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EXILE黒木啓司が銀幕デビュー!『クロスロード』制作発表記者会見開催

青年海外協力隊を題材とした映画『クロスロード』の制作が決定し、ランクイン前の制作発表記者会見が行われました。本作は、海外に目を向け挑戦しようとする熱き心を持ち、青年海外協力隊や東日本大震災復興支援を取り組む若者たちを通じて、人と人の絆を大切にしようと奮闘する青春物語です。
会見には『マリリンに逢いたい』、『秋桜』のすずきじゅんいち監督、そして本作が映画初出演にして初主演となるEXILEの黒木啓司、共演者の渡辺大、そして世界一有名なコスプレイヤー、アローディアが出席しました。

クロスロード


日時:1月26日(月) 13:20~
場所:青山ダイヤモンドホール ダイヤモンドルームI
登壇者:黒木啓司(EXILE)、渡辺大、アローディア、すずきじゅんいち監督
ボランティア活動に懐疑心をいだきながらも、熱きハートを持ち揺れ動く隊員、沢田樹を演じる黒木は「映画が初めてなので、気合いを入れてやりたいと思います。また監督が実際に青年海外協力隊をやられているので監督にお話しを伺いながら役に生かせたらと思います。」と挨拶。
ボランティア精神の塊で理念が先に出てしまう羽村和也を演じる渡辺大は自身の役柄について、「ボランティア精神より理念が先に出てしまい、答えが見つけられていない青年です、一生懸命悩みながら、いい作品にしたいと思います。」と意気込みを語りました。
沢田が赴任先のフィリピン・マニラでボランティアとは何か?と自問自答をするきっかけを作ったフィリピン女性、アンジェラ役アローディアは「初めての日本映画なので、すごく楽しみです。青年海外協力隊とフィリピンのことを多くの人に知ってもらいたいと思います。」撮影を心待ちにしている様子。
今回、久しぶりに劇映画の撮影となるすずき監督も「ここ10年近く、ドキュメンタリー映画を撮影していたので、劇映画は久しぶりです。皆さんに楽しんでもらえる作品にしたいと思います。」と意気込みを語りました。
黒木は映画デビューで初主演の心境について「緊張感がありますね。この作品が今までと違う等身大でできる役で、自分と役柄の真っ直ぐな部分が似ていると思いました。しっかりそれをぶつけていきたい。EXILEで行った震災のボランティア活動を通して感じたものを役に生かしたいです。」とコメント。
また脚本を読んだ感想について渡辺は「役の中でも英語のセリフが多いので、英語と日本語をナチュラルに切り替えて演じたい。今回、羽村と同じで初めてのフィリピンでいろんなことを感じて学びます。それは自分も今回同じだと思うので、そういう気持ちを大事にしたいと思います。」と語りました。
アローディアも「フィリピンは日本の青年海外協力隊と人材育成や地域社会づくりを進めています。そのことを描いた作品に出演できることがうれしいです。日本の方は、とてもやさしいので、日本の精神を学びながら、一生懸命取り組みたいと思います。」と語りました。
また今回の映画の見どころであるフィリピンロケについて、すずき監督は「世界遺産の棚田から撮影がスタートします。フィリピンの人でも中々、行かないような場所なのでぜひ見ていただきたいです」と語り、さらに青年海外協力隊の元OBでもあられる自身の経験から「青年海外協力隊は真面目だけではなく、自然体な人が多いということを皆さんにわかってほしいなと思います。途上国のために頑張りたいという気持ちを持ちながら、面白いから行きたいという根本的な気持ちの人が多いです。」と今回の映画に込めた想いを伝えました。
EXILEの他のメンバーの反応について黒木さんは「最近はドラマも、皆に見てもらっているけれど『気張らず、自分の良さを出してこい』と言われました」とのこと。
今回が初めてのフィリピンとなる黒木、渡辺に対してアローディアは「時間があれば、一緒にご飯を食べたいです。今、日本でもとても良くしてもらっているので、マニラでも楽しんでほしい。時間があるなら、ビーチにでも一緒に行きたいです」と胸を膨らませたが、渡辺が「その時間があるならうれしいです(笑)。ただ台本を読む限り、僕はひとりの撮影になりそうです(笑)でも、出会って間もないので、ぜひ案内してほしいです」と少し寂しそうでした。
また今回は英語のセリフを話すことについて「たまに勉強をしていますが、これからも英語の勉強をしたいと思います。ただ、僕の役としてはそこまでうまくない役なので……。」と黒木が語ると、「問題は僕なんです(笑)。英語で芝居をしたことが何回かあるんですが、今回も何とかなるだろうと思っています!」と渡辺が力を込めました。
キャストのやり取りを観ていたすずき監督は改めて「黒木さんに限らず、皆さん、真面目で好感がもてますね。映画にぴったりだと思います。どうやって役柄に近づけるかではなく、俳優の良さと素晴らしさをどう出していくか、それに役どころを合わせて変更していくということも大切だと思っています。だから、今まで誰も知らない黒木さんをはじめ役者さんの素晴らしさを出したいと思いました」と語りました。
撮影は、4月よりフィリピンにて開始され、日本では岩手県などでの撮影が予定されている。公開は11月予定。
●ストーリー
カメラマンのアシスタントとして日々雑用をこなしていた沢田は、先の見えない自分を変えようと、青年海外協力隊に応募する。訓練所での合宿生活を過ごす同期には、海外に住んでみたい、今を楽しみたいという軽い気持ちで参加している者、そして困っている人を助けたいという強い意志を持つ羽村の様な者もいた。ボランティア精神は偽善と考える沢田は、羽村と事あるごとに対立していた。
そんな二人を共に理解し、仲を取り持つ志穂。訓練所を卒業後、フィリピン・マニラの観光省に派遣された沢田であったが、ことさらやる事もなく退屈な日々を過ごすこととなる。そんな折に知り合った、現地のスラム街に住む貧しい子供ノエルとその姉アンジェラと仲良くなり、彼らを被写体に撮影したり、カメラを教えたりすることで徐々に充実した生活を過ごす様になっていく。
しかし、そこで見たものは、日々生きていくだけでも必死な彼らの姿で、貧しいものがさらに貧しいものから奪取していくといった厳しい現実だった。
一方、羽村はフィリピンの山岳地帯の農村に派遣され、彼らの生活をより豊かにしようと、ドジョウの養殖を提案し、広めようと必死に活動していた。現地で社会貢献を成し得た者、そして何もできなかった者……。
2年間の任期を終え、それぞれが日本での新しいスタートを切っていた。そしてカメラマンとして日々多忙な生活を送っていた沢田の元に、帰国後、岩手で大震災の復興活動を行っている羽村を取材する仕事が舞い込む。8年ぶりに仕事を通して沢田と羽村は再会することになるのだったが……。
監督:すずきじゅんいち
脚本監修・脚本:福間正浩
脚本:佐藤あい子(青年海外協力隊創設50周年記念映画シナリオコンテスト大賞作品)
エグゼクティブ・プロデューサー:吉岡逸夫
プロデューサー:香月秀之、櫻井一葉
出演:黒木啓司(EXILE)、渡辺大、TAO、アローディア/長塚京三
製作プロダクション・配給:フレッシュハーツ
後援:JICA
宣伝:東映エージエンシー
『クロスロード』
2015年11月 感動のロードショー
©2015「クロスロード」製作委員会(青年海外協力協会 フレッシュハーツ)