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推理小説・ミステリー映画

映画館や試写室で観た推理小説・ミステリー映画のレビューです。ネタバレはいたしません。映画鑑賞や映画選びの参考にどうぞ。

Vol.248 『探偵ミタライの事件簿 星籠の海』

マスコミ試写にて『探偵ミタライの事件簿 星籠の海(せいろのうみ)』を鑑賞。島田荘司さん原作のミステリー、御手洗潔シリーズを初の映画化。

脳科学者・御手洗潔のもとに、編集者である小川みゆきから難事件が持ち込まれる。瀬戸内海の小さな島では、身元不明の死体が半年の間に6体も流れ着いたという。現地の飛んだ御手洗は、死体はいずれも瀬戸内の潮流によって広島県福山から流れ着いたものと推理する。その福山で御手洗と小川を待っていたのは、外国人女性の変死事件、赤ん坊の殺害とその両親に対する猟奇的な事件であった。そして、海で目撃される水龍、戦国・幕末の出来事まで、複数の事件が御手洗によって1本の糸につながっていく……。

探偵ミタライの事件簿 星籠の海

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Vol.188 『悪霊島』

悪霊島観賞映画振り返りコラムの66回目は1981年に観た『悪霊島』。友人と二人で日比谷で観たのですが、有楽座だったような気がするんですが……。
鵺の鳴く夜は恐ろしい……謎の言葉を残して死んだ男。それは金田一が探していた男だった。そのダイイングメッセージの示す謎の島へ乗り込む金田一と、三津木という青年。彼らを待っていたのは、秘密を隠し持つ、謎多き刑部家であった。

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Vol.187 『そして誰もいなくなった』

そして誰もいなくなった観賞映画振り返りコラムの65回目は1981年に観た『そして誰もいなくなった』。友人と二人で日比谷で観たのですが、有楽座だったかスカラ座だったか記憶にありません。
原作は言わずと知れたアガサ・クリスティの有名ミステリー。謎の招待状によって集められた10人が童謡による見立て殺人で1人、また1人と殺害されていく。集められた10人はいずれも法律によって裁かれなかった罪をもつ者たち。招待主の真意は? そして、犯人はこの中にいるのか? 外界から隔離された孤立状態の中で生き残ることができるのははたして……。

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Vol.170 『クリスタル殺人事件』

クリスタル殺人事件 デジタル・リマスター版観賞映画振り返りコラムの63回目は1981年に観た『クリスタル殺人事件』。友人と日比谷で観ました。有楽座だったか千代田劇場だったかが思い出せません。
この作品はアガサ・クリスティ原作の推理小説を映画化した作品。『オリエント急行殺人事件』『ナイル殺人事件』同様、豪華なオールスターキャストが出演。だからといって同じように『~殺人事件』という邦題にしなくてもいいのでは?という気はしました。原作の「鏡は横にひびわれて」のほうが雰囲気がありますよね。

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Vol.59 『金田一耕助の冒険』

金田一耕助の冒険観賞映画振り返りコラム19回目は1979年公開の『金田一耕助の冒険』。有楽町のスバル座で1人で観賞。
東宝の『犬神家の一族』から始まった横溝正史のブームは他の映画会社をも巻き込んで次々と長編が映画化されましたが、この年に公開された金田一耕助最後の事件となる『病院坂の首縊りの家』で一段落という雰囲気が漂っていました。そこに登場したのがこの映画。しかも金田一耕助役にはテレビの『横溝正史シリーズ』で金田一を演じた古谷一行さんが抜擢されているとのことで、これは観なくては!と映画館に足を運びました。

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Vol.53 『ナイル殺人事件』

ナイル殺人事件観賞映画振り返りコラム15回目は1978年公開の『ナイル殺人事件』。アガサ・クリスティの推理小説を豪華な出演者で映画化したミステリー映画。こうしたオールスターキャストの映画、最近はほとんどなくなりましたね。
ナイル川をさかのぼる汽船の中でハネムーン中の資産家令嬢が何者かに殺害される。その汽船に乗り合わせていた名探偵エルキュール・ポアロが捜査を開始するが、乗客はみなその令嬢との間に因縁を持ち、誰もが殺人の動機を持っているのだった……。

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Vol.33 『犬神家の一族』

犬神家の一族 [DVD]観賞映画振り返りコラム7回目は『犬神家の一族』。1976年版の、角川映画第1弾。初めて自分でお金を出して観に行ったのがこの映画です。当時、江戸川乱歩やアガサ・クリスティ、横溝正史といった推理小説をかたっぱしからよみあさっていて、この『犬神家の一族』が映画化されるということで非常に楽しみにしていました。
この映画がきっかけとなり、横溝正史ブームが起こり、映画会社各社がこぞって長編小説を映画化したのは周知のところ。金田一耕助も、この『犬神家の一族』の石坂浩二さん、『八つ墓村』の渥美清さん、『悪魔が来りて笛を吹く』の西田敏行さんと様々な役者が演じていますが、やはりこのあと4本を演じることとなる石坂浩二さんというのが一般的には印象が強いのではないでしょうか。個人的にはテレビの『横溝正史シリーズ』の古谷一行さんがいちばん原作のイメージに合っていると思うのですが。

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Vol.32 『K-20 怪人二十面相・伝』

K-20 怪人二十面相・伝 公式ガイドブックTOHOシネマズにて『K-20 怪人二十面相・伝』観賞。言わずと知れた怪人二十面相をまったく別な角度から描いた、VFXアクションムービー。初めて予告編を観たときから注目していて、試写会に行くチャンスもあったのに仕事で行けず。ようやく公開初日に観ることができました。
ワイヤーアクションばりばりのアクションシーン、『ALWAYS 三丁目の夕日』のスタッフが結集したVFXは見事。『ALWAYS 三丁目の夕日』を経て、CGは格段に技術が上がりましたね。架空の帝都の表現など、ロケとCGの組み合わせで描かれた世界はかなりのリアリティがありました。
各キャラクターの個性などもうまく表現されていて、それぞれにコミカルなシーンもあり、楽しむことができました。が、

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