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日本初の暦作りに挑戦した安井算哲。『天地明察』滝田洋二郎監督最新作

『天地明察』
天の動きと地の位置を観測し、天文の原理を解明すること
米国アカデミー賞外国語映画賞に輝いた『おくりびと』の滝田洋二郎監督が、本屋大賞第1位のベストセラー小説を映画化!
時代をひっくり返す大計画、それは日本初の暦を作ること!?
実在した人物・安井算哲の挑戦を描く、感動のエンタテインメント!

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『おくりびと』から4年、国内外から熱い注目を集める滝田洋二郎監督の受賞後初となる作品が完成した。滝田監督が選んだ、さらなる斬新なテーマ、それは“江戸×天文”。多くの人々が、地球が丸いことさえ知らなかった江戸時代に、星や太陽の観測をし、日本初の暦作りに挑戦した、実在の人物・安井算哲(後の渋川春海)の物語だ。
原作は、2010年本屋大賞第1位に輝いた、冲方丁のベストセラー小説「天地明察」。時代小説ファンのみならず、老若男女全ての世代から熱い支持を受けている話題作である。
物語の中心となるのは、私たちの日々の暮らしを支えている“暦”。
江戸時代前期、この暦に大きなずれが生じ始めていた。この時代、暦は、季節とともに暮らす多くの日本人の生活の基盤である以上に、宗教、政治、経済にまで影響を及ぼし、暦を司る者が国を治めるというほど重要な意味を持つ存在だった。
そんな暦の間違いを正し、新たな暦を作るという、国を揺るがす一大計画を任された男・安井算哲が、幾度もの失敗、挫折につまづきながらも、様々な人々と出会い、支えられ、導かれながら、決してあきらめずにひたむきに夢を追い続ける姿を、日本を縦断するダイナミックな天体観測、幕府と朝廷の権力争いなどのドラマティックな人間模様を背景に描きだす。
400年前、暦作りを通して、天と地の真理を追い求め、日食が起こる日も言い当てた男・安井算哲。今こんな不安な時代だからこそ、毎日星と太陽を仰ぎ、あきらめずに夢を見続けた安井算哲のように、いまいちど大空を見上げたくなる。
2012年秋、日本中に勇気と希望を届ける感動のエンタテインメントが誕生する!
●物語
将軍に囲碁を教える名家の息子として生まれ、学問への造詣も深い。しかし、出世も富にも興味がなく、自分の好きなこと以外には、とにかく“不器用”。男の名は安井算哲(岡田准一)。星の観測と算術の設問を解いている時が一番幸せで、自分の好きなことに熱中しているときは周りがみえなくなってしまう。しかし、形ばかりとなった囲碁の勝負に疑問を感じ、いつも真剣勝負の場に身を置いていたいと願う熱い思いを心にひめていた。
若き将軍・徳川家綱の後見人である会津藩主・保科正之(松本幸四郎)は、そんな算哲を見込み、ある大計画のリーダーに抜擢する。時は江戸前期、800年にわたって使われていた中国・唐の時代の暦がずれ始めていた。保科は算哲に、暦の誤りを正し、新しい暦を作るよう命じたのだ。
これには、大きな難関がふたつ待ち受けていた。ひとつは、星や太陽を観測するだけで途方もない時間と労力がかかること。ふたつめは、改暦が朝廷の司る聖域であると同時に、莫大な利権が絡むものであり、そこに幕府が口をはさむことは、朝廷を敵にまわすも同然なこと。
そんな大事業に、とまどいながらも、数々の挫折にも負けず、持ち前の誠実さとひたむきさで果敢に立ち向かっていく算哲。
頼もしい師や友人、そして愛する人に支えられ、決してあきらめない男・算哲と皆の夢をかけた、果しなき挑戦がはじまる――。
●キャスト
安井算哲:岡田准一
村瀬えん:宮崎あおい
村瀬義益:佐藤隆太
関孝和:市川亀治郎
建部昌明:笹野高史
伊藤重孝:岸部一徳
安藤有益:渡辺大
山崎闇斎:白井晃
本因坊道策:横山裕
幸徳井友傳:市川染五郎
水戸光圀:中井貴一
保科正之:松本幸四郎
●スタッフ
監督:滝田洋二郎
原作:「天地明察」冲方丁(角川書店刊)
脚本:加藤正人/滝田洋二郎
音楽:久石譲
共同配給:角川映画/松竹
©2012「天地明察」製作委員会
『天地明察』
9月15日(土)丸の内ピカデリー他全国ロードショー
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