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Vol.8 『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』

パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンドちょっと出遅れましたが映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』観賞。言わずと知れた『パイレーツ・オブ・カリビアン』の第3作目にして完結編。去年の『デッドマンズ・チェスト』のときにも書いたのですが、1つの話としてこの作品だけでは成り立たない。この作品だけ観た人はわけわからないでしょうね。続編には往々にしてありがちですが、この点はまず減点ですね。


今回はさらに言うと、2作目まで観ている人ですらついていけないのではないかという複雑さが難点。あっちこっちに張り巡らせた伏線をとにかく消化しなければいけないために説明が不十分だったり、わかりにくかったり、なんのために出てきたの?というキャラが大量にいたり……。3時間近い映画でしたが、必要なところだけをきちんと練り込めば1時間は短くできるんじゃないでしょうか。
また、話を複雑に入り組ませたためにジャック・スパロウのキャラクターが完全に死んでしまっているのも気になりました。これまでにない特異なキャラクターであり、そこがいちばんの魅力だったにも関わらず、それをがんじがらめの設定とかしがらみとか伏線とかでしばりつけてしまって自由に動けていない。
こういうキャラクターに理屈をこねさせたらダメだと思いますね。第1作はそういう点がほとんどなかったからこそおもしろかったわけで……。しいて言うとキース・リチャーズとのシーンくらいかな、おもしろかったのは。ああいう形でキース・リチャーズが登場するとは思ってなかった!
続編にありがちな罠に思い切りはまってしまったな、というのが素直な感想ですね。どうせ作るならスパロウのキャラだけでぐいぐいひっぱるような、あっけらかんとした、ジェットコースタームービーみたいな映画にしてほしかったですね。


このコラムは2007/6/10にゴルフブログ「振り向けばカジュアルウォーターIII」に掲載されたものです。


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バリー・トロッターと誰も望まない続編 マイケル・ガーバー 小池 亜也子

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