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『キャピタリズム~マネーは踊る~』マイケル・ムーア監督初来日記者会見&ジャパンプレミア

『キャピタリズム~マネーは踊る~』
(原題:Capitalism:A Love Story)
11月30日 マイケル・ムーア監督
初来日記者会見のご報告
第66回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門正式出品
『華氏911』のマイケル・ムーア最新作!
12月5日よりTOHOシネマズ シャンテ、TOHOシネマズ 梅田にて限定公開、2010年1月9日より全国拡大ロードショーいたします『キャピタリズム~マネーは踊る~』。
監督のマイケル・ムーア氏が初来日し、東京・日本橋兜町の東京証券取引所にて記者会見を行いました。この場所で映画の記者会見が行われるのは史上初となります。本作は、ウォール・ストリートを発端に、全米へ、そして世界を不況へと導いた原因を、『ボウリング・フォー・コロンバイン』、『華氏911』のマイケル・ムーア監督が追求する“史上最強のマネーエンターテインメント”。
●マイケル・ムーア監督初来日記者会見
日時:11/30(月) 11:00~12:00
会場:東京証券取引所2F 東証ホール
登壇者:マイケル・ムーア監督
通訳:竹内万理さん
司会:伊藤さとりさん
冒頭の挨拶:森永卓郎さん(経済アナリスト)
花束ゲスト:小倉優子さん(タレント)


記者会見開始前に、本作の字幕監修をされた経済アナリスト森永卓郎さんより挨拶。
森永さん:
私はずっとマイケル・ムーア監督のファンで今まで映画を観てきたのですが、最高傑作と言っても間違いはないと確信を持ってオススメしたいと思います。私はこの作品を20回ほど観ましたが、何が素晴らしいかというと金融資本主義のドロドロの悪をこれだけ明確にスパッと切り取って見せた映画は今までにないと思います。
日本の不況の原因は何なのかについてはこの映画を観ていただければわかるかと思います。
ぜひ、監督のコメントを楽しんでください。
監督:実はなぜ私がこのような変な格好をしているかと言いますと、昨日残念なことに私の荷物が積み残しにあってしまいました(笑)。飛行機の中で着ていたTシャツしかなく困っています。私のような体形ではなかなか洋服を見つけるのが難しく、相撲力士用のお店で色々と買った服で来ておりますので、今日はご了承ください。という言い訳をしても、普段とはあまりかわらないかなと思っています(笑)。
昨日空港のカウンターで指紋を取るように言われたのですが、55歳になるまで指紋を取られることがなかったので、「なぜですか?」と質問したところ別室に連れて行かれ、「任意で指紋を取るか国外退去のどちらかです。」と言われたりと、空港で一悶着ありましたが、それ以外の日本の経験や印象はグレートです。
Q:東京証券取引所で記者会見をすることについてどのように思われますか?
監督:まず、この場所で初めて映画の記者会見をするのが私だということは知りませんでしたので、大変光栄に思います。正直言って、NYの証券取引所では入ることすら許されていません(笑)。作品のおもしろい裏話として、NYの証券取引所の周りで犯罪現場の黄色いテープを巻いているシーンがあるのですが、その撮影中にとうとう逮捕されてしまうのではないかと実は結構怖かったのです。すると、案の定警官が側にやってきたので、ついに逮捕されてしまうのだと覚悟していたのですが、「すぐ撮影が終わるので待ってください。」とお願いしたところ、「好きなだけ撮影してもらって構いません。なぜならこの建物の中にいる連中はNY警官の年金を10億ドル分損したんです。」と言われたということもありました。
Q:日本も今アメリカと同じように大変な状況にあるのですが、日本人に熱いメッセージをお願いできますか?
監督:これまで私は自分の本や映画の中で、日本に対しては尊敬の念を持って描いてきました。
現在、アメリカで家を失う、もしくは自己破産になる理由の第1位は医療費が高すぎて払えない、ということです。おそらく日本ではそのようなことはないと思います。
なぜ日本の方々は、誰かが病気になったら助け合い、そして保険制度もちゃんとしているのだろうかと考えたところ、それは社会的にセイフティーネットを構築しているからだと思います。それが、残念なことにアメリカにはなく、どんどんお金がなくなって、家から出ないといけなくなっています。他の国では大丈夫なのに、なぜアメリカだけはこのような状況なのだろうかと、自分の作品の中で永遠のテーマとして描いているつもりです。私自身アメリカ人で、アメリカを愛していて、アメリカ以外には住みたくないとさえ思っていますが、アメリカの現状は目を覆いたくなることばかりです。アメリカを愛していますが、アメリカのようになりたいとかアメリカの真似をしたいといった思いは一切捨てて
ください。Be Japan! 日本でいてください! みなさんが1945年以来作り上げた日本でいてください! 教育の価値を十分大切だとわかっていた日本でいてください! そして、「解雇はしない」といっていた日本になってください! 他国を一切侵略しない、そして侵略しようとする国をサポートしないと言っていた国に戻ってください!
小倉優子さんが花束ゲストで登場。
小倉さん:私は株をしているので、観る前からこの映画はとても興味がありました。
ちなみに、株を始めて最初の2年はダメでしたが、3年目の今年で初めてプラスになりました。作品を観た感想は、アメリカの経済のことがすごくわかりやすくて、サブプライムローンやリーマンショックなどについてニュースを見ていない人でも「こういうことがあって今の経済状況なんだな」ということがわかって面白いので、私のような若い人達に是非観て欲しいです。あと、色々なところに突撃する監督がすごくかっこよかったと思いました。
監督:ありがとうございます。日本の若い方々からもたくさんEメールを頂戴しますし、『華氏911』という作品に関してはアメリカ以外では日本の興行収入が第1位でしたので、本当に日本の若い方々にもご覧いただけていると思いますし、日本の若い方々の教育の一環を担えればうれしいと思っています。
私の88歳になる父に今週日本に行くと伝えたところ、大変喜んでくれました。
以前、父とイラクとアフガニスタンの戦争について話をしていたのですが、なぜブッシュ前大統領が戦争を始めたかという理由は彼が戦争を体験したことがないからだと思います。
もし戦争を知っていたら、絶対に2度と戦争を繰り返したくないと思うはずです。父は第2次世界大戦の海軍にいた頃に沖縄にいたこともあったので、今回沖縄にアメリカだけでなく日本の犠牲者の方々に献花をしに行こうかとも思っておりました。
この世の中は悲観すれば問題も多く大変悲しい場所かもしれませんが、絶対よくなると私は信じています。常に大きな希望と楽観的な考えを持っていて、いつか我々は戦争を知らない人間になれることを願っています。明日オバマ大統領がアフガニスタンの戦争を拡大するかどうかの発表をしますが、私は彼に直接父や父の友人たちの個人的なリクエストで「オバマ大統領、あなたは戦争をご存知ない。戦争を知っている我々はもう戦争はしたくありません。」といった内容を送りました。本日、日本のみなさんと平和へのメッセージをわかちあえることをうれしく思います。この戦後60年以上、日本のみなさんは平和への旗手として活躍されたと思っています。ありがとうございました。
●『キャピタリズム~マネーは踊る~』ジャパンプレミア舞台挨拶
監督のマイケル・ムーア氏が初来日し、東京証券取引所での記者会見に続き、映画公開に先駆けたプレミア試写会と、舞台挨拶を行いました。
監督作品が常に話題となるマイケル・ムーア監督の初来日ということで、日本とアメリカからもスペシャルゲストが登場しました。
日時:11/30(月) 18:45~19:10
会場:TOHOシネマズ六本木ヒルズ
登壇者:マイケル・ムーア監督
通訳:竹内万理さん
司会:蒼井里紗さん
来場者ゲスト:ザ・ニュースペーパー(オバマ大統領/松下アキラさん、ハトヤマ首相/福本ヒデさん)
監督:今回、日本に来られて本当に光栄です。実はそこのロビーでちょうど新しい日本の首相に会いましたので、「お母様はご一緒ですか?」と聞いたところです。ぜひとも私もお母様に援助していただきたいと思って(笑)。もしくは車のタイヤでもいただけたらいいんですけど(笑)。私はアメリカの映画を観すぎなのか、正直言って東京がこういう場所だとは想像していませんでした。私の想像していた東京とは違いましたが、それはとてもいいことでした。
Q:今回製作にあたってもっとも苦労した点はどこでしたか?
監督:世界中の映画ファンの方々に金曜の夜に映画館に観に行ってもいいなと思わせるような、エンターテイメント性のある経済の映画をどういう風に作ればいいかということに苦労しました。資本主義という経済のセオリーであるタイトルの映画をアクション映画とは思わないですからね(笑)。これは、自分にとっては大きなチャレンジであったし、作ったことをとても誇りに思っています。実際作るのには苦労しましたが、作った甲斐があった思い入れのある作品になったので、みなさまに今夜ご披露することができて、大変うれしく思っています。
ここで初来日のマイケル・ムーア監督に会いにオバマ大統領とハトヤマ首相が来場。
(ここでマイケル・ムーア監督が2人に深々とお辞儀をする)
オバマ:監督はとてもすばらしい人ですね。彼がブッシュ批判をしてくれたお陰で大統領になれたかなと思うところもあるので、これからも応援したいと思います。
ハトヤマ:Welcome to Japan! 素晴らしい作品です。ぜひ日本版も作っていただきたいと思います。その時は母親からお金を借りて出しますからお願いします(笑)。また、もしアメリカの銀行や投資会社で事業仕分けが必要でしたら、いつでも蓮舫さんを派遣しますので(笑)。
監督:ハトヤマさんにおっしゃりたいのは、もし私達の母親も10億円を持っていたら喜んで息子達にあげていたと思いますよ(笑)。母親にとって一番息子が大事ですから、賛美することだと思っています(笑)。
ここでハトヤマ首相から本作『キャピタリズム』のカラーである“黄色いダルマ”を映画ヒット祈願としてプレゼント。
監督:もちろん日本での映画の成功を願っていますが、何か願いをするときには個人的な私利私欲の為ではなく、全世界の人の為の願いをしたいと思います。以前から思っていましたが、日本の技術開発には大変敬意を払っています。何が素晴らしいかというと、みなさんの研究が全て人々の生活を良くする為に使われていることです。悲しいことに他の国ではそういった研究が破壊兵器を作ることに使われていて、人々の生活や人生を破壊する為に使われています。でも、日本ではそういった使われ方をされていないことに尊敬の念を持っていますし、讃えたいと思います。
今回は日本に来られて本当に光栄でしたし、ぜひみなさんに映画を楽しんで欲しいと思います。私も今回みなさんと一緒に観るので、この映画が日本で観る初めての作品になります(笑)。今日は本当にありがとうございました。
監督・脚本・製作:マイケル・ムーア
(c)2009 Paramount Vantage, a division of Paramount Pictures Corporation and Overture Films, LLC
2009年/アメリカ/カラー/ヴィスタ1:1.85/ドルビーデジタル/127分/
原題:CAPITALISM:A LOVE STORY
提供:ショウゲート、デイライト
配給:ショウゲート
『キャピタリズム~マネーは踊る~』
12月5日(土)TOHOシネマズ シャンテ、TOHOシネマズ 梅田にて限定公開 /2010年1月9日(土)全国拡大ロードショー
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