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Vol.252 『アクセル・ワールド -インフィニットバースト-』

マスコミ試写にて『アクセル・ワールド -インフィニットバースト-』を鑑賞。累計570万部、川原礫さん原作のラノベをTVアニメ化した『アクセル・ワールド』の劇場版で、原作者書き下ろしによるオリジナルストーリー。

ニューロリンカーと呼ばれる携帯端末によって生活の多くが仮想ネットワーク上で行われるようになった近未来。ハルユキは上級生の黒雪姫からインストールされたアプリ「ブレイン・バースト」によって、現実の1000倍に加速された世界での戦いに身を投じることになる。黒雪姫のレギオン「ネガ・ネビュラス」の騎士となったハルユキは加速世界の渋谷エリアで領土戦を行っていたが、突然竜巻が現れ、回線を切断されてしまう。竜巻に侵食されたエリアは加速することができなくなり、そしてそのエリアは徐々に拡大しているのだった……。

アクセル・ワールド -インフィニットバースト-

書き下ろしのオリジナルストーリーは、原作でも描かれていない、少し未来の物語。しかしその前に、TVシリーズのダイジェストが入るので、『アクセル・ワールド』を知らない人もついてこられる構成になって……いる……かな。

本作は82分の映画ですが、その総集編部分は約40分くらい。TVシリーズ24話は収まらないということで、前半12話+αというダイジェストになっています。TVシリーズはバーストリンカーとなったハルユキの成長物語であり、加速世界での戦いを通して成長していく姿、そしてそれに応じて仲間が増えていくわけですが、それをダイジェストにするとどうしても世界観などが伝わりづらかった感じがしました。

アクセル・ワールド -インフィニットバースト-

いっそ世界観や用語解説、それからキャラクター紹介を中心にした構成にするなどの、思い切った編集が必要だったように思います。ということで本作は、『アクセル・ワールド』初見という方は少々厳しい気がするので、間に合うようであればTVシリーズを観た上で鑑賞することをオススメします。まったくわからないということはないと思いますが……。

さて、新作部分についてですが、こちらも約40分程度の尺のため、あっという間に終わる感じでしょうか。加速できなくなるエリアを広げる謎の竜巻。このままでは加速世界そのものの存在が危ういという危機的状況に置かれたハルユキたち。その原因は? そしてそれを防ぐ方法は?

そのキーパーソンとなるのが、すでに発表されている新キャラクターの月折リサです。体操競技中に事故に遭い、その直前に加速世界へダイブした彼女。このあたりは現在公開されている冒頭部分の映像にも登場しますが、それがどうからんでくるのかは観てのお楽しみですね。

アクセル・ワールド -インフィニットバースト-

加速世界の危機に立ち向かう黒雪姫率いる「ネガ・ネビュラス」の面々だけでもキャラクターが多いのに加え、新キャラの月折リサ、さらに他レギオン勢力のからみもあり、この短い尺によくこれだけのオールスターキャストを揃えたものだと……。シナリオはかなりたいへんだったのではないでしょうか。

新作部分だけ、もう少し長い尺で観たかったというのが本音ではありますが、そうするとやはりTVシリーズを観ている人、原作を読んでいる人だけが対象になってしまうので、それはそれで厳しいですね。難しいところだと思いますし、スタッフの苦労が偲ばれます……。

アクセル・ワールド -インフィニットバースト-

作画クオリティはさすが劇場版という感じですし、音響ももちろんよく、ファンであれば観ておくべき作品だと思いますが、先ほども書いたようにあくまで続きの物語なので、やはりTVシリーズを押さえた上で観たい作品です。

『アクセル・ワールド -インフィニットバースト-』は、今週土曜日7月23日(土)より全国ロードショーです。

(C)2015 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス刊/AWIB Project

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