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『セッションズ』公開記念 FOXサーチライトトークイベント

絶賛公開中の『セッションズ』からウェス・アンダーソン監督の新作まで、FOXサーチライト作品の魅力を語りつくす!
トークショーイベントレポート

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FOXサーチライト創立20周年プロジェクト第1弾作品として公開中の映画『セッションズ』。詩人・ジャーナリストとして活躍したマーク・オブライエンの実話をもとに、彼と彼を取り巻く人々の姿をユーモラスに慈愛に満ちた目線で描いたまさに“名作”と呼ぶにふさわしい作品です。
12月6日(金)の公開後、実際にご覧になった観客の方々から、“最高の1本”“今年のTOP10入り確実”など絶賛の声が相次いでおり、レディースデイでは満席の場内にすすり泣きがこだまするなど、 大きな反響を呼んでおります!
そんな反響を受けまして、12月25日(水)新宿シネマカリテにて、上映後のトークイベントを開催しました。
ゲストには、映画ライターの清藤秀人さんを迎え、サーチライト作品の日本公開に数多く携わってきた20世紀フォックス映画の平山義成さんと共に、『セッションズ』の見どころから、来年日本公開を控えるウェス・アンダーソン監督の最新作『グランド・ブダペスト・ホテル(仮題)』まで、FOXサーチライト作品の魅力を語っていただきました。

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●映画『セッションズ』大絶賛公開記念 FOXサーチライトの魅力を語る!
実施日:12月25日(水)
会場:新宿シネマカリテ
登壇者:清藤秀人(映画ライター)、平山義成(20世紀FOX映画)
数々のクオリティムービーを世界中に送り出しているFOXサーチライト。
その創立20周年プロジェクト第1弾作品として、大絶賛の中公開されているのが『セッションズ』です。その反響の声を受け、新宿シネマカリテでの上映後に行われた本トークイベント。
イベントには、サーチライト作品に精通し、本作もお気に入りだという映画ライターの清藤秀人さんと、20世紀フォックス映画の平山義成さんが登壇しました。
本作の魅力を「脇役に至るまで、登場するキャラクター全員が素敵なところ」だと語る清藤さん。場内のお客様もすでに本編を鑑賞済みということで、どのキャラクターが気に入ったか質問してみるなど、アットホームな雰囲気の中、「ここまで熱く語れる映画はない」とおっしゃるほど、存分に魅力を語りつくしていただきました。
さらに、本作に続いて公開される『ザ・イースト』(1月31日(金)公開)、そして今回のイベント限定で先行公開となる、ウェス・アンダーソン監督の最新作『グランド・ブダペスト・ホテル(仮題)』の予告を上映。今後の公開作への期待も高まるイベントとなりました。
平山さん:皆様、本日はFOXサーチライト20周年記念第1弾作品『セッションズ』をご鑑賞いただきまして誠にありがとうございます。私、この映画を配給しております20世紀フォックス映画の平山と申します。
本日はクリスマスということで、スペシャルなトークショーを設けさせていただきました。
本日のゲストは豊富なファッションの知識を切り口に、映画の魅力を常にご紹介されている、人気映画ライターの清藤秀人さんをお招きしております。それでは、清藤さん、よろしくお願いいたします。
清藤さん:こんにちは、清藤です。皆 さん、メリークリスマス!
どうぞよろしくお願いいたします。
皆さんは『セッションズ』をご覧いただいた直後ですよね?
主人公マークと、ヘレン・ハント演じるセックス・セラピストのシェリルとのやり取りを通して、人生を再発見されたのではありませんか?
この2人のケミストリーが周りの人達にもケミストリーを引き起こしていくんですよね。それが面白い。

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そしてなんといってもこの作品は脇役が素敵! 全米キャスティング協会賞も受賞しているんですよね。
マークのヘルパー、ヴェラがいいですよね。マークに聞かれて、彼女が自分の性体験をフランクに話すところがよかったですよね。あと、もう一人出てくるおじさんのヘルパー、ロットもいいんですよ。
彼らが何の隔たりもなくマークと会話する、そのハードルの低さというのが素晴らしいと思います。
偏見を持っている人として、また持っているけどそれを隠しているようなキャラクターは登場しないんです。
平山さん:サイドのキャラクターもみんなが見事にストーリーに絡んでいきますよね。キャストの力だと思います。
清藤さん:それから、ウィリアム・H・メイシー演じるブレンダン神父ですよね!
ハンディーキャップを語る上でユーモアというものがいかに大切なのか、教えてくれるキャラクターです。

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マークが最初に恋をした女性に振られたときに、彼がかける言葉がまたいいんです。
「ようこそ、人間の世界へ」という言葉。ヘビーな内容の中で、コメディーの要素の大切さを示してくれます。
しかも、『ファーゴ』など、情けない役が多い方なので、ここまで素敵な役を演じる彼は珍しいんじゃないでしょうか?
主人公マークを演じたジョン・ホークスは背中に鉄の棒を入れて撮影に臨んだそうですね。それにヘレン・ハントもかなりの入れ込みようでした。
ハリウッドというのは誰もが役を取り合っている厳しい世界。その中で彼女がこの役にここまで入れ込んでいるということは、いかにこの役が魅力的か、ということを意味していると思います。ヘレンはここ2~3年のうちに、またオスカーを獲るんじゃないですか?
(ここで、「気に入ったキャラクターは誰?」と客席に質問する清藤さん。)
男性のお客さん:やっぱりウィリアム・H・メイシーのブレンダン神父です。
清藤さん:なるほどね~。いいよね~。
今年はオリンピックの話題が多かったけれど、日本ではまだ、オリンピックとパラリンピックを同等に楽しむ土壌ができていないと思います。その点、アメリカは両者を同じフィールドに落としている。そういう土壌があっての本作なのかもしれませんね。
平山さん:そうですね。私にとっても、仕事を抜きにして気持ちを揺さぶられる1本でした。
清藤:年間を通しても、ここまで熱く語れる映画はなかなかない!
そんな映画を提供しているのが、きっとFOXサーチライトなんでしょうね。
平山さん:ありがとうございます。
FOXサーチライトは1994年に設立され、来年20周年を迎えます。『セッションズ』も公開までに時間がかかりましたが、こういった作品を小規模ながらもしっかり劇場公開していきたいです。
清藤さん:20周年!? それは驚いた。『フル・モンティ』が20年近くも前だとは…
企画が通りにくいハリウッドで、チャレンジングな仕事をずっとしていますね。
本作も、ハンディキャップを持った人の性体験というコアな世界から、愛とセックスの関係という広い世界まで導いてくれる。
よくアート・シネマって言いますが、そのアートというのはこういうことを意味するんじゃないでしょうか。「アートの殿堂・FOXサーチライト!」 うん、このフレーズいいですね。
そしてサーチライトはこの19年間でアカデミー賞を19個も受賞しているんですよね。
中でもお気に入りは『ブラック・スワン』
多重人格という、犯罪映画になりがちなテーマを、自我と対峙するバレリーナの物語に持っていった。誰もが思い入れを持てる着地がいいですね。
さて、ここでもう一度『セッションズ』の話に戻っていいですか?
ヘレン・ハント演じるシェリルは自分は売春婦ではないと言っていましたが、皆さんはどう思いますか?
これは判断が分かれるところだと思います。
平山さん:本作にはR18指定がつきました。シェリルの役柄に対しての判断です。配給する立場としては厳しいですが、ありのままの形で作品を見ていただくことを最優先し、
成人指定での公開となりました。見る方の判断に委ねたいな、と。
清藤さん:僕はシェリルは、マークを広い世界へ導くトレーナーだと思いましたね。

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平山さん:まだまだ話は尽きませんが、ここで2本予告をご覧いただきます。
うち1本は初めてここで上映します。あえて何もお伝えせずに、映像をご覧いただこうと思います。
清藤さん:スニークプレビューですね。
(『ザ・イースト』(1月31日(金)公開)、ウェス・アンダーソン監督の最新作『グランド・ブダペスト・ホテル(仮題)』の予告を上映)
清藤さん:『グランド・ブダペスト・ホテル(仮題)』は個性派、演技派の俳優が総出演ですね!
コアな世界から広い世界へ、というサーチライトの中で、ウェス・アンダーソンは異色ですよ。今回はタイトルからして“グランドホテル”の話ですが、そこからどんどんと彼独特の小さな世界へ入っていくという印象です。
もう1本は『ザ・イースト』。主演の女優さん、ブリット・マーリングは製作・脚本も務めていますね。次世代のジョディー・フォスターとも呼べる存在です。
平山さん:彼女は自分の体験をもとに脚本を書いているんですよね。
清藤さん:そう。バックパッカーの旅に出て、若いやばそうな集団に混じって野宿したり、そういう経験をもとにしたんだとか。スパイや潜入捜査ものというと、男性目線の映画がほとんどですが、これは珍しく女性目線。恋愛ムードも濃厚でね…ごちそうさまでした!っていう読後感が味わえます。

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さて、サーチライトについて色々とお話させていただきましたが、『セッションズ』は映画サイトのレビューでトップなんだそうですね。
クリスマスに見る映画としては、入り口はヘビーかもしれませんが、皆さんきっと温かい気持ちになったのではないでしょうか?
平山さん:そして、ここでもうひとつお知らせがあります。こちら『Enough said(原題)』の公開が決定しました!
清藤さん:イェイ! ジェームズ・ガンドルフィーニの遺作ですね。
平山さん:多くの方に愛された俳優さんでした。こちらもぜひ楽しみにしていてください。
清藤さん:バツイチ同士の恋愛を描いた作品ですね。
皆さん、離婚の後にも幸せはあるんですよ!
●『セッションズ』
首から下が動かせないという重度の障害を持つマークは、自らが“鉄の肺”と呼ぶ巨大な呼吸器の中に横たわり、一日の大半を過ごしている。
唯一の楽しみは、ヘルパーがベッドごと運んでくれる数時間の散歩のみだ。
それでもマークは自分の人生を全く悲観していない。
38歳で恋をしたマークは“愛する女性と精神的にも肉体的にもつながりたい“という願いを抱くようになり、思い切ってセラピストの“セッション”を受けることを決意するが…。
障害を抱えた人生を臆することなく“生ききった”詩人でありジャーナリストのマーク・オブライエンの実話をベースにした、愛とユーモアに満ちた大人のための感動作。
サンダンス映画祭ほか、4つの映画祭で観客賞を受賞。

監督・脚本:ベン・リューイン
原案:”On Seeing A Sex Surrogate” byマーク・オブライエン
出演:ジョン・ホークス、ヘレン・ハント、ウィリアム・H.メイシー、ムーン・ブラッドグッド、アニカ・マークス
フォックス・サーチライト・ピクチャーズ提供
サッチ・マッチ・フィルムズ/リノ・フィルムズ共同制作
配給:20世紀フォックス映画
宣伝:ブレイントラスト
2011年/アメリカ映画/95分/カラー/R18
『セッションズ』
絶賛公開中
(C)2012 TWENTIETH CENTURY FOX
●『ザ・イースト』
環境汚染や健康被害などをもたらす企業を狙い、「目には目を」の過激な報復活動を行う環境テロリスト集団“イースト”。元FBIエージェントのサラはクライアント企業を彼らのテロ行為から守るため、“イースト”への潜入捜査を命じられる。
アジトに潜り込んだサラはその過激なやり方に反発を覚えるが、健康被害を被っている人達の実情を知るうちに、彼らの理念に徐々に正当性を感じるようになる。また集団を率いる謎多きカリスマ・リーダーのベンジーに、いつしか惹かれている自分にも気づくのだった。
捜査員としての使命感か、自分の倫理観か。“イースト”の最後にして最大のテロ実行までのタイムリミットが迫る中、サラの下した決断とは―。
『サウンド・マイ・ボイス』(原題)でサンダンス映画祭での長編映画監督デビューを飾ったザル・バトマングリ監督と、『アナザープラネット』で注目を浴びたブリット・マーリングが再びコンビを組んだ衝撃作。

監督・脚本:ザル・バトマングリ
脚本:ザル・バトマングリ/ブリット・マーリング
出演:ブリット・マーリング、アレキサンダー・スカルスガルド、エレン・ペイジ、ジュリア・オーモンド、パトリシア・クラークソン
配給:20世紀フォックス映画
提供:FOXサーチライト・ピクチャーズ
『ザ・イースト』
2014年1月31日(金)TOHOシネマズシャンテ/新宿シネマカリテほか、全国ロードショー
(C)2013 TWENTIETH CENTURY FOX
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