Vol.255 『劇場版「暗殺教室」365日の時間』
マスコミ試写にて『劇場版「暗殺教室」365日の時間』同時上映「殺せんせーQ!」を鑑賞。週刊少年ジャンプに連載され、TVアニメ2期、実写映画2本が製作された人気コミック「暗殺教室」のアニメ総集編+新作エピソードによる劇場版。
「暗殺教室」卒業から7年後、クラス会が行われる旧校舎を訪れる渚。誰もいないはずの教室には先に業が来ていた。2人はこの教室で過ごした、暗殺対象である殺せんせーと、暗殺者である生徒たちの1年間の思い出を振るのだった……。
2期合わせて全47話を1本の映画にまとめる。これはたいへんなことです。本作では、原作で描かれなかった最終話の前日を新たに加え、渚と業の視点から、暗殺教室での1年間を振り返っています。
その切り方は、一言でいうと大胆。よくぞここまで思い切った構成にしたなぁというのが第一印象でした。1年間、殺せんせーと生徒たちがつむいできた絆は、それぞれのエピソードがあって成り立つわけですが、そこはもうばっさり。伏線であろうが重要エピソードであろうが、渚と業の想いを語る上で必要な部分以外はほぼ登場しません。その分、渚と業の2人が、この暗殺教室で得たものと、その未来がしっかりと描かれています。
こうした構成のため、生徒たちの暗殺技術向上やそれぞれの得意とするものといったことには触れられませんし、殺せんせーの過去についてもさらっと流れる感じで、最後の対決に登場する敵も唐突に登場。初見の方にはかなりつらい感じです。
逆に言えば、TVシリーズを観ていることを前提とした作りであり、最大の見せ場である最後の戦いや、殺せんせーとの別れのシーンをじっくりと大スクリーンで振り返りながら、原作でも描かれなかった渚と業の想いを観ることができる、いわば、ファンにとってのボーナス映画と言えるかも知れません。
金八先生の最終回を連想させるような、最後の出欠確認のシーンは、テレビシリーズで観ているというのに、改めて胸にしみいってきます。
それにしても、なぜこの作品が深夜時間帯に放映されていたんでしょうね。もっと子ども達が普通に観られる時間に放送するべき作品だったと思います。
『劇場版「暗殺教室」365日の時間』同時上映「殺せんせーQ!」は、11月19日より新宿バルト9ほかにて全国期間限定公開です。
©松井優征/集英社・アニメ「暗殺教室」製作委員会
©松井優征・渡邉築・青戸成/集英社・アニメ「殺せんせーQ!」製作委員会
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