来年のゴジラに期待すること、それは説教しないでほしいこと
「このゴジラが最後の一匹だとは思えない。」
『ゴジラ』第1作のラストで志村喬さんが演じる山根博士がつぶやく有名なセリフです。日比谷ゴジラの台座にも刻まれています。しかし、このセリフのすばらしさは、その内容ではないのです。
相次ぐ核兵器の実験、そしてその世情不安の中に登場したゴジラ。本編を通じて描き出されるすべてのメッセージがこの最後のセリフに集約されているからこそ輝いてみえる。な・の・に……
平成ゴジラ以降、ミレニアムシリーズ以降になるとさらにひどいと思うのが、なんの突拍子もなく、こうした類いのセリフが出てきて説教たれて終わる感じ。すごく無理矢理感があって嫌いです。役者さんも困ったんじゃないかと思うほどたどたどしく感じますし。来年のゴジラ、このような、最後のセリフでなんか教訓を与えよう!などということのないよう祈っています。
2015年6月、日比谷シャンテ前「合歓の広場」にて撮影。
※写真は撮影時のものであり、変更されている場合があります。
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2015/08/31 16:00