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Vol.58 『2012』

2012 オリジナル・サウンドトラック新宿ミラノ1での完成披露試写にて『2012』観賞。ローランド・エメリッヒ監督によるディザスタームービー。
古代マヤ文明の暦は2012年12月21日で終わっている。これは2012年に地球が滅亡するためである……古くから囁かれているこの説をもとに、地球滅亡とそれに立ち向かう人々の姿を描いたこの映画は、2時間38分という長さを感じさせないスペクタクル映像の連続。大地震、大噴火、大津波、大洪水……ありとあらゆる災害がこれまで見たことのない迫力の映像で展開されます。


エメリッヒ監督といえば『インデペンデンス・デイ』で宇宙人に攻撃される都市を描き、『デイ・アフター・トゥモロー』で氷河期となった北半球を描いた監督。今回はまさに地球規模の大災害を描くわけですが、この映像がさらにすごい。
街ごと地表が海に没するシーン、核爆発のような火山の噴火、予告でも見られますがヒマラヤを超える巨大な津波、どのシーンをみてもそのスケールの大きさと緻密な映像の作り込みに圧倒されます。高層ビルが崩れ落ちるカットでは、その中にいる人が必死に逃げようとしていたりするのですが、そんな一瞬一瞬に細かい演出を施す必要があるのか?と思うような徹底ぶり。
M10を超える地震の中、崩れ落ちる道路を逃げる車、大爆発した火山の火砕流に追われながら距離の足りない滑走路から離陸する飛行機など、もちろん映像自体はCGだとわかりますが、そんなことを考える暇すらない危機また危機の連続にハラハラドキドキします。
また、映像もさることながら、登場人物たちのおりなすドラマも見どころの一つ。このようなディザスタームービーではどうしても中心となる主人公とその周りの人々だけをクローズアップするしかないのですが、本作では登場人物それぞれの持つドラマが点として進行し、それが最終的にきちんと線となって重厚なドラマをつむぎあげます。
地球滅亡を知っている者、知らない者、それぞれが究極の決断を迫られるとき、いったい何ができるのか? なすすべのない天災に人は、国は、どう立ち向かうのか? はたしてその判断は正しいのかと悩む主人公の姿に、もしその立場に自分がいたら?とふと重ね合わせ、共感してしまいます。
一つ残念だったのは、さすがに古い映画館ということもあって音の臨場感が今一つだったこと。スクリーンは新宿で1、2を争う大きさのミラノ1とはいえ、最新鋭の設備を備えたシネコンなどで見慣れてしまったせいか、ちょっと物足りなかった感じがしました。ただ、シネコンだとこのスクリーンサイズないし、難しい選択ですけどね。
11月13日にアメリカ公開、日本では11月中旬のジャパンプレミアを経て11月21日(土)、丸の内ルーブルほかにて全国ロードショーされる『2012』。この冬、もっとも話題となる映画の1本であり、エメリッヒ監督がもうこれ以上のディザスターは作れないと宣言している本作。ぜひ映画館の大スクリーンで観賞したい映画です。
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