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Vol.150 『世界侵略:ロサンゼルス決戦』

世界侵略:ロサンゼルス決戦TOHOシネマズ錦糸町にて『世界侵略:ロサンゼルス決戦』観賞。東日本大震災の影響で4月の公開から延期されていたSF作品。
突然、前触れもなく現れた流星群。それは地球を侵略しようとする異星人の襲来であった。侵略の目的も、その正体もわからない異星人たちの攻撃により、世界中の都市が壊滅状態に陥る。そんな中、ロサンゼルスで市民救出の命を受けた海兵隊員たちは生存者とともに、敵の猛攻にさらされながらサンタモニカの前線基地を目指すのだった……。


異星人による地球侵略はこれまでも数々の作品で描かれてきましたが、どこか絵空事というか、あくまでフィクションとして客観的に観ているような感覚でした。しかし、この作品は違います。壊滅状態のロサンゼルスを舞台に、砂塵の中で展開される白兵戦。兵士の視点で観ているかのようなハンディカメラの多用。そして、アメリカ軍が実際に使っている武器・兵器がそのまま登場し、リアリティを追求しています。SF映画という分野でありながら、映像自体はまさしく戦争映画です。
そこに登場する敵となる異星人は、訓練されたであろう隊列を組み、統率の取れた行動を取る、これもまた軍隊。白兵戦では傷ついた仲間を助けようとする動きまでしますし、空中戦では『インディペンデンス・デイ』のように個々の戦闘機がバラバラに動くようないきあたりばったりの戦い方ではありません。SF映画としての派手さよりもリアルな戦いを描こうとしている監督の意図がよく伝わってきます。
また、長い間機会をうかがっていたのに地球上の細菌で倒れてしまったり、7割が海という星を攻める水が苦手な宇宙人であったり、コンピュータにウイルス仕込まれて母艦が爆発してしまうといった間抜けな異星人でもありません。まあ、戦略という部分では、攻め方が違うだろうとか、なんでそこ押さえないの?というような兵法のセオリーから外れる行動はありますが……。
ほぼ絶望的な状況に置かれた海兵隊員たちの人間関係もきちんと描かれており、戦場における仲間との絆、信頼……クライマックスに向けての彼らの行動は、一瞬ズンとくるような感じで、観る者の胸を熱くします。ただ異星人との戦いを描くだけでなく、戦争映画としての重厚な人間ドラマが根底にあるからこそ、この作品はよりリアルに、本当に目の前で起こっているような錯覚に陥ります。
さきほどハンディカメラを多用と書きましたが、そのおかげで戦闘シーンの迫力もかなりすごいです。3D映画ばやりの昨今ですが、このような映画を観ると3Dって本当に迫力を出すためのもの?という気がします。3Dなら奥行きなどは出せますが、臨場感というのはそういった部分だけではないというのがこの作品を観るとわかります。
9.11以降、戦争映画のみならず、戦闘シーンの撮り方は大きく変わったと思います。あのテロの、リアルに起こったその映像を観てしまった人達を相手に、現実のように感じてもらえる戦闘シーンを作る。これは本当にたいへんだと思いますが、この作品はそういった部分をクリアしていますね。
一つだけ残念なのは、音楽がまったく印象に残らなかったことでしょうか。もちろん音楽は流れていましたが、印象的なスコアがなかったというか。観終わった直後なのに、あれ?どんな曲使ってた?という感じ。逆に言うと、それだけ映像に集中してしまう映画であったとも言えるわけですが。
再度書きますがこの映画は戦争映画です。CGばりばりのスペースオペラではありません。最近迫力ある戦争映画観てないなぁという方にはぜひ観ていただきたい映画です。
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