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Vol.176 『アベンジャーズ』

アベンジャーズ・アッセンブルTOHOシネマズ日劇での先行上映にて『アベンジャーズ』を3Dで観賞。マーベルのヒーローたちが集結し、大活躍するヒーローアクション映画。
登場するヒーローは『アイアンマン』『キャプテン・アメリカ』『ハルク』『マイティ・ソー』に加え、『アイアンマン2』に登場したブラック・ウィドウ、『マイティ・ソー』に登場したホークアイ。そして彼らをたばねるシールドの長官ニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)。それぞれが単独で映画を作れるキャラクターなわけで、それが一堂に会するのはまさに圧巻。


ただ、ヒーローといっても、アメコミヒーローはたいがいがくせ者で個性的。それが集められたからといってすぐにうまくいくわけもなく、最初は反発しあい、それこそ大げんかにもなったりする。そういうキャラ達が一つの目的のもとに団結するクライマックスのバトルシーンは迫力がありました。
3Dの効果もほどよい感じで、飛び出しすぎず、奥行きもありすぎずというところでしょうか。イメージ的には『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』のバトルシーンに似た雰囲気があり、それと比べてしまうと少し見劣りするかなぁ。
この作品でいちばん気になったのは主役がいないこと。それぞれのヒーローの物語があり、それぞれが主役の作品に仕込まれた伏線をこの作品で回収しているため、ヒーローたちをバラバラに動かさないといけない部分が多々あります。悪い言い方をすると細切れで、主役が違うストーリーをつなぎ合わせているという感じでしょうか。
通常このようにオールスターキャストの映画を作ったとしても、メインのキャラクターがいて、その視点を中心に描かれるわけですが、全員がメインという形になってしまっているのでこういう印象を受けるのだと思います。どう考えてもキャプテン・アメリカかアイアンマンを主役に据えて展開させるべきなのに、どこか中途半端でした。おいしいところはハルクがもってくし(^O^)
あと、なぜだかわからないのですが、これまでの作品を観たときのようなワクワク感がありません。『アイアンマン』にしろ『キャプテン・アメリカ』にしろ、ワクワクしながら観ていましたが、この作品では、あの激しい戦闘でもそのワクワク感がない。たぶん、敵キャラのせいかなぁという気がします。
この作品のメインの敵キャラはソーの弟のロキ。このロキは北欧神話における邪神なのですが、ロキから連想される強さというよりもずる賢さが前面に出ているため、『マイティ・ソー』のときですら役不足な感じがあったのに、今回はこれだけのヒーローを敵に回す悪役として登場させるのはかなり無理があったと思います。
ヒーロー映画はヒーローの強さもさることながら、それに対抗する敵が凶悪で強くないと盛り上がりません。これがたぶんワクワク感がわかない最大の原因です。シナリオのちぐはぐさ、敵キャラの存在感のなさ……「日本よ、これが映画だ」というキャッチコピーで売るなら、せめてこれまでの作品を超えるものを用意してほしかったなというのは本音です。
もちろんいろんな見せ場はあります。アイアンマンはついにマークVIIが登場しますし、キャプテン・アメリカの見事な采配、ハルクとソーによるパワー系コンビネーションなどなど、見どころは満載なだけに少し残念です。
この作品だけでも楽しめる作りにはなっていますが、これを観るならこれまでの作品を観ておくほうがいいでしょう。それぞれのヒーローのバックグラウンドや、この作品への伏線などが各作品に散りばめられているので、観ておけばより楽しめるし、感情移入もしやすいと思います。
あと、エンドロールの後におまけのシーンがあり、これがかなりおもしろいです。映画館に行くと必ずエンドロールが始まった直後に席を立つ人がいますが、あれはやめてほしいですね。まだ観ている、あるいは余韻にひたっている人がいるわけで、ほんの数分待てないのか?と思いますね。そういう意味も含めて、この作品は最後まで席を立たないことをお薦めします。
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