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Vol.121 『劇場版 機動戦士ガンダム00 – A wakening of the Trailblazer -』

劇場版 機動戦士ガンダム00-A wakening of the Trailblazer-マスコミ試写にて『劇場版 機動戦士ガンダム00 – A wakening of the Trailblazer -』を観賞。TVアニメ『機動戦士ガンダム00』の完結編として製作された、ガンダムシリーズとしては19年振りとなるオリジナル劇場版アニメ。
イオリア計画によるシナリオは世界を一つにし、人類の変革をも促した。刹那がイノベイターとなった意味とは? その先に待つ「来るべき対話」とは? ガンダムマイスターたちとソレスタルビーイングのラストミッション。それはこれまで描かれたことのないガンダムの世界……。


TVシリーズの登場人物たちのその後、特にソレスタルビーイング以外のキャラたちがしっかり描かれているのはTVシリーズを観てきた人へのサービスでしょうか。それもカメオ出演という形ではなく、しっかりストーリーにからんでくるような描き方。グラハム、アンドレイ、沙慈&ルイス、マネキン、コーラ・サワー……。ただ、TVシリーズを観ていない人はちょっと置き去り感があるのではないでしょうか。というより、TVシリーズを観てないと理解できないことが多々あると思います。
公式サイトをみてもわかる通り、戦争の根絶を目指す武装組織の物語であったこのガンダム00がとうとうこの作品においては、ガンダムシリーズとして初めて人類以外の金属生命体ELSと戦うことになります。この時点で様々な意見、賛否両論が出るのではないかと思われますが、よくこのテーマに挑戦したなという気はします。
個人的にはありともなしとも言い難いのですが、このテーマをガンダムというブランドを使ってやる必要があるのか?というとないと思います。逆に、ガンダムというブランドを外したら、物語的にも、商業的にも成り立つかというとかなり難しいと思います。
いわば、ガンダムというブランドを使ってアーサー・C・クラークの世界を描こうとしている作品であり、「幼年期の終わり」や「2001年宇宙の旅」を知らない人には驚嘆をもって受け入れられるかも知れません。しかしそれらが厳然として存在する以上、このテーマへのアプローチは薄い感じが否めません。
ガンダム00ではソレスタルビーイングの緻密なミッションプランとその実行力が一つの持ち味だったと思います。ロボットアニメにリアリティを求める必要はありませんが、その行動などに説得力があるかどうかでその物語の厚みが出ます。その点においてガンダム00はとても厚いイメージがあったのですが、今回の映画では、ELSとのファーストコンタクトという点においてその説得力がまったくなくなっていて、作戦もなにも、悪くいうと行き当たりばったり感がみなぎっている。ここは非常に残念な感じがします。
戦闘シーンの描写はさすが劇場版ともいうべきクォリティで、スピード感、迫力ともに最上級の作品です。しかし、戦う相手が金属生命体という時点で、人型ロボットであるモビルスーツを用いる必要性が感じられず、この劇場版用に作られた新しいガンダムたちがその持ち味を今一つ発揮できていませんでした。劇場版だからこそメメント・モリ攻略戦のような激しい攻防を期待していたわけですが、激しい戦闘ではありますが全体に漠然と戦っているような感じ。もう少しワクワク感があるとよかったなぁ。
TVシリーズから足かけ4年。00の物語の一つの答。それを受け入れるか否かは人それぞれだと思います。しかし、これが提示された完結編であることは事実であり、00を語る上で必要な話であることは確かです。少年兵からガンダムマイスターへ、戦いをなくすための戦いに明け暮れた刹那を待つ未来。その答が示された作品です。
『劇場版 機動戦士ガンダム00 – A wakening of the Trailblazer -』は9月18日から全国ロードショー中です。
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