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「ガメラ生誕60周年プロジェクト」本格始動! 今年から来年にかけて様々な企画が進行中。第1弾は「昭和ガメラ映画祭」を開催

1965年11月27日に公開された怪獣映画『大怪獣ガメラ』(大映)。その生誕60周年プロジェクトが本格始動します。

その第1弾として樋口真嗣監督・小椋俊一さん監修による4Kデジタル修復版を含む、「昭和ガメラ映画祭」が12月5日より開催されます。

ガメラ生誕60周年プロジェクト

第1作『大怪獣ガメラ』公開後、昭和に8作品、平成に4作品、令和にはアニメ化されるなど、今なお人気を誇るガメラ。その「ガメラ生誕60周年プロジェクト」として、今年から来年にかけて、様々な企画・イベントなどが鋭意進行中です。

●シリーズ第1作『大怪獣ガメラ』~第3作『大怪獣空中戦ガメラ対ギャオス』の4Kデジタル修復版を制作
「ガメラ生誕60周年」を記念し、シリーズの記念すべき第1作目『大怪獣ガメラ』、シリーズ2作目、バルゴンの虹色光線など色彩豊かな特撮表現が光る初カラー作品『大怪獣決闘ガメラ対バルゴン』、人気怪獣ギャオスが初登場、「子どもの味方・ガメラ」という昭和ガメラシリーズの特色を打ち出し、人気を不動のものとした3作目『大怪獣空中戦ガメラ対ギャオス』の3作品の4Kデジタル修復版の制作が決定しました。

4Kデジタル修復の監修は、『ガメラ 大怪獣空中決戦』、『ガメラ2 レギオン襲来』、『ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒』の特技監督である樋口真嗣監督と、映画のフィルムの色味を、監督・キャメラマンの意向を汲みながら整える重要な職人的ポジションである“タイミング”として約30年間活躍後、多くの名作の4Kデジタル修復監修を手掛ける小椋俊一さん。

樋口監督初となる今回の4Kデジタル修復版監修を、小椋さんが豊富な知見でバックアップ。二人の監修によって「“まだ誰も見たことがない”昭和ガメラ」生まれました。

ガメラ生誕60周年プロジェクト

・樋口真嗣監督コメント
私が生まれた年に作られた映画ですから、かれこれ60年前の映画です。
本来なら制作に携わった方が監修すべきなのですが、見渡した限りどなたもいらっしゃいませんでした。残念なことです。

そしてこの度、私たちの世代にとってはレジェンド級のタイミングマンである、小椋俊一さんとデジタルグレーディングの第一線を切り拓いているイマジカのカラリスト、阿部悦明さんのお力添えで不肖樋口、いちファンの代表として、この大任を慎んでお引き受けさせていただきました。

暗部に埋もれ、グレインに隠されていた怪獣たちの皮膚感を洗い出し、当時の低感度ネガフィルムに記録されていた現場の空気感を発掘するのは、試行錯誤を重ねて素晴らしい作品を作り出した先輩たちの偉業を追体験するようで、素晴らしく幸せな作業でした。

とりわけ、タイミングデータから明らかになる、オプチカルプリンターを介さずにオリジナルネガを巻き戻して二重露光をしたダブルロール合成カットの多さは衝撃です。ブルーバック合成という選択肢を当たり前のように選ぶことが難しい時代に怪獣映画を撮っていた先輩たちの労苦には感服するばかりです。
誰も観たことのないガメラの誕生を、刮目してご覧ください。

小椋俊一さんコメント
この企画のお話を頂いたとき、まさか自分の子供のころ劇場で観た「昭和ガメラ」の4K修復に関われるとは思ってもみなかったので、嬉しく思いました。

「平成ガメラ三部作」には、タイミングとして関わりました。劇場で皆さんがご覧になったのは、プリントフィルム(ポジ)です。今回の4K修復はネガからの修復です。ポジを通さない分、当然劇場での見え方と変わります。ネガはポジでは表現できなかった明部、暗部のディテール等、豊富な情報を持っています。その情報を損なわないように、なおかつ当時観たような質感を求めて修復しました。ご期待ください。

・『大怪獣ガメラ』 4Kデジタル修復版
1965年/白黒/79分

ガメラ生誕60周年プロジェクト

北極から現れた、謎の火喰亀。その名はガメラ! 人類は、この未知の脅威にどう立ち向かうのか――。

亀の研究調査のために北極を訪れた日高教授(船越英二)と助手の山本(霧立はるみ)、帯同する新聞社のカメラマン青柳(山下洵一郎)は、氷山から出現した大怪獣“ガメラ”を発見する。ガメラは空を飛び、遠く北海道の灯台を襲撃。亀をこよなく愛する少年・俊夫(内田喜郎)はガメラに助けられ、その後ガメラの跡を追うようになる。

日本各地を襲うガメラに対抗すべくあらゆる作戦が実行されるが、ことごとく失敗。人類の英知は、ガメラに屈するのか――。大人気特撮シリーズの記念すべき第一作目。

スタッフ
監督:湯浅憲明
企画:斉藤米二郎
脚本:髙橋二三
撮影:宗川信夫
録音:渡辺利一
照明:伊藤幸夫
美術:井上 章
音楽:山内 正
特殊撮影:築地米三郎
特撮美術:井上 章
合成:藤井和文
照明:石坂 守

キャスト
船越英二、山下洵一郎、姿美千子、霧立はるみ、北原義郎、左 卜全、浜村 純、内田喜郎

・『大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン』 4Kデジタル修復版
1966年/カラー/101分

ガメラ生誕60周年プロジェクト

大怪獣ガメラが初めて戦う怪獣は、美しき虹色光線を放つバルゴン! 大怪獣の手に汗握る決闘、勝つのはどっちだ!?

数千年間もの長い間、氷の中で眠っていたガメラが人類の前に現れてから半年。人類最後の希望だったZ作戦の甲斐もむなしく、地球に舞い戻ったガメラは黒部ダムを襲撃した!

時を同じくして、巨大オパールを求め、平田(本郷功次郎)、小野寺(藤山浩二)、川尻(早川雄三)はニューギニアの洞窟に向かう。カレン(江波杏子)ら現地の人々が止めるのも聞かず、妖しく輝く“謎の石”を手にした彼らは、次々と不幸に襲われる。そして最大の不幸は、その“謎の石”から大怪獣“バルゴン”を孵化させてしまったことだった――。

バルゴンは大阪城を凍結。ガメラと激しい戦いを繰り広げるが、決着はつかず、人々は大混乱に陥る。人類を救うべく、言い伝えを基にカレンが提案した作戦は、「巨大ダイヤでバルゴンをおびき寄せ、水中に沈める」というもの。日本最大の湖・琵琶湖で、ガメラとバルゴン、最後の決闘が始まる――!

スタッフ
監督:田中重雄
企画:斉藤米二郎
脚本:髙橋二三
撮影:髙橋通夫
録音:奥村幸雄
照明:柴田恒吉
美術:柴田篤二
音楽:木下忠司

特殊撮影
監督:湯浅憲明
撮影:藤井和文
美術:山口 煕、井上 章
合成:金子友三
照明:石坂 守
操演:恵利川秀雄

キャスト
本郷功次郎、江波杏子、早川雄三、藤岡琢也、藤山浩二、夏木 章、北原義郎、菅井一郎、見明凡太朗

・『大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス』 4Kデジタル修復版
1967年/カラー/87分

ガメラ生誕60周年プロジェクト

新怪獣ギャオス登場! 超音波メスでガメラが、名古屋城が、新幹線が切り裂かれる!

富士山噴火の混乱の中、麓に暮らす少年英一(阿部尚之)は、空中を飛ぶガメラを発見し、満面の笑みを浮かべる。

ガメラ対応のため結成された総合調査団が乗った航空機は謎の緑の光線によって真っ二つに割られ、墜落。道路工事に取り組む堤(本郷功次郎)、マイトの熊(丸井太郎)、八公(螢雪太郎)が、ガメラ襲来、富士山の噴火、地元住民の立ち退き運動に四苦八苦していたころ、英一は謎の怪獣に襲われる。危機一髪のところガメラに救い出され九死に一生を得た彼は、不気味な鳴き声にちなんで怪獣を「ギャオス」と命名した。

青木博士(北原義郎)の研究により、謎の光線は怪獣ギャオスが放つ超音波メスと判明。ギャオス撃退の航空作戦が実行されるが、超音波メスに歯が立たない。遂にギャオスは大都市・名古屋に飛来、名古屋城や東海道新幹線が真っ二つに割られてしまう。

極悪非道なギャオスにあらゆる知恵を尽くした作戦で挑む人間たちと、それを助けるかのように戦うガメラ。ギャオスを倒す最後の手段、ガメラと対決させる作戦は、なんと英一の発案を基に実行されることになり――。

スタッフ
監督:湯浅憲明
企画:仲野和正
脚本:髙橋二三
撮影:上原 明
録音:奥村幸雄
照明:久保江平八
美術:井上 章
音楽:山内 正

特殊撮影
撮影:藤井和文
美術:矢野友久
合成:金子友三
操演:金子芳夫
照明:熊木直生

キャスト
本郷功次郎、笠原玲子、丸井太郎、北原義郎、夏木 章、上田吉二郎、村上不二夫、螢 雪太郎、阿部尚之

●「昭和ガメラ映画祭」12月5日(金)角川シネマ有楽町 ほか全国順次公開

ガメラ生誕60周年プロジェクト

鑑賞料金:一般2,000円/大学生1,500円/高校生・中学生・小学生・幼児(3歳以上)1,000円/シニア(60歳以上):1,300円

・上映作品(全9本)
『大怪獣ガメラ』4Kデジタル修復版(1965年)
『大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン』4Kデジタル修復版(1968年)
『大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス』4Kデジタル修復版(1967年)
『ガメラ対宇宙怪獣バイラス』(1968年)
『ガメラ対大悪獣ギロン』(1969年)
『ガメラ対大魔獣ジャイガー』(1970年)
『ガメラ対深海怪獣ジグラ』(1971年)
『宇宙怪獣ガメラ』(1980年)
『小さき勇者たち~ガメラ~』(2006年)

ガメラ生誕60周年プロジェクト公式サイト:https://cinemakadokawa.jp/gamera/
公式Twitter:@gamera_info

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