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映画『八月の鯨』リバイバル上映記念 リリアン・ギッシュ特集決定!!

映画史上伝説的名作『八月の鯨』が、岩波ホール創立45周年(1974年2月9日開館)を記念し、2013年2月16日よりニュープリント上映される運びとなりました。
本作は、無声映画~ハリウッド黄金時代に活躍した映画史にその名を残す2人の女優、リリアン・ギッシュとベティ・デイヴィスの奇跡ともいえる共演が話題となり、1988年の公開当時、31週間という異例のロングラン大ヒット、全国の劇場で連日満員が続出し社会現象にまでなりました。老いを「凝視」したその内容は、社会的にも大きな反響があり、今もなお語り継がれる名作として、多くの人に感銘を与えています。

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そして、本作の公開を記念して、2月3日よりアテネ・フランセ文化センターにて、“リリアン・ギッシュ特集”が決定しました。
ハリウッド古典映画の神話を担う名女優リリアン・ギッシュが主演し、アメリカ映画の父デヴィッド・ウォーク・グリフィスが監督した珠玉の5作品をサイレント映画ピアニスト柳下美恵さんのピアノ伴奏付きで上映!! 上映後には柳下さんによるトークイベントも予定しています。
●リリアン・ギッシュ(1893年10月14日-1993年2月27日)
5歳のときから妹ドロシーと旅まわりの舞台に立つ。1912年、映画の父と呼ばれる大監督
デイヴィッド・W・グリフィス出会い、スクリーンデビュー。グリフィスに可愛がられ、
そのコンビは1920年代初期まで続いた。『散り行く花』(1919)、『東への道』(1920)、『嵐の孤児』(1922)などはこのコンビが生んだサイレント映画の傑作である。1922年にグリフィスと別れ、1925年にMGMと契約。『ラ・ボエーム』や『真紅の文字』(1926)で特筆すべき演技を見せた。
しかし、その時代は肉体的魅力を持つ女優がもてはやされるようになり、“性的魅力がない”といわれ一時、舞台へ戻るが、やがて映画に復帰。『白夜の決闘』(1947)、『ジェニーの肖像』(1949)、『ウェディング』(1978)、『Sweet Liberty』(1986)などに出演。
1970年には、永年の映画界への功労をたたえて、アカデミー特別賞が授与された。『八月の鯨』は105本目の出演作品であり、1987年のカンヌ国際映画祭で上映された際に、特別賞が贈られている。1993年に、心不全でこの世を去った。
●リリアン・ギッシュ特集上映作品&スケジュール
2月5日(火)昼の部14:30-
『散り行く花』Broken Blossoms 1919(75分)
監督:D・W・グリフィス
出演:リリアン・ギッシュ、リチャード・バーセルメス
リリアン・ギッシュの可憐さが忘れがたい傑作。仏教を広めようとする中国留学生はロンドンで志を失うが、父親に虐待される薄幸の少女と出会い、心を打たれる。
2月5日(火)夜の部18:30-
『嵐の孤児」Orphans of The Storm 1921(127分)
監督:D・W・グリフィス
出演:リリアン・ギッシュ、ドロシー・ギッシュ
フランス革命を背景にした戯曲「二人の孤児」をギッシュ姉妹主演で映画化したメロドラマ歴史劇。18世紀のパリを再現するセットに巨額の予算が投じられた。
3月21日(木)昼の部14:30-
『東への道」Way Dawn East 1920(87分)
監督:D・W・グリフィス
出演:リリアン・ギッシュ、リチャード・バーセルメス
裕福なアメリカ東部の親戚の屋敷を訪れた貧しい娘の受難を描く。流氷の上で失神するリリアン・ギッシュの姿は、未だ映画史上屈指の名シーンと称されている。
3月21日(木)夜の部18:30-
『見えざる敵」An Unseen Enemy 1912(10分)
監督:D・W・グリフィス
出演:リリアン・ギッシュ、ドロシー・ギッシュ
リリアン・ギッシュと妹ドロシー・ギッシュのデビュー作。グリフィス監督が得意とするラスト・ミニッツ・レスキュー(最後の救出)が見所のサスペンス短編。
『スージーの真心」True Heart Susie 1919(62分)
監督:D・W・グリフィス
出演:リリアン・ギッシュ、ロバート・ハーロン
グリフィス監督、ギッシュとハーロンの主演コンビによる「田園ロマンスもの」の代表作。幼なじみの男女の紆余曲折を経た恋愛の成就を、小村を舞台に詩情豊かに描く。
※全作品、柳下美恵ピアノ伴奏付きで上映
料金:一般=1000円
アテネ・フランセ文化センター、エキプ・ド・シネマ会員=800円
会場&お問い合せ:アテネ・フランセ文化センター(御茶ノ水)
●『八月の鯨』ストーリー
やがて鯨は姿を見せなくなり、老姉妹の季節も静かに変わっていった―
リビーとセーラの老姉妹は、長い人生の大半をともに過ごしてきた。彼女たちは、毎年夏になるとメイン州の小さな島にあるセーラの別荘にやってくる。かつてそこの入り江には8月になると鯨がやってきて、少女の頃、ふたりはよく鯨を見に駈けていったものだった。
姉のリビーは、第一次世界大戦でセーラの若い夫が亡くなった時、彼女の面倒をみた。しかしリビーは病のため目が不自由になり、今度はセーラがふたりの生活をしきっている。
そのようななか、リビーは他人に依存せざるをえない自分に苛立つことが多くなった。セーラは姉の世話を続けてゆく自信を失ってゆく。しかし昔のようにこの家を訪れる幼友達のティシャ、修理工のヨシュア、そしてロシアの亡命貴族というマラノフ氏との交流にささやかな憩いを見出す。
彼女たちは、もう一度、あの青春の思い出、八月の鯨を見ることができるのだろうか。

監督:リンゼイ・アンダーソン
脚本・台詞:デヴィッド・ベリー
撮影監督:マイク・ファッシュ
音楽:アラン・プライス
出演:ベティ・デイヴィス、リリアン・ギッシュ、ヴィンセント・プライス、アン・サザーン、ハリ―・ケリー・ジュニア
1987年/アメリカ/英語/91分/スタンダード/原題:The Whales of August
(C)1988 Alive Films,Inc.and Orion Pictures Corporation.All Right Reserved.
『八月の鯨』
2013年2月16日(土)岩波ホール他 全国順次公開
岩波ホール公式サイト:http://www.iwanami-hall.com/
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