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Vol.65 『東のエデン 劇場版I The King of Eden』

東のエデン オフィシャルナビゲートBOOKプレミア試写にて『東のエデン 劇場版I The King of Eden』観賞。今年の春、フジテレビのノイタミナ枠で放送されたテレビアニメ『東のエデン』の半年後を描く2部作の1作目。
この国を救うという義務を与えられた12人のセレソンたちのゲームはまだ続いていた……。テレビシリーズで人知れず日本を救った主人公・滝沢朗が姿を消してから半年。行方を探す森美咲が滝沢と再会するとき、ゲームの第二ステージの幕が上がる。再び記憶を消した滝沢と明らかになるその過去、初登場となる新たなセレソン、それぞれの思惑が交差するセレソンたちの行動……ニューヨークを舞台に描かれるネクストステージ!


さらなる謎がまた謎を呼び、サスペンスタッチあふれる展開になるかという期待は少々肩すかしをくいます。大きな盛り上がりをみせる場もなく、どちらかというと淡々と進むストーリー。テレビシリーズから観ている人には違和感なく、そのままの世界観を引き続き楽しめる作品だと思います。
しかし、現代日本が抱える問題を、ゲームという手法を用いて視聴者に突きつけたテレビシリーズに比べ、新たなるドラマを演出するにはちょっと尺が短すぎたのではないでしょうか。
『東のエデン』をあくまで映画第2作までを含めた形で一つの作品として考えたとき、本作はテレビシリーズと第2作をつなぐ役割を果たさなければなりませんが、テレビシリーズを観ていない人は置き去りというのがいちばん気になったところ。せっかくテレビシリーズで登場人物たちの関係をつむいできたわけですし、そのあたりを入れて欲しかったなぁというのは贅沢でしょうか。
1本の映画として見せるからには、せめて登場人物たちの背景や、その前のエピソードとなるテレビシリーズについての説明があってもいいのではないでしょうか。あと30分延ばしてもまだ2時間に満たないわけですし、第2作がどのくらいの長さになるかわかりませんが、これだけ短いと、なぜ2本に分けたのかという疑問もおきます。
前作が受けたからといって無理矢理続きを作る作品、最初から3部作などといった構成で作られる作品など、続編という形の作品は多いですが、連続ドラマではなく映画として作るなら、それ単体で成り立つ必要があると私は考えます。いまはテレビシリーズが終了して間もないからいいですが、この作品単体を5年後に公開したら映画として成り立つかというとかなり難しい気がします。そこが減点ポイントでしょうか。
もちろん話としては、これまで語られなかった滝沢の過去の話や、あの後どうなったのだろう?という疑問も解消されますし、ラストではいよいよ次のステージ、クライマックスへ向けての期待感を持たせた終わり方なので、どういう決着がつくのかが気になります。はたしてこの先、第2作ではどのような展開をみせるのか? セレソンたちのゲームの行方は? 続きに乞うご期待というところですね。
この映画が『東のエデン』というドラマの救世主たらんことを。
『東のエデン 劇場版I The King of Eden』は11月28日(土)より、テアトル新宿、テアトルダイヤ、ユナイテッド・シネマ豊洲ほかにて全国順次ロードショーです。
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