「特撮のDNA」営巣ギャオスや、ガメラVSイリスジオラマが見応えある平成ガメラ3部作展

東京のランドマークとして特撮映画にたびたび登場した東京タワーを会場としている今年の「特撮のDNA」。8月7日まで開催されていた「東京タワーSOS ゴジラ・モスラ・東宝特撮 展」に続き、8月11日からは「平成ガメラ3部作 展」が開催されています。

その開催前日となる8月10日、メディア向けに内覧会が実施されました。

●平成ガメラの名シーン、営巣するギャオス
「特撮のDNA」では蒲田での開催時にガメラを特集しました。今回は平成ガメラ3部作にしぼった展示のため、ボリューム的には蒲田のときよりも少な目です。しかし、蒲田で展示されていなかったへし折れた東京タワーに営巣するギャオスが登場。

『ガメラ 大怪獣空中決戦』の名シーンでもあるこの東京タワーは1/70スケール、全高約4.8mの巨大さ。撮影時に仕様されたミニチュアが展示されています。

その東京タワーに巣くうギャオスはクラウドファンディングで修復されたものを初展示。夕景に浮かび上がるシルエットがとても印象的だったシーンが蘇りました。

●平成ガメラ第1作のガメラもクラウドファンディングで復元
主役のガメラは3部作の中で進化していきますが、第1作で使用されたガメラは第2作に転用されたため、撮影時に使用したスーツが現存しません。展示ではクラウドファンディングによるガメラファンの支援で蘇ったガメラが展示されています。こちらも初出となります。

2作目の『ガメラ2 レギオン襲来』からは、アップショット用のガメラスーツや、レギオンとの仙台決戦において全身が炭化したガメラを展示。炭化ガメラは遠景用に作られたモデルです。

そしてさらに進化したガメラが登場する3作目『ガメラ 邪神＜イリス＞覚醒』からは、これも印象的だったガメラの墓場のシーンで使用された甲羅や、ヒロイン綾奈の悪夢に登場するトラウマガメラスーツの頭部などが展示されています。トラウマガメラはかなり凶悪な顔付きです。

●ガメラの敵である、魅力ある造形のレギオンやイリスも
平成ガメラ3部作でガメラと敵対する怪獣であるギャオス、レギオン、イリスの撮影プロップなども数多く展示されています。ギャオスは東京タワーのお座りギャオス以外に、3作目で登場するギャオス幼体の屍体ひな形や、ギャオスハイパーの飛行モデルなどを展示。

レギオンは札幌のすすきのを襲ったシーンのミニチュアやソルジャーレギオンのスーツ、巨大レギオンの頭部の完全モデルなど、様々なバリエーションのレギオンが見られます。ソルジャーレギオンなどはいまにも動きだしそうです。

イリスは初出となる幼体を展示。経年劣化のためか傷みもありますが、愛くるしい瞳が印象的です。

また、完全体イリスのスーツは展示用のガメラスーツと対峙する形で巨大ジオラマに展示。3作目のクライマックスとなる両者の戦いを、迫力あるジオラマとして目の前で見ることができます。

今回紹介したのは展示物のごく一部。ちなみにもっとも気に入ったのはこれ。衝撃的だったガメラVSイリスの京都駅の中での戦いが思い出される、京都駅の自動改札機のプロップです。

「特撮のDNA／平成ガメラ3部作 展」は東京タワー地下1階「タワーホール」にて8月28日まで開催中です。

公式サイト：https://www.tokusatsu-dna.com/
公式Twitter：@Tokusatsu_DNA

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