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ウィル・スミス『7つの贈り物』来日記者会見&ジャパンプレミア

先月発表された、全米の「2008年マネーメイキングスター・トップ10」で、黒人俳優としては1968年のシドニー・ポワチエ以来、史上2人目のNo.1に輝いたウィル・スミスが、昨年8月の来日以来、半年振り、10回目の来日をいたしました。またヒロイン役のロザリオ・ドーソン、『幸せのちから』に続いてウィルとタッグを組んだガブリエレ・ムッチーノ監督は初来日。
『7つの贈り物』来日記者会見
■日付:2月9日(月)
■会場:ザ・リッツカールトン東京 2Fグランドボールルーム
■登壇者:ウィル・スミス、ロザリオ・ドーソン、ガブリエレ・ムッチーノ監督
ウィル・スミス:みなさんおはようございます。「ナナツノオクリモノ」(日本語で)記者会見にようこそお越しくださいました。この1年の間にもう3度目の来日なのでそろそろ日本の市民権をもらってもいいんじゃないかなと思ってます(笑)


ロザリオ・ドーソン:初来日となります。長い間日本に来たいと思っていたのでとても嬉しいです。朝食も美味しかったですし、窓からの景色も素晴らしくて。こんなに素敵なところでこれから数日過ごせるなんて、しかもこのような素晴らしい映画がこの訪れたかった国に連れてきてくれたことをうれしく思います。
ウィル・スミス:Ohガブリエレ!『幸せのちから』の監督でもあるガブリエレです。ウィル・スミスというこんなスターと一緒に仕事をしていかがでしたか?(記者風に)
監督:3年前からこの調子なんです(笑) ハリウッドを代表する素晴らしい俳優さんからお声を掛けていただいて光栄です。またこんなに力強い作品に参加できたことを誇りに思います。
≪ウィル・スミス、思わずハグ≫
Q:作品の何に共感を? また日本の観客には特にどんなところを特に観てほしい?
ウィル・スミス:ベン・トーマスというキャラクターの“痛み”と“喪失”の部分に共感を持ちました。自分自身との違いがとてもある人物なので、こういった人物は落ち込んで何もできなくなってしまうのか、それとも客観的に事実を見つめ人生を全うできるのかをよくよく考えました。
監督:私自身が惹かれたのは作品のもつ“愛の力”です。この作品は最初から最後まで強いラブストーリーが描かれていると思うんです。彼が行うことは深い愛と自己犠牲から。愛と死についていろいろ考えさせられる映画です。このことを誇りに思っていますし、とても力強い物語だと思っています。
ロザリオ・ドーソン:エミリーの感じていた“生きる”ことへの情熱に惹かれました。人は誰しもいつまでも生きられると思いがちだけれど、エミリーのように先が見えている状態になるとすべてを受け入れるんですね。一瞬一瞬を犠牲をいとわず生きようとする、彼女の生命に対する価値観に共感しました。愛と犠牲がどのように共存するか、日本のみなさんにこの映画を観ていただき、分かっていただけるとうれしいです。
Q:監督とウィル・スミスさんは二度目のタッグ。どんな風に変わった?
ウィル・スミス:ガブリエレ監督は、とにかく感情を込めるということに長けている人です。これは非常に男らしい話。でも男の人は一方で柔らかい部分も両面もっていると思いますし、監督はその強さだけではない丸みのある弱さをみせることができる人だと思います。
ロザリオ・ドーソン:「エモーショナルな風景」というのがぴったりね。
ウィル・スミス:そうだね、彼は「エモーショナルな風景」を描くのがとても上手い。ロザリオ、そのまま使わせてもらうね。
ロザリオ・ドーソン:実は私自身も『メン・イン・ブラック2』以来、ウィルとは二度目の共演なんです。
ウィル・スミス:二人とも演技力がUPしたね。
ロザリオ・ドーソン:ほんとそうね(笑)
Q:人生を変える贈り物とはなんだと思いますか?
ウィル・スミス:(監督へ)僕と仕事したことじゃない? 人生変わったでしょ?
監督:(笑) 自分の人生における一番の贈り物はやはり子供を授かったこと、父親になったことですね。子供がいると生きがいも違うし、人生が意義あるものになりました。
ウィル・スミス:僕にとっては祖母です。彼女は一緒に教会へ連れて行ってくれたり、たくさんの物語を話してくれた。それらの物語を通じて、たくさんの教えを伝えてくれたと思います。
ロザリオ・ドーソン:私にとっては家族の犠牲です。祖母は私のことを育ててくれたし、母は16歳のときに私を生んだのですが、最初は産むつもりもなかったけれどお腹大きくなっていくうちに考え方が変わったのだと話していました。お陰で今の私がいるんです。母と祖母から受けた愛情はかけがえのないものですね。
Q:ミステリアスな展開からエモーショナルなお話へ。この大きく違う2つの演出はどのように?
監督:映画ははっきりとは分からないまま進んでいくので少し混乱すると思います。でも完全にお客さんを失ってはいけない。なので少しヒントをだしながら、推測しながら観ていくようなストーリーテリングにしました。最後になってすべてが明らかになったとき、それまで分からないまま進んでいたので余計にショッキングだと思うんですね。これまで色んな国で多くの観客の反応をみてきたのですが、2~3日経ってからも映画のことを考えさせられるという人がたくさんいました。これはとてもユニークなこと。早くからヒントを与えすぎないようにスリラー的な展開をし、最後には犠牲や愛を描く、という手法をとりました。
ウィル・スミス:(監督の答えが長かったので)後で答えを印刷したものを配りますね。
≪会場・笑≫
Q:(ウィル・スミスへ)一人泣きのシーンが印象的でした。今までにプライベートで一人泣きしたことは?
ウィル・スミス:僕は実生活では泣きません。息子のジェイデンが俳優になったとき、彼が泣くことについて聞いたのですが、実はカメラの前では泣こうとしてはいけないんです。とても辛いことをイメージすることがコツなんです。人は一生懸命泣くということはなくて、泣くまいとして泣いてしまうんですね。その泣くまいという気持ちが強ければよりエモーショナルな涙になるんだと思います。
Q:切ないラブシーンがありましたね。エピソードなどは?
ロザリオ・ドーソン:映画に入る前、リハーサルに何週間もかけたのですが、特にラブシーンはデリケートなものだから緊張しました。ウィルから「本当にした方が良いかな?」という質問があったり、もしベッドで裸でいるとき監督からカットがかかっても太ももに手が置いてあってもいいのかなとか、神経質になっていました。私はこれまでラブシーンはあまりなかったのですが、ウィルはどんとこいというイメージだったのでとても驚きましたね。彼は困っていたみたいです(笑)
ウィル・スミス:ラブシーンってとてもぎこちないものなんですよ。みんな見ているから。こういうことなんですよ(通訳さんにキスしようとする・会場笑) ラブシーンはこれまで『ALI アリ』と妻と経験したくらいでしたし。だからロザリオに助けてもらいました。先にお話したとおり、女性に対しては敬意を払うものと祖母から教わりましたし、ここぞとばかりに厭らしさをだす男とは思われたくなかったので…神経質というか僕は敬意をはらっていただけなんですよ。
ロザリオ・ドーソン:敬意をはらってくれたので、彼は私の腕の中で震えてました(会場笑)
Q:最後にメッセージを
ウィル・スミス:この作品は関わった者全員が愛を注いだ作品です。人を愛したことがあるすべての人に影響と感動を与える作品だと思います。今回はエイリアンもSFもCGもなく、一アーティストとしてとっても怖かったのですが、すばらしい俳優たちの演技と感動を感じでいただけると思います。楽しんでください。
続いて恵比寿ガーデンプレイスで行われたジャパンプレミアの様子です。
レッドカーペットを一目見ようを2000人の観客が押し寄せ、さらには和田アキ子さんが応援に駆けつけました。
『7つの贈り物』ジャパンプレミア
■日付:2月9日(月)
■会場:恵比寿ガーデンプレイス
■登壇者:ウィル・スミス、ロザリオ・ドーソン、ガブリエレ・ムッチーノ監督
 ゲスト:和田アキ子
・恵比寿ガーデンプレイスに敷かれたレッドカーペットは70m
・約2000人の観客が迎えました。
・朝7時の段階で150名が並び、整理券配布が始まる9時の段階では既に300名のファンが並んでいました。
・ウィル・スミス、ロザリオ・ドーソン、ガブリエレ・ムッチーノ監督は丁寧にファンサービス。
 たっぷりと時間をかけてサインや握手に応えました。
・和田アキ子さんがプレゼントした『7つの贈り物』チョコレートは450mm×1410mm 40kgと超特大サイズ!
まずレッドカーペットにはロザリオ・ドーソン、ガブリエレ・ムッチーノ監督が登場。歓声が寄せられる中、寒い中駆けつけてくれたたくさんのファンへサインや握手など丁寧に応えました。
そしてウィル・スミスが登場するとさらに大きな歓声が沸き起こり、約2000人が集まった会場は興奮の渦! ウィルも時間をかけてファンサービスを行いました。
舞台へあがったウィル・スミスは「ガブリエーレ!ガブリエーレ!」「ロザーリオ!ロザーリオ!」と大きな声で二人を紹介。
ウィル・スミス:アリガトウ。(日本語で)こんなに寒い中たくさん集まってくれてみんな本当にありがとう! こちらがガブリエレ監督。そしてこちらが最も美しい女優さんロザリオ・ドーソンです。
ロザリオ・ドーソン:初めての来日でこんなに暖かな歓迎ムード。寒い中なのに待ってくれていて感動しています。映画を楽しんでくださいね。
監督:この映画は深い意味でラブストーリーです。この独創的なラブストーリーを楽しんでください。
ここでスペシャルゲストが登場。全米の「2008年マネーメイキングスター・トップ10」でNo.1に輝いた大スター=ウィル・スミスを更に応援すべく、和田アキ子さんが駆けつけてくれました。
和田:ウィル・スミスに会えるということで、興奮して昨日あまり眠れませんでした(笑)。この映画でウィル演じる主人公は7人の人生を変える贈り物をするのですが、私も歌や番組でみなさんに勇気を与えられたらいいなと思っています。人ってこんな愛することに一生懸命になれるんだと感動しました。ラストは・・・言えないのですが、とにかく衝撃です。極限の愛。人をここまで愛せるのかと考えさせられましたね。
それに、今まで『ハンコック』『アイ・アム・レジェンド』などたくさんのウィルを観てきたけれど、こんなシリアスなウィルを観ることができて、ほんと大好きになりました!
ここで和田さんから、バレンタインということで映画のタイトルが印字されたバレンタインの特大チョコレート(450mm×1410mm)の贈り物。ゲストに「あーん」とあげる場面も。
(最後にメッセージを)
ウィル・スミス:愛情を込めて作った映画なので、ぜひ日本の皆さんに楽しんでほしいです。寒い中本当にありがとう。僕の愛で暖まって!
最後にはお得意のラップも披露し、すっかりと観客を魅了。大きな拍手が贈られる中、レッドカーペットイベントは幕を閉じました。
『7つの贈り物』作品概要
過ちによって7人の命を奪ってしまった男が決意した驚くべき償い──
それは7人の他人に、人生を救う“贈り物”をすること。
7番目の女性と恋に落ちた彼が、愛のために最後に差し出したものとは──?
監督:ガブリエレ・ムッチーノ (『幸せのちから』)
出演:ウィル・スミス (『アイ・アム・レジェンド』『ハンコック』)、ロザリオ・ドーソン (『レント』『メン・イン・ブラック2』) ウディ・ハレルソン (『ノーカントリー』『ラリー・フリント』『2012』
全米公開:2008年12月19日/上映時間:2時間3分
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
『7つの贈り物』
2月21日(土)丸の内ピカデリーほか全国ロードショー!