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Who is ノーマン・フォスター?『フォスター卿の建築術』

モダニズムのモーツァルトと呼ばれたマスターアーキテクトの建築人生
「宇宙船型」アップル本社新社屋(Apple Campus2 Project)でも話題のノーマン・フォスターのドキュメンタリー『フォスター卿の建築術』
Who is ノーマン・フォスター?
アップル新社屋を設計? 爵位を持った貴族? 大企業の経営者?
はい、全て当てはまるイギリスを代表する建築家です。

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ロンドンをガラスの都市に変えた男
イギリスに“モダニズムのモーツァルト”と評される建築家ノーマン・フォスター卿がいることを知っているだろうか。ロンドンを訪れたことがある人なら、彼の設計した圧倒的に優雅な建築物をいくつも目にしているはずだ。大英博物館グレート・コート、ミレニアム・ブリッジ、スイス・リ本社(通称ガーキン)、ロンドン市庁舎など。その活躍はイギリス国内に留まらず、世界中で多くのプロジェクトを手がけ、国際的な評価を受けている。
現在78歳のフォスター卿はノートと鉛筆を携え地球を飛びまわる。世界20ヵ国以上の拠点を設け、1970年代から建築界の最前線を走ってきた。モダニズム全盛のアメリカで建築を学んだ後、設計事務所を設立。鉄とガラスを多用し構造体を外部に露出させたハイテク建築で独自のスタイルを確立。その建築は革新性と洗練を兼ね備え、ハイテク建築の御三家(あとの二人はリチャード・ロジャース、レンゾ・ピアノ)の一人として世界に名を広め、エリザベス女王より貴族爵位を与えられる。

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「私は建築家として働きながら、空を飛ぶ感覚を味わっている。見事な自然を空から見つめ、長距離フライトの気分をエンジンなしで楽しむ。上昇気流に乗って宙に浮く感覚を建築で味わうんだ」パイロットになることを夢み、そして実際に操縦免許を取得したフォスター卿はそう語る。空を飛ぶように美しいスケッチを描くフォスター卿にとって、描くことは考えることだ。そしてその先にまだ見ぬ未来が待っている。
大切なのは、物としての建物ではない。私の死後も残る哲学がないと。
未来へと続く、生きた哲学のデザイン。それが何より難しいし、実現できたら誇らしい。
 ノーマン・フォスター

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監督:ノルベルト・ロペス・アマド&カルロス・カルカス
出演:ノーマン・フォスター、バックミンスター・フラー、リチャード・ロジャース、リチャード・ロング、他(イギリス/2010年/英語/74分)
『フォスター卿の建築術』
2014年1月3日(金)より渋谷アップリンクほか全国順次公開
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