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『白ゆき姫殺人事件』中村義洋監督がApple Store Ginzaに登場!

白ゆき姫殺人事件原作湊かなえ×監督中村義洋×主演井上真央、公開前から話題を集めている本作『白ゆき姫殺人事件』がいよいよ3月29日に公開されます。若いながらも実力派女優と名高い井上真央と、話題作への出演が相次ぐ綾野剛との初共演も見逃せません。
そしてこの度、中村義洋監督が、Apple Store,Ginzaにて行われるトークイベント「Meet The Filmmaker」に登場、トークイベントを行いました。モデレーターには中村監督との親交も深い映画評論家、ライターの森直人氏が務めました。
海外のApple Storeで開催されている「Meet the Filmmaker」は、これまでメリル・ストリープ、トム・ハンクス、ジェームス・キャメロン監督など世界的に著名な俳優や監督が登場し、その模様がPodcastでも配信されている本企画、日本でも山田洋次監督や岩井俊二監督をゲストに開催されております。本日は中村監督の初期の作品から最新作『白ゆき姫殺人事件』までの創作活動についてたっぷりとお話いただきました。


●Meet The Filmmaker
実施日:2014年3月21日(祝・金) 15:00~
会場:Apple Store Ginza
登壇者:中村義洋
モデレーター:森直人(映画評論家、ライター)
森直人:よろしくお願いします。僕と監督との関係をお話すると、監督のデビュー作『ローカルニュース』をキネ旬でけなした、というのが直接的ではないのですが最初の接触でしたね。間接的に最悪なファーストインプレッションでしたね(笑)
中村監督:その映評を見て愕然としました。かなりの分量を割いて何でこんな映画を作ったのかと書いてあったので、森直人という名前は絶対忘れないなと思いました(笑)
森直人:確か、800字でしたね(笑)
何故けなしたのかというと、皆さんは『ゴールデンスランバー』等を中村さんの作品イメージとして持っていると思うんですけど、ニュース番組の1コーナーの企画を3人の登場人物が取材に行ってOAするまでを描いていて、何も起こらないんですよね、ゆるい映画というか90年代に若者だった人たちの独特なモラトリアムが描かれていたので、近親憎悪ですよね(笑)僕は1971年生まれで、監督も1970年生まれで同世代なんですよね。
森直人:途中2年くらい映画監督をやられていない時期があって、監督業に戻ってきた時には、全く違う監督に変貌した気がしたのですが、その期間何かあったのでしょうか??
中村監督:丁度、脚本のお仕事の依頼が集中していた時期で、脚本を書くのが面白かったんですよね。脚本が面白いなーと思い始めた時期に、監督の依頼が来るようになって。
森直人:『ローカルニュース』をけなしていた僕が監督が撮った『アヒルと鴨のコインロッカー』を同じキネ旬で絶賛させて頂きました。
森直人:来週公開になります監督の最新作『白ゆき姫殺人事件』の話もしたいと思いますが、ネット炎上やワイドショー報道をテーマに本当にうまく描かれていましたね。監督が今までに培ってきた知識や経験を総動員した集大成的作品、本当に傑作だと思います。かなりパズルを組み合わせる作業だったんじゃないですか??
中村監督:パズルでしたね。映画が完成するまでずっとパズルをはめる作業をしていました。
役者さん達も初めての役柄に挑戦された方が多かったのですが、みなさん上手くはまってくれました。
●一般のお客様からの質問
Q:キャスティングのはまり具合はいかがでしたか?
A:菜々緒さんは度胸がありましたね。元々スケジュールが空いているなら菜々緒さんにお願いしたいと思っていたのですが、まだ役が決まる前にお話しした時、「この役をやらせてもらう菜々緒です」とおっしゃっていたので、決めました(笑)
Q:監督の作品で堺雅人さんや濱田岳さん等よく起用されている俳優さんの起用理由について教えてください。
A:濱田岳さんは自分の作品に参加してくれると現場が楽になるんですよね。堺雅人さんは、『ジャージの二人』でまだ今ほど注目度が高くない時に見いだせた事が僕の映画監督としての誇りですね。鈴木福くんを見いだした事と並んで誇りですね。
●締めのご挨拶
とにかく面白い作品を作るという事を意識して映画監督をやってきました。
来週公開になる『白ゆき姫殺人事件』も本当に面白い映画に仕上がりました。
ぜひ、公開したら映画館に足を運んでいただいて、ご自身がSNSをお持ちでしたら、広めて頂ければと思います。本日はありがとうございました。

『白ゆき姫殺人事件』
2014年3月29日(土) 全国ロードショー
©2014「白ゆき姫殺人事件」製作委員会 ©湊かなえ/集英社
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