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大林宣彦監督作品、品川徹・常盤貴子主演『野のなななのか』初日舞台挨拶開催

名匠・大林宣彦監督が北海道芦別市を舞台に描いた人間ドラマ『野のなななのか』が5月17日、東京・有楽町スバル座で封切られ、大林監督をはじめ、主演の品川徹さん、常盤貴子さん、村田雄浩さん、寺島咲さん、山崎紘菜さん、左時枝さん、安達祐実さん、宗方裕之製作委員長が舞台挨拶に登壇しました。本当の大家族のように和気あいあいとしたキャスト陣による舞台挨拶の模様をレポートします!

野のなななのか


2011年の大林監督作『この空の花 長岡花火物語』の姉妹編ともいえる作品で、タイトルの“なななのか”とは四十九日の意。風変わりな古物商を営んでいたひとりの老人の死によって郷里へ集まった家族の姿と、その老人の人生に大きな影響を及ぼした戦争の記憶を通じ、東日本大震災以降の日本再生のあり方を投げかけます。
念願の大林組参加を果たした常盤さんは、「この映画で私は変わりました。ありきたりな言葉だけど、あらためて『人っていいな』と思った。プラスのエネルギーは倍に倍に広がっていき、周りをハッピーにしてくれる。大林監督が北海道の先行上映で、『映画って人生の花なんだよな』ってつぶやいたのですが、私もこの映画が皆さんの人生の花になることを願っています」と挨拶しました。
「大林監督の映画に出ることが夢だった」という安達さんも、「芦別の大地に包まれ、生きてるなって実感をもらえる撮影現場。私の生き死にがどこかで誰かの生き死につながっているとしたら、もっと精一杯、真摯に生きていくべきだなと思いました」と感慨深げ。山崎さんも、「人と人がつながると、こんなに素晴らしくて温かい映画ができるんだなと思いました。2度3度と見て、この映画と深くつながっていただけたらうれしい」とニッコリ。
大林監督のミューズ・寺島さんも、「生きるって、死ぬって、戦争って何だろう。全て理解できたわけじゃないけれど、普段考えないようなことをたくさん考えた。今日はたくさんの方々に見ていただけてうれしい」と満席の会場に感謝の気持ちを伝えました。
普段とは異なるイメージの役に挑んだ村田さんは、「やりがいのある役だった。大林監督は年齢を増すごとにパワフルになっていく。後期高齢者が撮った映画とは思えない(笑)。もっと一緒に仕事をしたいので、どうかお元気で」とラブコール。
82歳の老婆役を演じた左さんは、「一面の黄色い花畑を見た時の興奮たるやなかった! 原っぱでなく、山全体が黄色い花。あんなところが日本にあるなんて、是非一度行ってみてほしい」と芦別の大自然に感動しきりでした。
本日が3度目の鑑賞だという品川さんは、「迷いながらクランクインを迎えた。『私の演じる光男という男は女々しいですね』と監督に言ったら、監督は間髪入れずに『女々しさは男のためにある言葉』とおっしゃった。その言葉がヒントとなって役への心構えが広がった。女々しさに挑戦しようと、女々しさの美学を考えたんです」と役作づくりを述懐。
すると大林監督も、「『戦争は嫌だ、平和がいい』と叫んだ人々は女々しいと言われた。でも、日本の未来のために女々しくあろう、勇気をもって女々しくなろうという思いを込めた映画です」と胸を張りました。
『野のなななのか』
有楽町スバル座、T・ジョイ大泉にて公開中。
全国順次ロードショー!
(C)2014 芦別映画製作委員会/PSC
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