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『幕末太陽傳 デジタル修復版』柳家三之助氏による「品川心中」イベントレポート

2012年に100周年を迎える日本最古の映画会社である日活は、100周年記念事業の一環として、川島雄三監督の代表作『幕末太陽傳』をデジタル修復版として新たに完成させ、劇場公開いたします。
本作の劇場公開を記念して、映画の舞台である品川宿(現北品川)にて、映画に登場する落語の「品川心中」をレパートリーとして持つ品川区在住の落語家、柳家三之助氏をゲストにした落語会が12月24日に実施されました。
落語家:柳家三之助
日程:12月24日(土)14:00~15:30
場所:北品川本通り商店会 スペース「楽間らくま」
演目:「品川心中」


●品川文化振興事業団 大越章光さんのお話
映画の舞台となったここ北品川で、自分たちの中でとても身近であった『幕末太陽傳』と一緒に(タイアップ企画を)できることはとても嬉しい。自分の話で言うと、祖父の動く姿を初めて映画で見た。当時、たまたま居合わせた現場に通りすがりの人で出演していたらしいです。そんなこともあり、とても親しみがある映画です。
●本作の助監督を務めた村川透さんのお話(村川さんは偶然前を通りかかられ、急遽参加してくださいました!)
助監督として最初に行った現場が『幕末太陽傳』だった。そのあとは、今村昌平さんにつくことが多かったが、今村さんも川島さんもとてもよくしてくれた。
●柳家三之助さんのお話
映画の「品川心中」ではおそめと金造しか出てこない。金造は小沢昭一さんが演じられているが、小沢さんは先日落語会でもご一緒させていただき、落語がお好きということで我々とも縁が深い。また、小沢さんだけでなく、ナレーションをされている加藤武さんは麻布中学の同窓生だし、フランキー堺さんとは俳句の会で一緒だったので、何かと縁がある作品です。
「居残り佐平次」は落語と本作では話のオチが違うが、佐平次というキャラ
クターのただ明るいだけではない、陰を引きずりながら生きているというのが良い。自分たちが演じる佐平次とも重なると思う。ラストシーンの「お見立て」は落語では吉原の話です。映画の中では上手く組みかえられていて、パッチワークの上手さは見事です。
柳家三之助プロフィール
1973年、千葉県銚子市生まれ。1995年に十代目柳家小三治に入門。「品川心中」をレパートリーに持つ落語家。
落語協会所属。2010年、真打に昇進。全国各地で落語会、寄席の出演を精力的に行っている。
●映画『幕末太陽傳 デジタル修復版』
ここでしか観ることができない、豪華キャストの競演!
半世紀の時を超えて、銀幕に甦る!!
時は幕末、文久2(1862)年。品川の地に北の吉原と並び称される岡場所があった。相模屋という遊郭へわらじを脱いだ主人公の佐平次は、勘定を気にする仲間三人を尻目に、呑めや歌えの大尽騒ぎ。実はこの男、懐に一銭も持ち合わせていないのだが・・・。
“居残り”と称して、相模屋で働くことにした佐平次は八面六臂(はちめんろっぴ)の大活躍!
巻き起こる騒動を片っ端から片付けてゆく。自らの身に起こった困難をものともせず、滞在中の高杉晋作らとも交友を結び、乱世を軽やかに渡り歩くのだった。
来る2012年に100周年を迎える日本最古の映画会社である日活。
数多あるライブラリーの中から、後の100年まで残したい1本として、日活および川島雄三監督の代表作である本作をデジタル修復する作品に選んだ。撮影当時のスタッフが修復に携わることで、日本映画黄金期の勢いを感じさせる作品として生まれ変わった本作は、50年代のオールスター・キャストが織りなす、笑いあり涙ありの江戸の“粋”な心に触れる作品だ。古典落語「居残り佐平次」を軸に、「品川心中」「三枚起請」など様々な噺を一本の物語に紡ぎ上げ、完成して54年、日本文化に多大なる影響を齎し続けている。
出演:フランキー堺、南田洋子、左幸子、石原裕次郎、芦川いづみ、金子信雄、織田政雄、岡田真澄、植村謙二郎、河野秋武、二谷英明、西村晃、高原駿雄、小林旭、武藤章生、小沢昭一、梅野泰靖、新井麗子、菅井きん、山岡久乃/殿山泰司/市村俊幸
監督:川島雄三
脚本:川島雄三、田中啓一、今村昌平
撮影:高村倉太郎
照明:大西美津男
美術:中村公彦、千葉一彦
録音:橋本文雄
音楽:黛敏郎
修復監修:橋本文雄、萩原泉
共同事業:東京国立近代美術館フィルムセンター
技術協力:IMAGICA、IMAGICAウェスト、AUDIO MECHANICS
1957年/110分/モノクロ/スタンダード/(C)日活
配給:日活
『幕末太陽傳 デジタル修復版』
テアトル新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて全国絶賛上映中!
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