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Vol.55 『ルパン三世』

ルパン三世観賞映画振り返りコラム16回目は1978年公開の『ルパン三世』。錦糸町のキンゲキで弟と観賞。
いまでこそ国民的アニメとして知られる『ルパン三世』ではあるが、テレビの1stシリーズはさほど視聴率が取れず、夕方の再放送で人気を得て2ndシリーズが1977年から製作されました。その視聴率の良さから企画されたのがこの劇場版の『ルパン三世』。しかし、絵柄もストーリーも大人をターゲットとした感じで、放送中の2ndシリーズよりも1stシリーズに近いイメージでした。ジャケットは2ndシリーズと同じ赤なんですけどね。


当時、それほど知名度が高くなったクローン技術を用いて自身を複製してきたマモーというキャラクターが敵として登場するわけですが、複製したからといってクローンがいきなり大人になるわけでもなく、ちょっと設定に無理がありましたね。アニメだからといってしまえばそれまでですが、こうした最先端技術を引っ張り出すなら、それなりに説得力がないといけません。説得力があるからこそ話に入っていけるわけで、それがないと今一つのめりこめないというか。
話自体はおもしろいとは思うのですが、少し冗長な感じがあり、ストーリーのつながりがわかりづらい部分があったように思います。マモーの神秘性を表現するためにはさんだカットやクローンそのものを解説する部分、ルパンの頭の中をイメージ化するシーンなどが、どうもその前後のシーンとの間で違和感があり、浮いている気がしました。
また、ルパン自身の活躍も、ピラミッドから賢者の石を盗むシーン以外、ルパンらしい活躍がなく、どちらかという静かなルパンという感じ。これが2ndシリーズよりも1stシリーズのイメージに近いと感じる理由ですかね。なんていうか、超人的な活躍をするルパンがこの映画にはいないと言ったらいいでしょうか。
この後の劇場版やテレビスペシャルなどで定番となっている不二子以外のヒロインは本作には登場しません。そういった意味でも、長編ルパンとしては唯一イメージが異なる作品といえます。まあこの映画が最初の作品なので、逆に次からコンセプトが変わったということが言えるわけですが、ルパンという素材を用いた長編を作る際の試金石にしたといえるかも知れません。
テレビシリーズとこの映画のヒットによって、この後ルパンは、その確固たる地位を築いていくわけですが、これほど長く続くシリーズになるとはこのときは思いませんでしたね。それを決定づけたのは、翌年の第2作であり、この作品の路線で進んでいたらこうは続いてなかったかもなぁとも思います。
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