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『タクティカルロア』ファン投票による上映会でスタッフトークショー

他言無用のネタ満載のトークショーにファンも大満足!
『タクティカルロア』の制作秘話が次々登場。
「まとめ見!Blu-ray BOXセレクション」発売記念トーク&上映会開催!

タクティカルロア

「まとめ見!Blu-ray BOXセレクション」発売を記念して、<まとめ見!Blu-ray BOXセレクション トーク&上映会―バンダイビジュアルが贈る、心に刻んだ多彩な作品たち―>と題したイベントを開催中。その第3弾として、12月24日に発売される『タクティカルロア』の上映会&トークショーが、去る10月12日(月)にシネマート新宿にて開催されました。

『タクティカルロア』は2006年1月より全13話がテレビ放映され、護衛艦「パスカルメイジ」で戦う女性クルーたちの活躍を描いた本格海戦アニメ。バンダイビジュアル作品としては『ストラトス・フォー』、『ガールズ&パンツァー』と並ぶ「ミリタリー×美少女路線」に位置付けられ、海上自衛隊全面協力によるこだわりのメカ描写でミリタリーマニアをも唸らせた作品です。

当日は『タクティカルロア』全13話より、ファン投票でセレクトされた3話(第1話『アイ、ショーティ!』、第10話『ボトムライン』、第13話『アウトワード・バウンド』)がHD画質で先行上映されました。

上映後のトークショーには、シリーズ構成・脚本を担当した兵頭一歩さん、コンセプトスーパーバイザーの小倉信也さん、設定考証の白土晴一さん、湯川 淳プロデューサーという豪華メンバーが登壇しました。

タクティカルロア

トークショー冒頭で湯川プロデューサーは、「『タクティカルロア』のことを語るのは久しぶりなので、今回は来場された方限定のマル秘トークをお話ししようと思います!」と宣言し、会場のファンを沸かせます。

まずは「当時の辛かった思い出」について語ることになり、白土さんは「この作品が初めての映像仕事だったんですけど、アイデアを出しても出しても小倉さんから『それは絵にならない』とダメ出しされ続けました」とコメント。そのときの没ネタについてはほとんど覚えていないそう。

タクティカルロア

続いて兵頭さんは、「オリジナル作品ということでかなり力が入っていたのですが、正直反省点は多いですね。監督や小倉さんたちとの橋渡しをする役割としても充分に機能できていなかったと思うし(笑)、ミリタリーと萌えが売りだったのに、萌えというレベルから少し年齢層が上がった方向へ行ってしまったところがある。その辺は自分の中でもっと突き詰められれば良かったんですけど、でもそのエッジが効いた部分は逆に『タクティカルロア』のオリジナリティにもなっているのではないか……と、10年経ったら思えるようになりました(笑)」と語りました。

一方プロデューサーとして作品全体を支えた湯川Pは、「一番辛かったのは、やっぱり納品です(笑)。でも最近の作品と比べると、『タクティカルロア』はスケジュール的にはかなり良かったですね。当時は代理店から『遅い遅い』と言われていたんですけど、今と比べたら全然早い(笑)。これは現在の各アニメ関連会社の疲弊度の問題で、周囲の状況が酷くなって来た影響もあると思います」と発言。

タクティカルロア

また「ミリタリー×美少女」というテーマについては、「そこはアニメ王道のヒットキーワードだと思っているので、当初はメカに関してはかなりハードにやりつつ、可愛い女の子とのギャップ感で楽しめる作品にしようというコンセプトだったんです。ただ萌えを通り越えてエッチな部分を強調してしまい、小倉さんやキャラクターデザイン・総作画監督の伊藤(岳史)さんからも『やり過ぎなんじゃないの?』という突込みが入りました。でも軌道修正するのが難しいタイミングで、毎週放映しているテレビアニメだと止めると制作現場に影響が出てしまう。だからそのまま進むしかないということで、お二人には納得して頂いた記憶があります。でもこれも、最近のアニメに比べたら苦労でも何でもないですよ(笑)」と、湯川プロデューサーは赤裸々に語りました。

移動しない超巨大台風「グランドロア」の設定がいかにして生まれたかについては、「SF設定的に分かりやすい物がほしく、オリジナルのものを考えて、最終的に会議前のエレベーターの中で外の荒れてる天気から『台風』を使うことを思いつきました。」と小倉さん。

そこから小倉さんに呼ばれた白土さんも作品に関わり、台風と護衛艦をアニメで表現する際、方々手を尽くし「天候不順のための操船マニュアルや操船ビデオを手に入れた」という白土さんの話など、お二人の当時のやり取りに会場も沸きました。

タクティカルロア

その他にも、コールドランチ方式にこだわった対艦巡航ミサイル発射時の描写についてなど、『タクティカルロア』ファンなら思わず食い付くマニアックなネタが続々と登場。

その後、登壇者全員のサイン入りポスター抽選会も行われ、最後に各々あいさつで『タクティカルロア』への思い出や未だ潰えぬ続編への意欲をあらわにしつつ、トークショーは終了しました。他言無用なネタの数々に来場したファンも大満足の一日となりました。

11月4日には『タクティカルロア』放映当時人気を誇ったWebラジオ「たくろあ航海日誌」が「もどってきた!?たくろあ航海日誌」として復活します。第2回はBlu-ray BOX発売日クリスマスイブの12月24日に配信。また、ニコニコ生放送でも11月13日19:00より『タクティカルロア』全13話を一挙放送。どちらも今後の詳細はまとめ見!公式Twitter(@matomemibdbox)およびまとめ見!特集サイトにて公開。続報をお楽しみに。

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●『タクティカルロア』Blu-ray BOX特装限定版
品番:BCXM-1052
価格:15,000円(税抜)
発売日:12月24日

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まとめ見!Blu-ray BOX セレクション特集サイト:https://bvc.bandaivisual.co.jp/feature/157/
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©バンダイビジュアル・アクタス

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