Vol.271 『Fate/stay night[Heaven’s Feel]I.presage flower』
関係者・マスコミ試写にて『Fate/stay night[Heaven’s Feel]I.presage flower』を鑑賞。『Fate/stay night』の3つ目のルートを全3部作で描く劇場版アニメの1作目。
前回の聖杯戦争から10年が経ち、冬木市で再び戦争が始まる。その影響で不可解な事件が街の中で頻発するようになる中、衛宮士郎はセイバーを召喚し、聖杯戦争へと巻き込まれていく。その士郎を慕い、毎日家に通う間桐桜を守るため、マスターとして戦争に臨む士郎は遠坂凛と同盟を結ぶが、暗躍する他参加者やサーヴァントによって、状況は混沌としていく……。
3部作の1作目ということもあって、基本的には導入編といったストーリーの本作。それでも、誰が参加者で、どのサーヴァントがどのマスターと契約しているのかといったあたりがうまくカモフラージュされたミステリアスな展開となっています。
2時間という尺をうまく使い、アクションシーンもふんだんに盛り込まれ、サーヴァント同士の戦いも迫力あるカット割りで描かれていますし、ファンなら納得の完成度なのではないでしょうか。
本作は3つ目のルート、いわゆる桜ルートのアニメ化。ゲームの中ではもっとも長いシナリオのため、どのように組み立てられているのか気になっている人も多いと思いますが、桜と士郎の2人を丁寧に描き、それを軸にして話を展開することで芯の通ったプロセスになっているかなと感じました。
ただその分、士郎とセイバー、あるいは士郎と凛のやり取りなどが薄くなるので、これまでの作品を観ていないと、人間関係などがちょっとわかりにくいかも知れません。この作品が初見という人だと、理解にいたるまでがかなり難しいかも知れません。まあ、まったくの初見だと、用語からわからないでしょうし、そういったフォローもないので、基礎知識くらいは入れておいたほうがいいでしょう。
桜ルートということで、間桐桜がメインになってくるわけですが、全編にわたって、その表情や秘めたる思い、感情の移り変わりなどがよく描けていたと思います。これが2作目、3作目につながっていくのだろうと思われるシーンもありますし、注目して追いかけておくといいかも知れません。
逆に、これまで『Fate』シリーズを観てきた人には、こういう展開になるのかとか、思わずにやっとするようなシーンなどもあったりして楽しめるのではないでしょうか。もちろんまだ序盤ですし、激しい戦いはあるものの、現時点ではこの先についての伏線拾いという感が否めない部分もあるので、観終わってすっきりという感じにはなりません。この先どうなるの?というところで終わりますし。
ただ、2作目・3作目は、いい意味で本作を裏切ってくれるだろうという匂いは漂ってきました。最後まで観たときに、この1作目の評価は変わってくる気がするので、本作だけを観て、評価するのはちょっと難しいですね。
『Fate/stay night[Heaven’s Feel]I.presage flower』は、10月14日から全国128館で公開されます。
©TYPE-MOON・ufotable・FSNPC
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