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Vol.267 『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』

マスコミ試写にて『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』を鑑賞。『ノーゲーム・ノーライフ』の前日譚を描いた、劇場版アニメ。

「  」(くうはく)の物語から遡ること6000年以上昔に紡がれた、もっとも古き神話。世界を統べる唯一神の座をめぐり、様々な種族が凄惨な大戦を行っていた時代、戦う力を持たず、存亡の危機にあった人類種のリーダー・リクは、エクスマキナの少女シュヴィと出会う。“心”に興味を持つシュヴィは、人間の心を教えてほしいとリクに頼む。

ノーゲーム・ノーライフ ゼロ

すべてがゲームの勝敗で決まる「盤上の世界(ディス・ボード)」を舞台にする『ノーゲーム・ノーライフ』。その唯一神誕生、そして十の盟約が生まれる経緯が描かれているのが本作です。

人類種のリーダーであるリクは、多くを生き残らせるために仲間に死ぬことを命じていることに苦悩する、実に人間らしいキャラクター。そのリクは、出会ったエクスマキナのシュヴィとの行動の中で、「誰にも死んでほしくない」という自分の本心と向き合うことになります。

シュヴィは「心」を知るためにエラーを起こし、他のエクスマキナから隔絶された存在で、リクから心を学びながら、お互いになくてはならない存在になっていきます。

ノーゲーム・ノーライフ ゼロ

この二人を主軸としながら、テレビシリーズで描かれることのなかった昔の大戦と、その終結を描いている本作は、『ノーゲーム・ノーライフ』TVシリーズを観た人のミッシングピースを埋める存在であり、恐らくファンの方々が待ち望んだストーリーの映像化と言えるでしょう。

物語としては6000年以上前の話であり、『ノーゲーム・ノーライフ』の始まりの話として独立しているので、TVシリーズを観ていない人でも楽しめる作りになっています。リクとシュヴィの愛の物語としてとてもよくまとまっていますし、本作を観ることで、続きの話(TVシリーズ)への期待が高まる物語です。

しかし、物語がすべて時系列通りに進めばいいかというとそのようなことはなく、TVシリーズの後に本作が登場したことによる、シリーズ全体の世界観の深みを作る効果は高くなっていると思います。過去の物語によって、新たな気づきを与えてくれるイメージでしょうか。

ノーゲーム・ノーライフ ゼロ

たぶん、本作を観てからTVシリーズを観るのと、TVシリーズを観てから本作を観るのとでは、シリーズ全体への印象が異なるものになるのではないかという気がします。どちらがいいかは人それぞれ感想が変わると思いますが、個人的にはTVシリーズを観た後に本作を観て物語を補完するほうが世界観の膨らみ方がいいと感じました。

このあたりはシリーズ構成の勝利ですかね。本作を観た後、改めてTVシリーズを観たいと思いましたし、観たときには違う印象で楽しめる気がしました。

TVシリーズを気に入った人にはぜひ観てもらって、『ノーゲーム・ノーライフ』の世界をさらに膨らませてほしい、そんなふうに感じた作品でした。

ノーゲーム・ノーライフ ゼロ

『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』は、本日7月15日から全国ロードショーです。

(C)榎宮祐・株式会社KADOKAWA刊/ノーゲーム・ノーライフ ゼロ製作委員会

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