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Vol.159 『007/ユア・アイズ・オンリー』

ユア・アイズ・オンリー観賞映画振り返りコラムの59回目は1981年に観た『007/ユア・アイズ・オンリー』。友人達と日比谷で観賞。日比谷映画だったか有楽座だったか……。
前作の『007/ムーンレイカー』があまり評価できる作品ではなかったこともあり、007シリーズ自体を映画館で観るべきかどうか迷っていたところ、原点回帰ともいうべき肉体を使ったアクション映画となっているという評を受け、観ることにしたのですが、いろいろな面でシリーズの中で指折りの作品になっていました。


冒頭のボンドの妻の墓参り、そこに登場するスペクターのブロフェルドとおぼしき人物との対決から始まり、メインとなるギリシャまで、まさに体をはったアクションの連続。車をはじめとするチェイスシーンも迫力満点でしたし、007という概念を超えたアクション映画といえばいいでしょうか。
原点回帰という話でしたが、ショーン・コネリーの頃から含めて、これだけのアクションを盛り込んだ007映画は初めてであり、ロジャー・ムーアによるジェームズ・ボンドがようやくここで生まれ変わった、あるいは新生007映画となったという印象を受けました。
アクション重視となったためか、007につきものの秘密道具などはほとんど登場しません。ボンドカーとしては『007/私を愛したスパイ』以来となるロータスエスプリが登場しますが、潜水機能は特になく、普通にスーパーカーという感じ。私はそれが逆によかったかなと思うのですが、シリーズのファンには物足らない要因になってしまったかも知れませんね。
ストーリーとしては007にしてはわりと複雑な展開だったイメージがあります。少々ミステリアスというか。それを演出するボンドガールとして抜擢されたキャロル・ブーケがよかったですね。ほかにリン・ホリー・ジョンソンも登場しますが、両者のタイプが大きく違うので、その対比もおもしろかったです。
あとシーナ・イーストンの主題歌がとてもよかったです。シリーズの中でいくつか好きな曲がありますが、この作品の主題歌は私の中では上位に入る曲です。
観る方によっては地味だという印象を受ける方もいたようですが、1980年代のアクション映画の方向性を指し示す一つの指標となった作品だと思います。1970年代までのアクションを超え、アクション映画が次のステージに入ったなということを感じた映画でした。
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