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Vol.123 『ピラミッド』

ピラミッド観賞映画振り返りコラムの50回目は1981年に観た『ピラミッド』。どこで観たのか覚えてないのですが、たぶん有楽座か日比谷映画のどちらかだったような……。
1955年製作のハワード・ホークス監督作品である『ピラミッド』(これは名作でした)とはまったく無関係の映画。ドラキュラの原作者として知られるブラム・ストーカーの小説を映画化、チャールトン・ヘストンが主演、しかもエジプトがらみ……ということでそれなりに期待して観に行きました。


チャールトン・ヘストン演じる考古学者が発見した王妃カラの柩。このカラの呪いによって次々と降りかかる災い……という映画なんだとばかり思っていたのですが、そうでもない感じ。カラが現世に蘇るためにジャマな人間を排除するという設定はあるものの、その関わりがどうも明確に描かれていません。
この映画にいたるまでにオカルトブームが存在し、『エクソシスト』『オーメン』といった作品を観てきている客には物足りないんじゃないですかね。悪魔の子ダミアンのために起こるショッキングな事故とか、その描写のスリルとか、そういった要素がこの映画には観られません。
観ていて怖いともすごいとも思わない。王妃の呪いによって不慮の死を遂げる人達というシチュエーションが盛り上がらないのでは、オカルト的な魅力は半減しますよね。カラが蘇るための段取りはやはり徐々にというか、じわじわその恐ろしさを伝えていかないとクライマックスに向けて盛り上げようがないわけで……。これははっきりいって演出力不足と言わざるを得ないと思います。
あと不思議なのは、どうしてこの映画のタイトルが『ピラミッド』なのか。全然ピラミッド関係ないじゃん!と観た直後に思いました。カラの遺跡はエジプトにある設定ではありますが、観光的な描写というものもなく、ピラミッドがからむこともなく、この点についても残念な感じ。
全体的にもう一ひねりも二ひねりもできそうな、そういう感じの映画でした。
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