「好きな牙狼を探す旅が始まります」 劇場版『牙狼<GARO> TAIGA』プレミア上映舞台挨拶
10月17日より公開予定の劇場版『牙狼<GARO> TAIGA』。その公開に先駆けて9月9日、全国4都市でプレミア上映が実施されました。
その東京会場では主人公・冴島大河役の北田祥一郎さん、魔戒導師・吹奇役の神嶋里花さん、風の力を操る聖獣・白虎役の波岡一喜さん、魔獣ホラー・蛇道役の瀬戸利樹さん、雨宮慶太監督登壇で舞台挨拶が2回実施されました。その2回目の本編上映前に行われた舞台挨拶の様子をレポートします。
日時:9月9日(火)19:30~ ※上映前イベント
会場:新宿バルト9 シアター9
出席者:北田祥一郎、神嶋里花、波岡一喜、瀬戸利樹、雨宮慶太(監督)
舞台挨拶は北田さんの「冴島大河役の北田祥一郎です。短い時間ですが、よろしくお願いします」という挨拶からスタート。登壇者それぞれ来場者への一言挨拶の後、今の心境を聞かれた北田さん。「冴島大河役の北田祥一郎です(波岡さんから「さっき言ったよ!」とツッコミ)。僕自身、映画初出演で、右も左もわからない中、皆様に本当に支えていただいて、なんとか撮り終えることができました。本当に皆様、そして来てくださってるお客様に本当に感謝しております」とやや緊張気味に答えました。
雨宮監督には冴島鋼牙の父・大河を描いた本作に込めた思いを尋ねます。「ずっと牙狼を見てきた人はもちろん、そうでない人にも楽しめる作品になっています。牙狼を初めて見る人います?(会場で手を上げる人に対し)あぁいらっしゃいますね。ラッキーですね。本作を見終わった後に好きな牙狼を探す旅が始まります。牙狼の作品はたくさんあるので、素敵な牙狼を探してください。牙狼ではない二刀流の人もいますし、素敵な旅をしてください」と、20年積み重ねてきた重みを感じさせるコメントを届けます。
●冴島大河役に北田祥一郎さんを抜擢した理由は?
冴島大河を演じることについて聞かれた北田さんが「最初オーディションを受けたと思っていたのですが、監督が事前に描かれたラフ絵に似ていたから決まったと聞いて……」と言うと雨宮監督は「出演者を決める前に先にデザイン画描くんです。蛇道役の瀬戸くんもそうだけど、そのデザイン画に似ているということは選んだ理由の一つ。神嶋さんの演じた吹奇のデザイン画はもっと幼くて13、14歳くらいだったけどもう少し年齢を上にしようというとになりました。デザイン画は描き直さなかったけど面影はあると思います」と配役の決め手が監督ご自身の描いたデザイン画であったことを明かします。
「デザイン画に似ていたというのが運がよくてラッキーでした」と言う北田さんが神嶋さんと台本の読み合わせをしたことに話が及ぶと、浪岡さんが「初めて一緒に読み合わせをしたときひどかったよ(笑)」とツッコミますが、「ちょっとやめてくださいよ」と言いながら「この後の上映でどうなっているか確かめられます」と躱します。
そこへ雨宮監督が「撮っているとわかるんです。かっこいい北田、かっこいい北田、そしてかっこ悪い北田は捨てるんです。またかっこ悪い北田、またか(北田さんから「多いな!」とツッコミ)、で、かっこいい北田を残して映画を作りました」と言って会場の笑いを誘います。
アクションシーンについては、アクションの経験がなく、かなり練習したという北田さん。「週2、3回アクション練習をして、撮影の間のオフも全部アクション練習入れられててきつかった(波岡さんが「入れられててじゃなくて、入れていただいて」とツッコミ)」と語り、「1秒1秒大切しながら大河を意識しながらやってました」とアクションシーンの厳しさを訴えていました。
吹奇の衣装について聞かれた神嶋さんは「衣装合わせは3回か4回しました。衣装の色味や生地に監督がこだわってまして、よく見るとスカート部分に刺繍されているのですが、雨宮監督直筆を書が刺繍されていたり、一つ一つ細かく作られていて、牙狼の世界にすっと入っていけた感覚がありました」とコメント。
毎回衣装はたいへんだという雨宮監督。今回キャスト陣が3回4回とJAP工房に足を運んだという衣装は革製で重いのがたいへんだったとのこと。衣装を着てしまうと「おしっこもいけなかった」と撮影現場の秘話で壇上は大盛り上がりでした。
●抜群のチームワークで描かれた、本作の見どころ
「今回この4人でよかった、この4人でないとこの作品にならなかったんだろうと編集時に感じた」という雨宮監督の作品への参加について質問された波岡さん。「原作、そして監督もされてる方に会うと緊張するのですが、とても優しくて。作品は監督のイメージがとても明確だったので、それを演じればいいということで全部ついていこうという気持ちでやらせていただきました」と語りました。
そして本作については「本当におもしろいです。おもしろいかおもしろくないかは見ていただいて、おもしろくなかった場合の苦情は全部僕が引き受けます。そのくらい自信のある作品になりました」と太鼓判を押すと雨宮監督は「役者におもしろかったと言われるのはすごくうれしい言葉でモチベーションが上がります」と目尻を下げます。
そして「皆さんが持っている浪岡さんの役は悪いやつとかゲスい人だったりすると思うんだけど、現場で会うと、笑顔が愛らしい、すごくチャーミングなおじさんで、そのイメージのキャラクターにできないかなというのが今回の白虎です。素の浪岡さんに近くできたと思います」と解説しました。
初めて悪役を演じるという瀬戸さん。「悪役はなかなかやることがないので……」と話し始めると波岡さんが「俺、悪役9割だ」とツッコミ、会場は大爆笑。自分自身としてはもっとオーラが出ている方が演じたほうがいいのではないかと思ったという瀬戸さんですが「本作を見て、歴史ある作品に出させていただいて本当によかったと思いました」と初悪役を演じた感想を述べます。
これに対し雨宮監督は「瀬戸くんは最初、僕できませんって断ってきた。アクションも得意ではないと。でもどうしても演じてほしかったので、手下が2人いて、ほとんど手下が戦うからだいじょうぶと直接会って説得した。アクションはほとんどないよと演じてもらったのですが、どうなったかは本編で確認してください」と期待を高めます。
ここまでいじられまくりの北田さんについて「きちんと形になって、かっこいい大河になったという自信があります」と語る雨宮監督。「北田くんの力もあるけど、スタッフ、撮影、照明、美術、アクション指導、メイク、衣装。こうした人たちが北田くんの演じる大河をよりいいものにしようと一丸となってやってくれました。本当に感謝しています。演者の力だけではなく、チームの力できちんと主役を張れるキャラクターになったなと思うので、そこを見てほしい」と、これから鑑賞する来場者に北田さん演じる大河を送り出しました。
また、神嶋さんが演じるに吹奇について「この作品の中でもっとも皆さんに近い人物像です。魔戒導師ですが、皆さんと同じような感情や価値観を持っていて、彼女の価値観を最後まで共有してみると、僕が伝えたかったことがわかると思います」と重要な役どころであることを示唆します。
さらに雨宮監督は補足として「北田くんも神嶋さんも、芝居をしていないときの表情がすごくよくて、スクリーンでみるとすごくいい。話を聞いてる顔とかすごくいいので、それもしっかり見てほしい」と述べ、本作の見どころを紹介しました。
●「このメンバーでまた仕事がしたい」(雨宮監督)
最後に北田さんと雨宮監督からメッセージ。
北田さん「冴島大河役の北田祥一郎です(大事なことだから3回言った!?)。本日は来場していただきありがとうございます。自信を持っていいと思える作品に出会えてすごく幸せで、胸がいっぱいです。映画を見た感想をSNSに描いていただいたり、僕は新宿によくいるので、見かけたときに伝えてくれたらうれしいです。皆さんの力で盛り上げていただけるとすごく励みになるのでよろしくお願いします」
雨宮監督「本作を見終わったとき、4人ともすごく心に残るキャラクターになっていると信じています。これまで牙狼を何本も作ってきましたが、その中でももっとも愛すべき、とても大事な作品にできたという自負があります。僕が本を書いて監督する意味がようやく分かりかけた作品で、その手掛かりがつかめた大事な作品です」と語り、「また、このメンバーで仕事したい。それは来月の映画公開に掛かっていて、皆さんの応援でこのメンバーで仕事ができるよう、応援よろしくお願いします」と来場者にお願いし、舞台挨拶は終了しました。
実は先日、雨宮監督から、スマホ内に保存されたキャラクターデザイン画を拝見させていただく機会があったのですが、大河も蛇道も、演じるのが北田さん、瀬戸さんに決まってから描いたのではないかと思うくらい、お二人そのままのデザイン画でした。
また「芝居をしていないときの表情がすごくいい」という話が舞台挨拶中に出てきましたが、本編中のあるシーンで「大河だ。若いころの冴島大河がそこにいる」と感じたシーンがありました。牙狼ファンであれば、このシーンを観るだけでも本作を観る価値が十分あると思います。もちろん雨宮監督が言われる通り、本作で初めて牙狼を観て、「好きな牙狼を探す旅」を始めてもらうのもいいでしょう。
劇場版『牙狼<GARO> TAIGA』は10月17日より劇場公開です。
劇場版『牙狼<GARO> TAIGA』
新宿バルト9ほかにて10月17日(金)より劇場公開
©2025「TAIGA」雨宮慶太/東北新社
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