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Vol.189 『キャノンボール』

キャノンボール観賞映画振り返りコラムの67回目は1981年に観た『キャノンボール』。友人三人と日比谷映画で観ました。
非合法のアメリカ大陸横断レース・キャノンボール。待ち受ける警察の目をかいくぐり、ゴールであるロサンゼルスに真っ先にたどりつくのは!? バート・レイノルズ、サミー・デイビスJr.ら豪華キャストによるカーアクションコメディ。


この年のお正月映画は間違いなく『レイダース 失われた聖櫃<アーク>』『勝利への脱出』の一騎打ちと思っていただけに、この『キャノンボール』が興行収入でトップとなったのはかなり驚きました。つまらないわけではありませんが、作品としてはあくまでコメディで大作という映画ではないだけに、日本人が求める映画ってなんだろう?と思ったものです。
この作品、Blu-rayのジャケットにもでかでかとJackie Chanと書かれていますが、ジャッキー・チェンはあくまで出演者の一人。主役はバート・レイノルズ、それからライバルであるサミー・デイビスJr.とディーン・マーチンのコンビ。お正月映画といえばクリント・イーストウッドかバート・レイノルズかという時代がありましたが、この作品が最後くらいになるでしょうか。
救急車に偽装したバート・レイノルズのチームと、神父に化けたサミー・デイビスJr.のチームがお互いを蹴落とす策略をめぐらせながら大陸横断レースに挑むわけですが、カーアクションとしての見せ場はそれほどなく、コメディタッチで終始する展開。これまで、バート・レイノルズと組んで、数々のカーアクション作品を演出してきたハル・ニーダム監督だっただけに個人的にはかなり残念に思いました。
しかし、それを補ったのは、なんといっても豪華キャストでしょうか。初代『チャーリーズ・エンジェル』として知られる、今は亡きファラ・フォーセットをはじめ、ロジャー・ムーア、エイドリアン・バーボー、それからピーター・フォンダなどなど。中でもすごいなと思ったのはロジャー・ムーアですね。
設定としては、自分をジェームズ・ボンドだと思い込んでいる富豪の息子といった役柄でしたが、このときの007シリーズでジェームズ・ボンド役を演じている現役の役者が、自身のセルフパロディを演じたというのがすごかった。よく許可が下りたというか、007配給元からクレームつかないんだろうか?と思ったり。
ジェームズ・ボンドばりの秘密兵器を搭載した車、シーンが変わるごとに助手席の女性が変わるプレイボーイぶり……つい半年前に『007 ユア・アイズ・オンリー』を観たばかりだっただけにかなりつぼにはまりました。ロジャー・ムーアってコメディもできるんだぁ(^O^)
あと、ジャッキー・チェンにも触れておかないといけないですかね。ジャッキー・チェンとコンビを組んでレースに参加したのは『Mr.Boo』ことマイケル・ホイ。この二人は日本人チームとしてキャノンボールに参加します。日本人なのに話す言葉は広東語。日本語で使ったのは「バイバイ」、「サヨナラ」くらい。なんでこういう設定になるんでしょうね。
この二人のシーンは他の役者とのからみがほとんどなく、カンフーアクションのあるシーンでほんの少しバート・レイノルズらと一緒の画面に収まっていますが、明らかに別撮りというか、付け足した感がものすごくしました。まあちょい役と言っても過言ではない。それが、さも主役のようなポスターでの扱いやら、クレジット順を高くして宣伝しているあたりはひどいなぁという気がします。集客のためなら何をしてもいいというわけではないと思います。まあ、二人のシーン自体は笑えましたけど。
作品自体は、深く考えずに映画を観て笑いたい、という方にはいい映画だと思います。私はこういう作品自体、決して嫌いなわけではありません。
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