「完全に冴島大河でした」(小西遼生) 『牙狼<GARO> TAIGA』公開記念『蒼哭ノ魔竜』SP上映に小西さんと雨宮監督が登壇
劇場版『牙狼<GARO> TAIGA』が10月17日に全国公開されることを記念して、冴島鋼牙の物語の最終章として2013年に公開された『牙狼<GARO> ~蒼哭ノ魔竜~』のスペシャル上映イベントが9月20日、池袋 新文芸坐にて開催されました。
イベントには冴島鋼牙役の小西遼生さんと雨宮慶太監督が登壇。「最初、小西は鋼牙じゃなかったんです」(雨宮監督)といった裏話や、過酷だった撮影現場の話などが披露されました。
日時:9月20日(土) 舞台挨拶:19:00~19:45
場所:池袋 新文芸坐
登壇者:小西遼生、雨宮慶太監督
MC:宮島咲良
満員の会場内に小西さんと雨宮監督が来場すると、客席から大きな拍手が巻き起こります。その様子を見た小西さんは「この作品がずっと愛され続けたらいいねと監督とも話をしていたのですが、ついに来ましたよ、20周年。われわれも少し年齢を重ねましたけど、みんなと一緒に歩んできたという喜びがあります」と、『牙狼<GARO>』シリーズが20周年を迎えたことを感慨深げに語ります。
その言葉に雨宮監督も「老いはみんなに平等に来ますんで」とユーモラスに返答し、会場を沸かせました。
●冴島鋼牙キャスティング秘話から松坂慶子さんの呼び方まで、『牙狼<GARO>』制作秘話
トークはまず冴島鋼牙のキャスティング秘話。雨宮監督が「最初、小西は鋼牙じゃなかったんです」と明かすと会場からも驚きの声が。雨宮監督自身、小西さんのプロフィール写真を見た瞬間に「鋼牙だ!」と直感したのですが、実は当時、冴島鋼牙役は別の俳優が内定していたとのこと。
「これは僕が常々言っていることなんですが、僕が主役を選ぶ時は、ほかのヒーローを演じてる人はNGなんです。そうしたらキャスティングのディレクターが『今決まってる人、どうやらほにゃららに出てるみたいですよ』って。それでその方にはお断りすることになった」と雨宮監督がその経緯を説明すると、小西さんも「実は僕もその直前に、ほにゃららというヒーローものの最終選考まで残ったんですけど、肘井(ミカ)と一緒に落ちたんです」と『牙狼<GARO>』出演のご縁について告白しました。
『牙狼<GARO>』シリーズといえばハードなアクションが魅力の一つ。しかしその裏側は非常に過酷だったという。当時の現場を「3ヵ月、しっかりとしごかれました」と振り返った小西さん。「照明部、音響部、衣裳部……撮影にはいろいろな部署がありますが、あんなに怒られることないというくらいすごかった。鉄骨の裏で泣いてました。でも鉄骨なんで丸見えなんです。逃げ場もなかった」と明かして会場を笑わせつつも、「でも今でも感謝しています」と誇らしげな表情を見せます。
雨宮監督も「演者さんとスタントアクターを並列に扱っていたから。演者さんだからということはなかった」と述懐します。
この日上映された『牙狼<GARO> ~蒼哭ノ魔竜~』は、「今でも一番好きな映画かもしれない」と語るほど、雨宮監督の思い入れの強い作品。この作品で鋼牙の前に立ちはだかる“約束の地”の支配者・女王ジュダムを演じたのは大女優・松坂慶子さん。
「松坂さんが本当に可愛すぎて、監督もそうなんですけど、カメラマンの西岡(章)さんまで鼻の下が伸びてるんですよ。ずっと横で『なあ。俺、けいこちゃんって呼びたいんだけど』って言ってくるんですから」と小西さんが暴露し、会場は大爆笑。
雨宮監督も「俺と西岡は心の中で『けいこちゃん』って呼んでた。まず心の中で呼んでから、『はい、松坂さんお願いします』って言ってた」と明かしましたが、ある日、アクション監督の大橋明さんのことを松坂さんが「あきらちゃん」と呼んでいたことに気付き、「今“あきら”って言わなかったか?」「俺ら名前で呼ばれてないよ!」と色めきだったこともあったという。そんなエピソードの数々に会場はドッと沸きました。
●「渡辺裕之さんが演じていた大河の若かりし頃に見えた」(小西さん)
10月17日に公開されるシリーズ最新作『牙狼<GARO> TAIGA』を一足先に鑑賞したという小西さんは、「いやあ、もう完全に冴島大河でしたね」と興奮気味にコメント。「僕らが憧れている(大河の)姿がちゃんと映像の中の北田(祥一郎)さんの役に宿っていて。全編を通して、その姿がとてもかっこよかった。僕が知っている、渡辺裕之さんが演じていた大河の若かりし頃に見えたことに、すごく感動しました。そこかしこに監督の遊び心と、渡辺さんへのリスペクトが散りばめられていました」と絶賛。
雨宮監督は「今回、彼らを現場には呼ばなかったんですよ、面倒くさかったんで」と冗談めかしつつも、「渡辺さんと一緒に仕事をしてきた、小西、肘井ら冴島家のメンバーには映画を観せたかった」ということで、俳優陣のために特別に試写会を開いたことを明かします。
「そうしたら肘井さんが大号泣で。久しぶりに大人が本気で号泣するのを見ました」と笑いながら明かす小西さんは、「原点回帰した感じが映像からすごく伝わってきました。『牙狼<GARO>』のかっこいい、根幹の部分が宿っている。だから知らない人が観てもおもしろいと思う。これから『牙狼<GARO>』を全部観られるなんて羨ましいですよ」と新たなファンに向けて新作をアピール。
その言葉通り、会場には、小西さんが出演したミュージカル「フランケンシュタイン」でファンになり、『牙狼<GARO>』を初めて観に来たという観客の姿も。その言葉に笑顔を見せた小西さんは「『牙狼<GARO> ~蒼哭ノ魔竜~』をこうしてまた年月が経った後に、劇場で皆さんに観ていただけるのがとても嬉しいです。そうしてどんどん続いていって、こうして20周年を迎えられたことがとても嬉しいので、長く応援してくださってる方も、初めて知ってくださった方も、『牙狼<GARO> TAIGA』という新作も控えておりますので、盛り上げていっていただけたら」とコメント。
雨宮監督も「僕は20年間、たくさん『牙狼<GARO>』を作ってきましたが、まだ撮りたくても撮れていない『牙狼<GARO>』があるんです。その『牙狼<GARO>』を実現するためには、今回僕が監督した『牙狼<GARO> TAIGA』という作品が、興行的にも、今までの映画よりもかなり良いという評判と、人がいっぱい入ったという数字を獲得しないといけない。明るい希望を皆さんの力で見せてほしいなと思っています。初動が大事なので、10月17日公開の新作が皆さんの力でヒットできるように応援よろしくお願いします!」と会場に呼びかけ、トークイベントは終了しました。
劇場版『牙狼<GARO> TAIGA』
新宿バルト9ほかにて10月17日(金)より劇場公開
©2025「TAIGA」雨宮慶太/東北新社
©2013「牙狼〈GARO〉 ~蒼哭ノ魔竜~」雨宮慶太/東北新社
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