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Vol.191 『アイアンマン3』

Iron Man 3TOHOシネマズ 日劇3にて『アイアンマン3』を観賞。『アイアンマン』シリーズ3作目、マーベル・シネマティック・ユニバースの7作目でありフェーズ2の1作目となる作品。
マーベルのヒーローたちが集合した『アベンジャーズ』の続編となるこの作品では、その激しい戦いを引きずって病んでいるトニー・スタークことアイアンマンのその後、そして、最後の戦いが描かれています。アイアンマンスーツもたった1年の間にマークVIIからマークXLIIへと進化。各パーツが遠隔操作で自動装着できるのが特徴。さらに歴代のアイアンマンスーツが大量に登場し、謎のテロリスト組織と壮絶なバトルが展開されます。


全体的にはふんだんにアクションが盛り込まれ、観ていておもしろい作品ではありますが、1作目、2作目に比べると格段にレベルが低くなったと言わざるを得ません。映像的には進化してますが、ストーリーが非常に雑。続編の宿命というべき、やってはいけない要素満載というところでしょうか。
まずプロットとして、前作までのキャラクターを大量にもってきて物量で勝負するというのは、本来2作目でやることであり、間に『アベンジャーズ』をはさんでいることも相まってなんら新鮮さも驚きもない。そもそも間に35体のアイアンマンスーツがあったはずなのに、マークXLIIにそれだけの進化が感じられないというのが敗因ですね。マークVIIIだったとしても不思議でないレベルですし。
さらに、もっとも致命的なのはトニー・スタークのキャラクターが違うこと。精神的に病んでいるという設定はわからなくもないですが、この『アイアンマン』はトニーのキャラクターがあり、さらにペッパーとの恋愛というエッセンスが加わって成り立つ話なのに、その魅力がほとんどなくなっていました。
1作目では死の商人としての自分との決別、2作目では父親との確執などを描き、トニーというキャラクターを掘り下げながら、その飄々としたキャラクターとの対比が楽しめたわけですが、今作は、ここまで説明したのだからもういいだろ?といわんばかりの続編的シナリオで、そうしたキャラクター描写が非常に薄かったです。
これはトニーに限らず、今作の登場人物たち全般に言えます。テネシーで出会う少年、敵組織のボス・マンダリン、元カノのマヤ、A.I.M.のマッドサイエンティスト・キリアン。どのキャラクターもバックグラウンドがさらっと紹介されるだけで、この映画の時間だけ切り取ってきた感じがあり、キャラクターが立っていない印象が強いです。特にキリアンの立ち位置は前作のウィップラッシュと同様なのに、そこまで至っていないのが残念。
キリアンにガイ・ピアース、マンダリンにベン・キングズレーを配しているので、非常にもったいなかったなぁという気がします。特にベン・キングズレーは、さすがアカデミー賞俳優だけあって非常に渋みのある重い演技で、謎の人物であるマンダリンを見事に演じています。それだけに、もう少し掘り下げられたらもっといいキャラクターになったと思うんですよね。
全体的にはユーモアもあり、さきほども書いたようにアクションも満載で、おもしろく観られる作品ではありますが、シリーズの中ではいちばん下という感じでしょうか。なお、3Dで鑑賞しましたが、特に3Dである必要は感じられませんでした。
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