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園子温監督による怪獣映画『ラブ&ピース』、特技監督に田口清隆

オリンピックに湧く東京に巨大な“LOVE”が姿を現す――

愛<ラブ>を、人生の欠片<ピース>を探す、すべての人に贈る――
巨大化したLOVEに涙する、【規格外】な感動エンタテイメント『ラブ&ピース』!

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うだつの上がらない日々を過ごすサラリーマン・鈴木良一(長谷川博己)。ある日、良一はデパートの屋上で一匹のミドリガメと目が合い、運命的なものを感じる。あきらめたロックミュージシャンへの道、まともに話せないが恋心を抱く寺島裕子(麻生久美子)への想い……彼の人生を奪い返すのに必要な最後の欠片<ピース>、それが……そのミドリガメだった!――半年後、日本じゅうを席巻した良一と裕子の前に、愛を背負った巨大な怪獣“LOVE”が姿を現す。

ストーリーは良一とミドリガメのピカドンの出会いから始まり、物語の鍵となる謎の老人(西田敏行)と彼が暮らす不思議な地下世界の登場により超展開が加速する。そのなかで描かれる、良一、裕子、地下世界で言葉を与えられたおもちゃや動物たちの、愛と人生を奪い返そうとする奮闘。その姿は、愛と人生を探すわれわれすべての心を打つ。

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愛の怪獣はいったいなぜ出現したのか――?
良一、裕子、おもちゃたちは愛を奪い返せるのか――?

彼らのまえに最後に現れる、デカい“愛”が起こす奇跡。超展開がひとつに集約され圧巻のカタルシスを迎える、そんなクライマックスを彩るのは、主題歌・RCサクセションの不朽の名曲「スローバラード」。愛をあきらめない者たちは救われる。規格外ともいえるストーリーなのに、ハートウォーミングな鑑賞後感。こんな時代だからこそ、こんな愛と夢と希望に溢れた映画を我々は求めていたのではないだろうか。

●「この映画は俺の魂の集大成だ」――園子温
海外での評価も高い日本映画界の至宝・園子温、待望の完全オリジナル最新作。園が映画監督を夢見る無名の若者だった頃に書き下ろした脚本が、25年の時を経て、ほぼ当時のままの内容で、円熟した演出によっていま甦ることとなった。過激な衝撃作としての印象の強かった近年の作品と比べると本作は明らかに一線を画すが、園自身は「魂の集大成」「まるごと園子温」と評している。それは、ひとつにはこの作品が若い頃の自身を投影した私小説的な意味合いを持っているということが言える。

そして、いままでも一貫していた「奇想天外で息もつかせぬストーリー運び」や「浮上できない人々が愛を求めて奮闘するというテーマ」はそのままに、「今を生きる日本人にしかわからない、現代の日本社会への視点」が加わり絶妙なバランスでエンタテイメントに昇華しており、最後には未体験の感動が待ち受ける。直球に愛を描いた作品という意味では園子温を一躍世界的映画監督にした純愛ラブストーリー『愛のむきだし』以来であり、記念碑的な作品といえる。

●特撮を駆使した、大人のための甘くて苦いおとぎ話
本作の随所に登場し独特の世界観を作り出す特撮は、園子温初の試みだった。崩壊する東京の街に現れる、愛を背負った【いままでなかった】かわいい怪獣。園いわく「CGはほとんど使わず、海外に日本の特撮文化を見せたかった」ということもあり、その表現のために特撮技術を用いることとし、特撮界の俊英・田口清隆(『THE NEXT GENERATION -パトレイバー-』)特技監督を中心に村川聡(撮影)、藤原カクセイ(特殊造形デザイン/造型監修)、辻川明宏(操演・特殊効果)など一流の特撮スタッフが集められた。

特撮による撮影は労力と忍耐を要求するが、その甲斐あってリアリティをもって怪獣の力強さ、スケール感が見事に表現されている。特撮は怪獣だけでなく、ファンタジックな地下の世界に住むおもちゃなどのキャラクターたちを繰るためにも用いられた。日本のお家芸である特撮技術の良き伝統を受け継ぎながら撮影されたその動きは懐かしい温もりがあり、観る者にキャラクターたちを愛しく感じさせ、園子温流のおとぎ話を独特なものに仕立てている。

●豪華実力派キャストが集結
うだつのあがらない日々を過ごす主人公のサラリーマン・鈴木良一に、文学座出身で数多くの舞台で経験を積んだのち『鈴木先生』、『セカンドバージン』の演技で注目を集めた実力派俳優・長谷川博己。彼が想いを寄せる女性・寺島裕子に、『モテキ』『ニシノユキヒコの恋と冒険』の麻生久美子。そして、『希望の国』を観て以来園組への出演を待望していたという、日本を代表する名優・西田敏行が物語の鍵を握る謎の老人役で出演。

また、ほかにも、渋川清彦、奥野瑛太、マキタスポーツ、深水元基、手塚とおる、田原総一朗、水道橋博士、宮台真司、茂木健一郎、津田大介、真野恵里菜、神楽坂恵、松田美由紀と豪華出演陣が集結した。そして今回特撮を駆使したキャラクターたちの声の出演に星野源、中川翔子、犬山イヌコ、大谷育江と、個性的な俳優・声優たちが出演している。

●スタッフ・キャスト
長谷川博己 麻生久美子 渋川清彦 奥野瑛太 マキタスポーツ 深水元基 手塚とおる / 松田美由紀
<声の出演> 星野源 中川翔子 犬山イヌコ 大谷育江
西田敏行

監督・脚本 園子温
主題歌:RCサクセション「スローバラード」
特技監督:田口清隆
音楽:福田裕彦
撮影:木村信也
照明:尾下栄治
美術デザイナー:清水 剛
装飾:岩井健志
録音:小宮 元
音響効果:齋藤昌利
編集:伊藤潤一
スクリプター:貞木優子
特殊造形制作・操演:上松盛明
キャスティング:杉山麻衣
制作プロデューサー:鈴木 剛
ラインプロデューサー:佐藤圭一朗
制作担当:坪内一 桑原昌英
製作:重村博文 長澤修一 山本英俊 宮本直人
プロデューサー:森山敦 豊島雅郎 鎌形英一 柳村努
製作:「ラブ&ピース」製作委員会
原作:「ラブ&ピース」園子温 幻冬舎刊
企画・設計・制作プロダクション:ガンジス
配給:アスミック・エース

『ラブ&ピース』
6月27日より、TOHOシネマズ新宿ほか全国ロードショー

©「ラブ&ピース」製作委員会