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本田翼から佐藤浩市へ感謝と愛情を込めた手作りザンギをプレゼント

映画『起終点駅 ターミナル』公開初日に本田翼から佐藤浩市へサプライズ!
感謝と愛情を込めた手作りザンギ(鳥の唐揚げ)をプレゼント!!

直木賞作家・桜木紫乃原作 初の映画化!
映画『起終点駅 ターミナル』
初日舞台挨拶

起終点駅 ターミナル

東映配給にて11月7日(土)に公開を迎えた映画『起終点駅 ターミナル』。第28回東京国際映画祭クロージング作品にも選ばれた本作がついに公開初日を迎え、この度、豪華キャストと監督による舞台挨拶を実施しました。

本作の主人公で、かつての恋人の死をきっかけに法では裁かれない罪を抱え、釧路で一人生きる弁護士・完治を演じた日本が誇る名優・佐藤浩市、家族に見放され誰にも頼ることなく生きてきたヒロイン・敦子を演じた本田翼、物語のキーとなる完治が過去に愛した女・冴子を演じた尾野真千子、そしてメガホンを執った篠原哲雄監督が登壇しました。

●『起終点駅 ターミナル』初日舞台挨拶
実施日:11月7日(土)
会場:丸ノ内TOEI
登壇者:佐藤浩市、本田翼、尾野真千子、篠原哲雄監督

多くの話題をさらってきた映画『起終点駅 ターミナル』がついに公開を迎え、その初日舞台挨拶に登壇したのは、佐藤浩市さん、本田翼さん、尾野真千子さん、篠原哲雄監督の4人。

初日にいち早く本作を鑑賞した観客に「本日はありがとうございます。役者の表情や監督の心象的なカットから想いを推し量っていただければと思います。」と挨拶した佐藤さん。本田さんは、本田さんに配慮して撮影の順番を変えたという佐藤さんのエピソードに、「浩市さんの優しさを感じました。いい演技ができなかったらもう浩市さんに顔向けできないと緊張しました…!」と感謝の一言。

さらに次なる共演でどんな役を演じたいかと問われ、「…親子?」と答えると、佐藤さんからは「俺を取り締まる刑事役とか?」と意外な提案。本田さんは「迫力がすごすぎて取り調べできませんよ(笑)!」と首を横に振り、会場を笑わせていました。

完治の人生を大きく変えた過去のシーンで共演した尾野さんは、最初の撮影がベッドシーンだったという事で「ちょっと気まずかったかな(笑)」と一言。対する佐藤さんも「元々ラブシーンは苦手なので、本当に恥ずかしかったですよ。」とと振り返りつつ、「でも何から撮影が始まるかはある意味、運ですから。尾野さんとはそれでよかったのかも。」と話し、尾野さんも同じ気持ちの様子で頷きました。

さらに篠原監督は、原作と違うラストについて、「主人公が起点に立って旅立っていくというのを描きたかったんです。映画を観たらぜひ原作も読んでいただけたらと思います。」と、その想いを語っていました。

起終点駅 ターミナル

するとここで驚きのサプライズが!
撮影のために佐藤さん自ら手作りで準備した北海道の鶏のから揚げ・ザンギを佐藤さんへの感謝の気持ちを込めて、今度は本田さんが手作りしていた事が明らかに!
「自分で作ったの?」と驚く佐藤さんに、「はい!感謝を込めて!」と返した本田さん。
調理中の様子がモニターに映し出されると、佐藤さんは「誇らしげだな(笑)」、「危なっかしいなー」とこぼしつつ、満面の笑み。

佐藤さんが現場でウスターソースを隠し味に使っていたのに対し、本田さんは塩麹でオリジナルにアレンジを加え、さらに佐藤さんの好きな山ワサビを使ったタレも準備しましたが、本田さんが「私ワサビ食べれないので味見してません」と明かすと、訝しげな表情を見せながら試食した佐藤さん。

「あの…醤油の味しか感じないよ(笑) ワサビもうちょっと必要だったね。」と突っ込みをいれつつ、「でも十分に美味しいです。」と絶賛! そんな佐藤さんの様子に本田さんは「安心しましたー!」と笑顔を見せていました。

美味しいザンギを堪能し終えた佐藤さんは最後に「いつでも起点として、人生を生きていける、今日そんな事をここで深く感じました。皆様に観ていただいて、色々考えていただきたい作品です。ぜひ広めていただけたらと思います。本当にありがとうございました。」とメッセージを贈り、和やかなムードで舞台挨拶を終えました。

<トーク内容>

佐藤さん:人は人に優しくもなれれば残酷にもなれる、優しさを履き違えると悲劇を生む、そういう男の物語です。言葉もそう多くはない作品ですから、演者の表情や監督の心象的なカットから想いを推し量っていただければと思います。今日はよろしくお願いします。

本田さん:この映画を観た時、人生と向き合える、一歩進む勇気をもらえる映画だと思いました。ぜひ皆さんもご感想も伺いたいと思います、よろしくお願いいたします。

尾野さん:ただただ、この場所に立てることを嬉しく思っています。

篠原監督:昨年の9月に釧路で撮影をしていました。素晴らしい俳優の方々に揃っていただき、それが作品に刻み込まれる様作ったつもりです。ぜひたくさんの方に広めていただけたら嬉しいです。よろしくお願いします。

MC:まず佐藤さん、本田さん演じる敦子が法廷で「一人で生きていこうと決めました」と告白するシーンが映画の後半にありますが、実は初日に撮影する予定を佐藤さん自ら提案して最後にまわすことになったと伺いました。そこには、映画で初共演する本田さんへの配慮があったそうですが、そちらのお話をぜひお聞かせください。

佐藤さん:裁判所のシーンのみ東京で撮影していまして、全て初日にまとまっていました。役者なのでやれと言われればやらなくてはいけないんですが、今回の作品は脚本を読んだだけじゃなく、役と同じ様に様々な経験を経てから最後のシーンを撮影した方がいいと思ったんです。

差し出がましくはありますが、最後の裁判所のシーンは北海道ロケが全て終わった後にして欲しいとプロデューサーにお願いしました。

MC:そのお話を聞いた時、本田さんはどう思われましたか?

本田さん:浩市さんの優しさを感じました。最終日の撮影になったんですが、いい演技ができなかったらもう浩市さんに顔向けできないと緊張しました…

佐藤さん:いい演技だったんですね?

本田さん:おそらく…!

佐藤さん:お客さんはちゃんとわかってくれていますよ。

MC:本作を通して、本田さんは佐藤さんから女優として多くの事を学び、そして巣立つ時がやってきたのではないかと思います。もし、再び佐藤さんと共演できるとしたら、どんな役で共演してみたいですか?

本田さん:まだ巣立つ気はなくて、これからも温かく育てて欲しいんですが(笑) もしまた共演できるなら…親子?

佐藤さん:俺を取り調べる刑事役とか?

本田さん:迫力がすごすぎて取り調べできませんよ(笑)!

MC:続いて尾野さんにお伺いします。尾野さんが演じられたのは、完治の人生を大きく変えた過去の女でした。本編冒頭20分間の中に、25年前の完治と冴子の濃密な過去が描かれていますが、ほぼ初共演の佐藤さんとの撮影はいかがでしたか?

尾野さん:2人の撮影初日がベッドシーンだったので…ちょっと気まずかったかな(笑)

佐藤さん:ほぼ初共演ですからね。会っていきなりでしたから…(笑)

尾野さん:だからこそやりやすかったのもありますけれど!

佐藤さん:元々ラブシーンは苦手なので、本当に恥ずかしかったですよ。でも何から撮影が始まるかはある意味運ですから。尾野さんとはそれでよかったのかも。

MC:そして篠原監督。本作は、原作と違う結末になっていますよね。映画としてのエンディングにどんな想いを込めたのでしょうか?

篠原監督:主人公が起点に立って旅立っていくというのを描きたかったんです。映画を観たらぜひ原作も読んでいただけたらと思います。行間を想像しながら読める作品です。そしてまた映画を観て頂けると嬉しいです。

MC:さて、フォトセッションに移りたいと思いますが、その前に! 本田さん、今日は撮影時から今日まで長くお世話になった佐藤さんに、感謝の気持ちを込めて、プレゼントをご用意されたんですよね?

本田さん:そうです! 実は、ザンギを作ってきました?

佐藤さん:自分で作ったの?

本田さん:はい!

MC:美味しそうですね! 本田さん、ご説明をお願いできますか?

本田さん:撮影で出てきたザンギは、浩市さんが全て手作りしてくれたんです。なので今日はぜひ自分が!と思って。感謝の気持ちを込めました。

起終点駅 ターミナル

MC:これは何の写真ですか?

本田さん:これは塩麹で下味を付けている所です! 浩市さんはウスターソースでアレンジされていたので、私は塩麹にしました。

佐藤さん:すごい誇らしげだな(笑)

起終点駅 ターミナル

MC:そして、次の写真は、揚げている写真ですね!

本田さん:はい! 油との戦いでした!

佐藤さん:危なっかしいなー!

MC:皆様には是非、こちらのザンギを試食をして頂きたいと思います。どうぞ食べてみてください!

起終点駅 ターミナル

佐藤さん:美味しいです!

本田さん:黒酢のタレがベーシックなんですが、浩市さんが山ワサビがお好きだということで、ワサビ醤油もご用意しました。私ワサビが食べられないので味見してないですけど。

佐藤さん:あの…醤油の味しか感じないよ(笑) ワサビもうちょっと必要だったね。でも十分に美味しいです。

※尾野さん、篠原監督も本田さんお手製のザンギを試食

尾野さん:美味しい!

篠原監督:美味しいですよ!

本田さん:安心しましたー!

MC:それでは佐藤さんより、最後のご挨拶をいただきたいと思います。

佐藤さん:先ほど劇場に来て、天井を見つめて、この古めかしさを見て、35年ほど前にも東映さんにお世話になって、その時の舞台挨拶は末席にいまして、今はこの位置になりました。

まだまだ終点ではないし、これからも演技を続けていきたいと思っていますが、いつでも起点として、人生を生きていける、今日そんな事をここで深く感じました。

静かな作品ではありますが、皆様に観ていただいて、色々考えていただきたい作品です。ぜひ広めていただけたらと思います。本当にありがとうございました。

『起終点駅 ターミナル』
全国公開中

©2015桜木紫乃・小学館/「起終点駅 ターミナル」製作委員会

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