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Vol.78 『ルパン三世 カリオストロの城』

ルパン三世 カリオストロの城観賞映画振り返りコラムの28回目は1979年公開の『ルパン三世 カリオストロの城』。年が明けて1980年になってから見ました。ようやくこのコラムから80年代に突入……先は長いですが、90年代になると年に2、3本しか観ていない年もあるので、ざっと残り300作品ぐらいですかね(^_^;)
映画館の名前はよく覚えてません。江東文化? いや江東スカラ座とか言ったような……。錦糸町のにっかつ系劇場(ロマンポルノばかり上映していた映画館)の2階にあった映画館で、普段は洋物ポルノをやっていた映画館。通路とかに近日上映映画のポスターがガンガン貼られていて、アニメ作品を上映してるんだからその期間中ぐらいなんとかならないものかと思った記憶があります。子どもだって観るんだし……。
さて本題のほうに。この作品は『ルパン三世』の劇場版第2作。前年の第1作とはまったく雰囲気の違う作品となっています。監督は映画デビューとなる宮崎駿監督。


興行的にはあまりふるわなかったようですが、私にはとてもおもしろかったです。最初から最後までテンポのいいシナリオ、ワクワクするアクションシーン、重厚で美麗な美術、リアルなメカニックデザインなど、アニメという枠を超えたエンターテインメント作品だと思います。
おなじみのルパン、次元、五右衛門、不二子、そして銭形警部がそれぞれのキャラクターの持ち味をきちんと出しているところもいいですね。おとぼけだけではなく、男らしさ、かっこよさ、やさしさを持ち合わせたルパンの姿はこの作品がベースになったような気がします。山田康雄さんの演技もとてもよかったです。
また、テレビシリーズなどを観ていると、いつもルパンに逃げられるだけという感じの銭形警部の活躍もあって、ルパンのセリフじゃないですが「役者が揃ったな」という感じでしたね。この作品ほど、きちんと正義の味方をしている銭形はないんじゃないでしょうか。
アクションシーンは冒頭のカーチェイス、カリオストロの城への潜入、オートジャイロでの逃亡など見どころ満載。特にクライマックスとなる時計塔での戦いは『長靴をはいた猫 80日間世界一周』を彷彿とさせるシーンでしたね。宮崎監督ということもありますが、昔の東映動画の長編映画の雰囲気を洗練させた映画と言えるかも知れません。
あと忘れてならないのがクラリスの存在でしょうか。これがとてもいいキャラクターでしたねぇ。この作品以降、劇場版やテレビスペシャルなどに必ずといっていいほどゲストヒロインが登場し、ルパンがそれを守るというような構成になりましたが、クラリスほどの魅力を持ったキャラクターは他には登場していないと思います。
後に『風の谷のナウシカ』でナウシカ役を演じる島本須美さんの声もとても合っていたと思います。一度、仕事場で島本さんからの電話を偶然受けたことがあるのですが、電話に出た瞬間「ナウシカだ!」とか「響子さんだ!」とは思わずに「おぉ! クラリスだ!」と思うぐらい、私の中での島本さんのイメージはこのクラリスに重なっていました。
この作品、数々のルパン作品がある中でトップクラスの作品だと思います。
それにしても……Blu-rayのパッケージの絵、全然キャラクターが違うんですけどぉ~。なぜ新しく描き直して、まったく中身と違う絵にしてしまうんですかねぇ。ポスターやチラシになっている絵(DVDのパッケージはこれだった)で十分だと思うんですけど。
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