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Vol.47 『ターミネーター4』

ターミネーター 4TOHOシネマズ錦糸町にて『ターミネーター 4』鑑賞。人気シリーズの第4作にして、新しい3部作の第1作となる今作は、舞台を未来に移し、審判の日の後の人間と機械の戦いを描いた作品。これまでの3作の中で語られた近未来の戦争を具体的に映像化したというところでしょうか。
その映像は確かにすばらしいものがありますし、アクションシーンも盛りだくさん。前作『ターミネーター3』がまったく目新しさもアクションの迫力もなかったことを考えると、比較にならないぐらい進化したなぁという気はします。
が、それだけ。


近未来SFアクション映画としてのおもしろさはありますが、『ターミネーター』シリーズが受け継いできたメッセージはありません。人類の未来への警鐘、運命は自ら切り開くもの、といったメッセージは近未来が舞台では描くことができるわけもなく……。そういった点では製作年の1年後を描いた『ターミネーター3』も同様で、第1作、第2作で作りあげたものを根底から壊してましたね。まあ前作までは、そのうち振り返り企画のほうで書くことになると思いますのであまり書かないことにしましょう。
今作のターミネーターはT-600やT-700と呼ばれるタイプが主力で、はシュワルツェネッガーが演じてきたターミネーターT-800(『ターミネーター3』ではその改良型のT-850だった)が誕生する直前の話。テレビCMではすでにシュワルツェネッガーの顔をCG合成したT-800が登場するシーンが流れていますが、T-800はまさに最新鋭のターミネーターとなります。
悪役としてのT-800は25年振りの登場!と期待したのですが、最強の敵としては少し物足りない感じがしました。ずっとシュワルツェネッガーの顔だとポストプロダクションがたいへんなのもわかるのですが、あの第1作のしぶとさはまったく感じられず、ちょっと消化不良気味。もう少しこれぞ悪役!というところを見たかったです。
他にも巨大な人を誘拐するタイプ、ヘビのようなタイプ、バイクの形をしたモトターミネーターなどが登場しますが、こちらの初登場タイプを観ているのは楽しかったです。特にモトターミネーターはクール! あれが大量に走り回ったり、あのスピードでの戦闘シーンがもっとあったらかなりすごいことになってたんじゃないでしょうか。今後のシリーズでも出てくるといいなぁ。
そういえばT-800の動力って水素電池じゃなかったでしたっけ? いつから核エネルギーになったんだろう……。他にも、これまでのシリーズとは微妙にずれているところがあったり(タイムパラドックスがあるから仕方ない?)するわけですが、いちばん気になるのはスカイネットが抹殺するターゲットとしてカイル・リースを1番目、ジョン・コナーを2番目としているところ。
人類と機械の戦いに終止符を打つのはこれから後になるはずなのに、そのキーパーソンとなるジョン・コナーと、その父親であるカイル・リースの存在をすでに知っているというのは単なるシナリオミスではない気がします。続編への伏線と考えると、未来のスカイネットとこの作品で描かれた2018年のスカイネットがなんらかの方法で情報を伝達しているわけで、近未来が舞台になってもタイムワープがからんできそうですね。このあたりの伏線、きちんと拾えるかなぁ……。
ということで、『ターミネーター』の続編という期待を持たず、ここから始まる近未来SFアクションシリーズと捉えて観るのがいいのではないでしょうか。
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