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Vol.196 『レイダース 失われた聖櫃<アーク>』

インディ・ジョーンズ レイダース 失われたアーク《聖櫃》久しぶりに観賞映画振り返りコラム。68回目は1981年に観た『レイダース 失われた聖櫃<アーク>』。まだ1981年の映画……先は長いです……。この作品は有楽座で観たと記憶しています。弟も一緒だったかなぁ。
いまでこそ『インディ・ジョーンズ』シリーズとして有名な作品ですが、ジョージ・ルーカスにしても、スティーブン・スピルバーグにしても、名前だけでは認識されないというか、映画名、たとえば“『スター・ウォーズ』のルーカス”、“『ジョーズ』のスピルバーグ”という知名度でしたね。もちろんSF好きには名前だけで十分でしたけど。


この二人が組んだ映画が作られているという話を聞いたのは1980年の夏頃だったような気がします。タイトルは『失われた箱船の襲撃者たち(仮)』。内容はまったく触れられていない情報でしたが、もう絶対おもしろいに決まっていると確信していました。そしていよいよ公開され、この年の正月映画はぶっちぎりで『レイダース』だろうと思っていたのに……負けたんですよね『キャノンボール』に。
私はちょっと信じられなかったのですが、かたやジャッキー・チェンを前面に押し出しながら、オールスターキャスト映画!という宣伝を展開したのに対し、『レイダース』はあまりにも秘密主義すぎた。そのせいで普通の映画ファンに届かなかったのが敗因だった気がします。売り方によってこうも差が付くんだなぁと、当時、広告業界を目指していた私にはいい勉強材料になりました。まあ、その秘密主義がいい方向に向く場合もあるんですけどね。
さて作品のほうは、文句のつけどころのない冒険活劇。考古学者のインディアナ・ジョーンズが、十戒のかけらの入ったアークを巡り、ナチスドイツ相手に大活躍。私はいまでも、『インディ・ジョーンズ』シリーズの中ではいちばんの作品だと思っています。
冒頭ペルーの遺跡から息をつかせぬアクションの連続。古代人の仕掛けたワナ、手柄を横取りするライバルの考古学者の登場から始まり、後半に向けての伏線をいろいろ張りながら展開していく物語が秀逸。まあ、遺跡で追われる大きな玉を転がすための軸が見えたりするのはご愛敬ですが。
私がこの作品で好きなシーンは、アークをベルリンへ運ぼうとするナチスの車列へ馬で殴り込みをかけ、奪い返すチェイスシーン。間にユーモアをはさみつつ、一気に魅せる一連のアクションは観ていてワクワクしましたね。
主役であるインディアナ・ジョーンズは考古学者ですが、やってることは単なるトレジャーハンターで、シリーズを通して考古学者らしくない行動を取ることが多いと思います。もちろん生死に関わることではありますが、閉じ込められた遺跡から脱出するのに、実在したら本当に貴重な遺跡を平気で壊す。この行動は考古学者としてはありえないと思うのです。
しかし、この作品では、シリーズ中唯一といっていい、考古学者としての顔をみせるシーンがあります。自分はこれを探すために考古学者になったというアーク。これを壊すことはできないんですね。自分の命、ヒロインの命がかかっている場面で、アークだけは壊せない。このシーンのハリソン・フォードの表情はものすごくよかったです。
この『レイダース』では、いろいろなお遊びが含まれていて、たとえばアークの遺跡の壁にはR2-D2とC-3POが彫り込まれていたり、飛行機にオビワンを連想させる文字が書かれていたりといったシーンがあります。こういうのをお遊びとか、スタッフの遊び心というようになったのはこの映画からではないかという気がします。それまでは楽屋落ちではないですが、そういうことをするとちょっと下にみられる風潮があったように思います。
『レイダース』は名画座に落ちてからわざわざ再度観に行って、ビデオになってから毎日のように観た作品。数十回ではきかないくらい観てるのに、テレビでやるとまた観てしまう。そのくらい夢中になって観た作品です。
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