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Vol.102 『アリス・イン・ワンダーランド』

ALiCE IN WONDERLaNDTOHOシネマズ六本木にて『アリス・イン・ワンダーランド』を観賞。ジョニー・デップとティム・バートン監督のコンビによる『不思議の国のアリス』のその後を描いたファンタジー。
この映画も最近流行りの3D映画なわけですが、2Dで撮影したものを3Dに変換しているせいでその効果が薄いのと、立体で観るためのメガネのおかげで色がくすんでしまって、パンフレットに掲載されているような色彩では観られません。そもそも映像的に3Dである必要はそれほど感じられないので、2Dで観ればよかったかも知れません。


監督自身は最初から3D映画として考えていたと言っているようですが、だったらなぜ3Dで撮影しないのかがとても疑問。なんでもかんでも3Dにすればいいというものではないと思うし、3D映画である必然性、さらに言えばその効果によって映画がさらによくなるということでなければ3Dである必要はないなとこの映画を観て痛感しました。
ストーリーについてですが、アリスじゃなくてオリジナルキャラクターだったらありかなという気がします。有名な『不思議の国のアリス』、それから『鏡の国のアリス』。アリスの世界について、人それぞれ持っている世界観というか、イメージがあると思うのです。この作品は、私が持っているアリスの世界観とは異なり、とても違和感を覚えました。
子どもの頃に訪れたワンダーランドは子どもならではのイマジネーションが手伝って楽しい場所でしたが、この作品では19歳という年齢のため、その世界をリアルに捉えることができるので、楽しいだけの世界ではなくなっている……ということらしいのですが、アリスの世界に『ロード・オブ・ザ・リング』の世界観は要らない。そういう世界を描きたいならアリスをモチーフにしなくていいんじゃないですかね。
全然楽しそうじゃないティーパーティとか、いかれてるけどところどころでかっこいいマッドハッターとか、『ONE PIECE』のイワンコフにしか見えない(これは個人的な主観でしかない(^_^;))赤の女王とか……どれも期待していた画ではなかったのがとても残念です。
やはりディズニーアニメの『ふしぎの国のアリス』が偉大すぎるんですよね。それぞれのキャラクターも生き生きとしていたし、ヘタをする実写であるこの作品よりリアルな動きをしていると思います。チェシャ猫などもよくはできてましたが、アニメのチェシャ猫のほうがよっぽどキャラが立ってます。トランプの兵隊やアブソレムなどにしてもそう。よっぽど『ふしぎの国のアリス』を3DCGで作り直したほうがいいかも知れません。
ティム・バートンの映画はどうも合う物と合わない物の差が激しく、『シザーハンズ』『チャーリーとチョコレート工場』以外はつらいなぁと思う映画が多い。かなりアクが強い監督だからだとは思うのですが、これだけ作品によって自分の中での評価が分かれる監督はあまりいません。テリー・ギリアムもそれに近いかな?
『不思議の国のアリス』のシュールな世界観は踏襲されていると思いますが、あの、誰もが子どもに戻れるような楽しさを求める人にはこの作品は薦めません。それを切り離して楽しめる人にはいいんじゃないでしょうか。
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