分はありますが、TVシリーズを観ていない人でも十分楽しめる作りになっています。もちろんSAOオールスターズ総出演というべき作品になっているので、TVシリーズを観てきた人はさらに楽しめるでしょう。

強いて不満を述べるとしたら、TVシリーズの映像流用がなじんでなかったかなぁという点でしょうか。線の太さやエッジのシャープさなどが、今回新たに作られた映像と異なっているので、そこが少し残念でした。逆に、回想という形で別のイフェクトをかけて、今回作られた映像とは別物として取り込んでしまったほうが違和感はなかったかも知れません。

劇場版 ソードアート・オンライン

映画としては、最初から最後までワクワクしながら楽しめる作品で、おもしろい映画としてオススメできる1本です。これまでのファンの方も、SAOを観たことない方もみんな楽しめると思います。あっそうそう、エンドロールでは本作の名シーンがダイジェストで挿入されますが、映画の後と思われるシーンも入っているのでお見逃しなく。

『劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-』は、2月18日より全国ロードショーです。

(C)2016 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス刊/SAO MOVIE Project

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