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「We’ll Meet Again」を毎年歌えるよう、永遠の平和を願って行動していきましょう

8月8日は『日本のいちばん長い日』の開戦日!
『ミッション:インポッシブル』と『ジュラシック・ワールド』をやっつけたいと思います!(原田眞人監督)

役所広司、本木雅弘、松坂桃李ら登壇で初日舞台挨拶を開催。

日本のいちばん長い日

映画『日本のいちばん長い日』 (8月8日公開/アスミック・エース、松竹配給)は、昭和史研究の第一人者・半藤一利の傑作ノンフィクションを、『クライマーズ・ハイ』、『わが母の記』の原田眞人監督が完全映画化。

太平洋戦争終戦の舞台裏では何が行われていたのか? 日本の未来を信じ、今日の平和の礎を築くため、身を挺し闘った人々の物語に挑みます。ベテランから、躍進目覚ましい若手俳優まで、今の日本映画界を代表するキャストの豪華競演が実現。すべての日本人に伝えたい、戦後70 年の壮大な記念碑となる感動作が、ここに誕生しました。

このたび、全国公開初日となる8月8日(土)に丸の内ピカデリー1にて主演の役所広司、本木雅弘、松坂桃李、神野三鈴、そして原田眞人監督が登壇しての初日舞台挨拶が実施されました。

●『日本のいちばん長い日』初日挨拶
日時:8月8日 (土)
場所:丸の内ピカデリー1
登壇者:役所広司、本木雅弘、松坂桃李、神野三鈴、原田眞人 *敬称略

上映後に行われた舞台挨拶。まずは主人公・阿南惟幾陸相を演じた役所が「本日は暑い中、たくさんある映画の中でこの映画を選んでくださりありがとうございます」。本木は「ふだん私の仕事に興味を持たない17歳の息子が、珍しく『この映画は観たい』とのことで、じつはいま(舞台挨拶直前の上映回を)観ておりました。どんな感想が聞けるのか、楽しみにしております(笑)」とコメント。

松坂は「役者として僕自身としても非常に大きな経験というか、意味になりました」、神野は「この(映画で描かれている)戦争を生き抜き、いま私達がこうしてここに立っていられることを、ご先祖に大変感謝しております」と述べました。

原田監督は「素晴らしいキャストとスタッのおかげでこうして公開を迎えられました。8月8日はこれから僕にとっては『日本のいちばん長い日』の開戦日にしたいと思います。敵は『ミッション:インポッシブル(/ローグ・ネイション)』と『ジュラシック・ワールド』です!(笑) やっつけたいと思います! 応援してください!」と熱く投げかけ会場を沸かせます。

それぞれが演じた役柄について、陸軍大臣としての顔、家庭的な表情を見せる阿南を演じた役所は「家庭人として、父として、夫として、様々な顔を原田監督が描いてくれた」と語り、昭和天皇という役を演じることに大きなプレッシャーを感じていたという本木は「戦後70年ということで自分でも新しい発見がとてもありました。演じ終わってもなお、昭和天皇そのものにというか、皇室のある国の一員として、目に見えない力に守られているような安心感が、いまでも背中を押してくれているように感じますね」と思いを語りました。

松坂は「(自身が演じる人物に対する)客観性が出てくるとダメなような気がして、現場では畑中として出てくる気持ちをストレートに、疑うことなく出していこうということで向き合ってみました」と撮影時を振り返り、豪華キャストが揃った本作の撮影現場に「いつも緊張はしますが、とくに監督といる時が一番緊張します。(この舞台挨拶をしている)今だって、なんで僕が監督の隣なんだ!と思っています(笑)」と笑いを誘いました。

神野は「阿南さんの妻という、とても大切な役なので、私を選んでくださった原田監督の決断に驚いてしまって、このことを後悔しないでほしいと思いました(笑)。軍人の妻でありながらも、愛する人を失うということ、戦争というものに、納得がいかない気持ちがある。こういった感情の矛盾をどうすればいいのか監督にお話したとき、「そのアンビバレントさをもって演じて欲しい」とおっしゃってくださり、それを心に演じさせていただきました」と語りました。

戦後70年となるこのタイミングで映画が公開となる意義について、原田監督は「秘密保護法案が通ってから日本が変な方向に向かっているなと感じていましたが、この作品が一つの契機となって、大人の映画を見るということと同時に、戦争のことを少し考えるということが必要かなと思っています」

また、劇中の主要人物たちの人間関係について、監督は「いちばん根っこになったのは、この映画の中で鈴木貫太郎さんを父に、阿南が長男、昭和天皇が次男というように、ひとつの擬似家族として三人がでてくるところ。最初の回想シーンで昭和天皇の裾を阿南が直すシーン、鈴木首相の(論語の言葉である)鞠躬如の動きで聖断を仰ぐというようなシーンなど、この三人が一緒になっている(登場する)構図というのは、僕自身この映画の核だと思っております」と語りました。

日本のいちばん長い日

ここで、阿南惟幾のご子息である阿南惟正さんからのお手紙を紹介。当時、「ソ連まで敵に回って(この戦争は)勝てるのですか」と聞いた惟正さんに対し、「日本が負けることはない。君たちはしっかり勉強していれば良いのだ」と温顔で答えてくれたのが、最後の対話だったこと。そして、父の死は妹や弟たちと一緒に母から聞き、悲しみと同時に「この戦争(の行方は)はどうなるのか?」と不安になったという想いが明かされました。

それを神妙な面持ちで聞いていた役所は「日本の未来を信じて戦争を戦った方と、戦争に終止符を打つのに尽力された方が、いまのこの日本に満足してくれているかどうかはわかりませんが、その方たちによって生かされているということは明らかで、この映画に参加させていただき実感いたしました。阿南さんのご子息が、この映画について語ってくださることに、本当に感謝しております」と答えました。

さらに、鈴木貫太郎首相の孫・鈴木道子さんが駆けつけると、映画について「今まで(他の映画で描かれていた貫太郎は)は“枯れたおじいさん”いう感じで、少し寂しいように感じていましたが、この映画では山﨑努さんが名演技で、終戦をまとめる役をやってくださいました」と語り、「(貫太郎が)首相(就任の話)を受けた時のことについて、よく『戦争を継続するつもりで就任したのですか?』と外国の記者の方から聞かれるのですが、祖父は当時連合国へ降伏し、売国奴と言われていたイタリアの首相『バドリオになるぞ!』と話していたので、最初から自分が戦争を収めるつもりだったと思います」と、当時の鈴木首相の覚悟について、家族だけが知る大変貴重なエピソードを披露してくださいました。

最後にメッセージとして、役所は「鈴木貫太郎さんがおっしゃったように、“永遠の平和“が、これからも100年200年と続けばと思います」と述べ、原田監督は「阿南さんの心(心情)を現すシーンというのは、(あるシーンで流れていた)軍艦マーチが消え、「We’ll Meet Again」が聴こえてくるところですね。私がこの曲を初めて聞いたのは、スタンリー・キューブリック監督の『博士の異常な愛情』のラストシーンでした。とても悲しかった印象があります。我々はこの「We’ll Meet Again」を毎年毎年歌えるよう、これからも“永遠の平和”を願って行動していきましょう」と、“永遠の平和”への想いを熱く訴え、鳴り止まない拍手の中、舞台挨拶を終了しました。

『日本のいちばん長い日』
8月8日より全国ロードショー

(C)2015「日本のいちばん長い日」製作委員会

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