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マーク・ハミル、出演作『SUSHI GIRL』を語る!オフィシャルインタビュー到着!

『スター・ウォーズ』シリーズのルーク・スカイウォーカー=マーク・ハミルや『ターミネーター』のカイル・リース=マイケル・ビーンらが出演する話題作、銀座シネパトス最後のお正月映画『SUSHI GIRL』。
そのマーク・ハミルのオフィシャルインタビューが届きました!

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Q:『SUSHI GIRL』のどこが魅力だったか。
―クエンティン・タランティーノのまさに『レザボア・ドッグス』を思いだしたよ。犯罪をロマンティックに美化していない部分に魅かれたよ。『ゴッドファーザー』はとてもロマンティックな作品だ。
一番何に魅かれたって、僕が今まで経験したことのない領域であって、その領域に自分が入っていけるという部分に大きな魅力を感じたかな。今までやったことのないことに挑戦するのが好きなんだ。
Q:この作品はあなたにとって出発点ですが、クロウ役は初めての悪役ではないですよね。アニメの悪役と、実際生きた人間の悪役とはどう違うのですか。
―アニメは匿名性みたいなものがある。なぜなら、完成作品が届いたときには物理的にはそこに自分はいなくて、自分の中で冒険的になることができる。全ての俳優は、少なくとも僕は、どうやって座って、腕を組んで、どんな髪型をしているか、ある程度自意識を持っているものだと思う。クロウについて一番気に入っているのは、「彼はとんでもないワルで、ただ単に滑稽なだけではなく非道で異常なユーモアの持ち主だ」って思えたところだ。
「彼をもっと魅力的に見せなければ」と思って、髪型や衣装に頼ったよ。小さなことかもしれないけど、ピンキーリングとか、彼のキャラクターに近づくようにした。髪型を決めた時は「これこそクロウだ!」と思ったよ。なぜって、彼の年であんなにぐちゃぐちゃのサーファーカットの男なんていないからね。
Q:どのようにして『SUSHI GIRL』に関わったのですか。
―脚本が送られてきてそれを読んだんだ。ご存知の通り、僕は歯科衛生士の女性と30年以上結婚生活を送っているから、歯を抜くシーンを読んだ時は「こんなのできないよ!」と思ったよ(笑)。息子に読ませて暴力が行き過ぎているかどうか尋ねたんだ。
そしたら息子は「クエンティン・タランティーノとかに比べればそんなことはないよ、拷問ポルノでもない」と答えたよ。
娘にも読ませたんだけど、「お父さん、この役をやらなかったら絶対不満に思うはず。フィリップ・シーモア・ホフマンやスティーブ・ブシェーミやウッディ・ハレルソンの役をできなかったことを後悔するはずよ」と言ったんだ。彼女は僕にテコ入れをしたんだけど、とても怖かったよ。
すごくエッジの効いた作品だ。万人受けする作品じゃないからね。僕はこの作品が魅力に満ちた犯罪映画ではないところに魅かれたんだ。犯罪をすごく醜く描いている。出演を決めるのは簡単ではなかったけど、一旦仕事に入ったらとても楽しかったよ。
Q:この役であなたはほとんどマーク・ハミルだと分らないのだけど、どのようにしてクロウの容貌を作り上げたのですか。
―何か革新的なことをしたかったんだ。人が僕を見た時に、「この男はどっかイカれてる」と言って欲しかった。最初は頭を剃ったらどうかと提案したが、僕の妻がそれには猛反対して、後から気付いたんだけどそしたら僕とトニー・トッド二人ともボール頭になっていたんだよね。だから考え直して、反対方向に行ってみたらと思った。
クロウの年では長くてぐちゃぐちゃの髪型は珍しいからね。20歳のサーファーだったら分るけどね。その髪型にして鏡を見たら、そこにいたのはマーク・ハミルではなくてクロウだったよ。
Q:じゃあ、フィッシュの腿に箸をハンマーで刺すのは簡単だった?
―(笑)。あれは怖くて縮みあがったよ。それとは別に、あんなに悪い奴がたくさん集まっているのだからセットの雰囲気も悪いだろうと思うだろうけど、全く反対ですごくいい雰囲気だったし、たくさんイタズラなんかもしたんだよ。
Q:悪役を演じる楽しみは?
―悪役はとても挑発的で、普段の生活では決してできないことをできるから、その意味では悪役を演じるのは楽しいよ。あと悪役は自分の事を悪い奴とは思っていない。クロウは彼なりの倫理があって、それは僕らには通用しないんだけど。
『SUSHI GIRL』に出会えたのは運命だと思っているよ。悪役は僕の得意とする役ではないけど、自分の範囲外のものを追い求めるのはそれなりの価値があるからね。
Q:『SUSHI GIRL』について
―初めて脚本を読んだ時、「これはひどい!この役を気持ちよく演じられるか分らないな」と思ったよ。僕は30年以上も歯科衛生士の奥さんがいて、劇中の歯を抜くシーンとかは耐えられなかったよ。でも、トニー・トッドは知っていたよ。彼は素晴らしい俳優で、彼のキャリアを定義するような役だと思うよ。トニーがこの作品に本当の基盤を築いてくれると強く思っていたよ。他のみんなは、実は知らない人ばかりだった。
監督のカーン・サクストン、アンディ・マッケンジー、ノア・ハサウェイ、ジェームズ・デュバル、デイビッド・ダストマルチェイン、コートニー・パーム。みんな知らなかったし、それが僕にとっては不安ではあった。この映画は出演するより観に行った方がいいと思った。
息子や娘の意見を聞いて、もう一度脚本を読んでみようと思った。マーク・ハミルとは正反対のクロウになりきって脚本を読んでみた。サイコパスの人間の頭に入りきってみると、脚本にのめり込めたよ。
この役をやろうと決めた時、「彼がレストランに入ってくる時、お客さんが彼を見て、この男は普通じゃないと思うようにしよう」と考えた。頭を剃ってヴァン・ダイクみたいにひげをはやしイヤリングをするとか考えたよ。ブロードウェイでミュージカルをやっている時に出会ったような人を真似ようかと思った。でも、トニーも丸坊主だからね。だから、正反対にロングヘアにしてみた。
プロデューサーの一人が、このドリス・デイみたいな金髪のロングヘアを送ってくれたんだ。すごくよくできていたよ。まるで美容師がセットしたみたいだ。このロングヘアのアイディア、すごく気に入ったと思った。頭を見ると普通じゃない髪型をしていて、スリーピースのスーツを着ていて、足元は子ども用みたいなテニスシューズを履いている。外見でけでも注意を引くし、何か嫌な感じを起させる、キャラクターにぴったりだったんだ。
Q:クロウは見た目も下水道から這い上がってきたみたいに汚いけれど、もっと汚い何かを醸しだしてますよね。
―そうだね、クロウを演じることは衛生学的に見てもチャレンジングだったよ。僕は観客が知りえないバックストーリーを役に持たせることが好きなんだ。なぜってクロウは他人に苦しみを与えられる人間なんだけど、アンドリュー・ロイド・ウェバーのミュージカルが好きな一面があったりする。
彼はすごく低俗な人間で安酒場で食事をして、道をうろついてゴミ箱にダイブなんかをしたりして、でも一方ではお金を節約して「サンセット大通り」のエレン・ペイジを観るためにロンドンにわざわざ行ったりもする。
こんな感じで彼は相当な変わり者なんだけど、そんな彼のバックグラウンドは観客にとってはどうでもよくて、でもそういうことがクロウが一体どんな人間かということをよく知らせる要素になるし、それがあるからこそしっかりとクロウを演じることができるんだ。
Q:たまに意外な場面で、トルーマン・カポーティのような部分があったように思えるんですけど。例えば、着こなし方や話し方、にやけた顔など。
―そうなんだ、それは矛盾で、男が暴力的な汚い仕事を行う時はチャールズ・ブロンソンみたいな感じになる。僕はクロウが決まった型にはまらないようにしようしたんだ。既定では、彼は漫画のよう冷酷なブラックユーモアがある人間なんだ。このような映画では、そういう既定の人間像が必要なんだ。でもそれはとても素晴らしい体験だったよ。
上手くいくかどうか分らなかった。キャストもそうだけど、スタッフも含めてね。多分みんな、この何にも分類できないような小さな宝石のような作品に関わっていると感じてたんじゃないかな。この不気味な雰囲気の作品で風変わりの役を演じることができてとても楽しかったよ。仕事に行くのがとても楽しかったよ。
Q:この作品はほとんだが一つの場所で展開される。劇場に戻ってきたと感じましたか。
―そうだね。この質問をしてくれて嬉しいよ。劇場では多くのことを経験してきたからね。この作品は主に一つのセットで行われる。場面が切り替わり回想シーンが入るが、演劇のように一連の流れとして演じることができた。それは俳優として夢が叶ったような瞬間だったよ。それがニューヨークで仕事をするのが好きな理由の一つさ。
ニューヨークは俳優の表現舞台だ。この作品は『アメリカン・バッファロー』を思い出させたよ。『アメリカン・バッファロー』の冒涜の世界と犯罪者の弱点を描いていて、暴力を美化していない。「暴力はかっこいいことなんだ」みたいな描き方をしていないんだ。とても醜く非道徳的なことなんだ。
Q:この作品ではとても魅力的な裸の女性がたくさんのシーンで出てきますが、途中で誰も彼女のことを忘れ彼女はただ単に背景になってしまいますよね。
―まさに彼女は家具とかその類の種類のものなんだ。最初、コートニー・パームは男達を喜ばせ、そのままの状態でいられるよう訓練を受けている。彼女を見つけられてとてもラッキーだったと思うよ、なぜって今回みたいな小さな役は全てのシーンで一人芝居をするよりも難しいんだ。でも彼女は見事にこなした。彼女は完璧にやり遂げた。彼女がテーブルに登り降りするのは手助けできなかったけどね(笑)。彼女はまさにギリシャ彫刻のようだったよ。
●『SUSHI GIRL』
刑務所で6年間服役したフィッシュは、強盗を起こした他の仲間のことは一切口外せずひたすら沈黙し続けていた。
彼が出所したその夜、4人の仲間たちに出迎えられ、自由になったことを祝うため出所祝いパーティが催された。ディナーテーブルにはなんと、美しい女性の裸の身体の上に寿司を並べた女体盛りが用意された。
やがて男たちは行方のわからない盗品やら昔の因縁やらを巡って険悪になり、口論になり、フィッシュを拷問しはじめるのだった・・・。
監督・脚本・製作・編集:カーン・サクストン
共同脚本・共同製作:デスティン・パフ
共同製作:ニール・フィッシャー、スレン・M・セロン
撮影:アーロン・マイスター
編集:カーン・サクストン
音楽:フリッツ・マイヤーズ
テーマ曲:「イン・エヴリ・ドリーム・ホーム・ア・ハートエイク」(ロキシー・ミュージック)
出演:トニー・トッド、ジェームズ・デュヴァル、ノア・ハサウェイ、アンディ・マッケンジー、マーク・ハミル、コートニー・パーム、千葉真一、ダニー・トレホ、マイケル・ビーン
2012年/アメリカ/英語/98分/ドルビーデジタル/カラー/シネスコ/原題:SUSHI GIRL
提供・配給:アース・スター エンタテインメント
(C)2011 SUSHI GIRL FILMS
『SUSHI GIRL』
12月22日(土)銀座シネパトスほか全国順次ロードショー!
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